ダメな社長の特徴・ダメ社長の会社の特徴
三代の社長が粉飾決算をして、今期の業績を良く見せた製造業の事例は周知の例です。ダメ社長が三代続いたのですね。言い換えるならばこういう人でないと、社長になれないのかもしれません。リーディングカンパニーなので残念な特徴を有した社長たちです。
倒産
ダメ社長の特徴は、「自分がダメ社長である」ということに気が付いていないことです。いや、気付いていても、社内外には意地を張って強い姿勢で臨みます。それは、会社の最終局面の倒産になって、ようやく露呈します。しかし、そうなる前に、融資先である銀行団がいろいろと口をはさんで社長を退陣に追い込んでいきます。
ここにきて、ようやくダメ社長も力尽き、椅子を明け渡すことになるのですが、倒産ともなると、そこで働いてきた従業員は気の毒です。しかし、従業員にしてみれば、社長との距離は遠いものの、経営が及ぼす自分への影響について、考えておかなかったことが悔やまれます。ダメ社長の共通点
ダメ社長の特徴の共通点は、簡単に言えば経営者としての資質に欠けるということです。自分本位で、利己的であるというのが、これまでの見方であり、特徴です。
しかし、ダメ社長とはいえ、強い意志を持って経営のかじ取りをしてきた人がほとんどです。世の中が難しくなるにつれて、ひとりで決断することが難しくなってきたことは事実です。ここに現代の社長業の難しさの特徴があります。 最近のダメ社長のとしての特徴として新たに加わった要素は、「決断しない社長」です。これは、とくに組織が大きい会社の社長に見られます。「決断しない社長」というのはおかしいと思うかもしれません。残念ながら、経営者としての決断には至らないことがあります。 せいぜい「お前たち、目標をめざしてがんばれ」という言葉で決断した気持ちになっています。実は、本人も本当の決断を避けています。そんな器ではないことは自覚しています中小企業の社長
ここでは、中小企業の社長を二つのタイプにわけて説明したいと思います。ひとつは、いわゆる小さい会社。この小さい会社のうち、後継者がいる会社とそうではない会社。前者の場合、社内に社長を継げる人がいない場合は、廃業も余儀なくされます。後者の場合、同族経営の弊害という特徴が現れます。いわゆる情実人事による経営です。仕方がありません。
もうひとつの中小企業の社長とは、大企業の系列会社の社長です。残念ながら、この人は社長とは言い難いです。つまり、大企業から送り込まれた人に過ぎず、経営的な能力もセンスも乏しいのです。親会社で、肩叩きされ転籍したとしたら、モチベーションも低いかもしれません。従来からいた社員にしてみれば「いい迷惑」ですが、転籍してきた社長にやる気がなければ、従業員としてはやりやすい面もあります。