安全性の高いおすすめの軽自動車比較・普通車との安全性比較

車・ドライブ

自家用の乗用車の区分でみると、平成28年の普通自動車の事故件数は約22万2千件、軽自動車の事故が約13万2千件になっています。登録台数は小型車を含む普通自動車が約3910万台、軽自動車が約2150万台なので、平成28年のそれぞれの事故率を比較すると次のようになります。

■普通車  0.57% ■軽自動車 0.61%

軽自動車のほうがやや高い事故率ですが、ほぼ同じとも言えるでしょう。

軽自動車の死亡事故率

死亡事故の比率はどうでしょうか。警察庁の同じ資料では、平成28年の普通自動車の死亡事故件数は1097件、軽自動車の死亡事故は853件になっています。登録台数から、それぞれの死亡事故率は次のようになります。

■普通車  0.0028% ■軽自動車 0.0040%

軽自動車のほうが約1.5倍高い死亡事故率になります。車体の重量や強度などの影響が考えられるでしょう。

安全性の高いおすすめの軽自動車比較

安全性の高いおすすめの軽自動車比較・普通車との安全性比較

エアバックの装着

衝突安全装備としてエアバッグは重要です。エアバッグの個数が多ければ安全性が高いかというと、事故の状況にもよりますので一概には言えませんが、車体の小さい軽自動車では正面だけでなく、側面衝突の際の対策も重要と言えるでしょう。

フロントのみの2個の車よりも、サイドエアバッグも装備した4個の車のほうが安心ですし、後席に人を乗せることが多い場合は、後席までカバーするカーテンエアバッグを含めた6個装備の車のほうが安心でしょう。標準装備はフロントの2個の軽自動車が多いのですが、オプションで6個まで装着できる車種もあるのでよく確認しましょう。 6個まで装着できる軽自動車は、ホンダ「N-WGN」・「N-BOX」、ダイハツ「タント」・「ムーヴ」・「キャスト」、スバル「シフォン」・「ステラ」、スズキ「ワゴンRスティングレー」、トヨタ「ピクシスジョイ」などがあります。2個までしか装着できない車種もたくさんありますから注意しましょう。

自動ブレーキシステム

予防安全装置として自動ブレーキシステムがあります。軽自動車の場合のセンシング方法は、赤外線レーザーによるものとカメラによるものの2種類があります。

赤外線レーザー方式が軽自動車には多いのですが、この方式の作動条件は5km/h~約30km/hで走行している時です。つまり、30km/h以上で走行している時は機能しませんので、現実的な衝突事故などの予防になるのか疑問の残るところです。 カメラでセンシングする方式は、作動条件が単眼カメラの場合で5km/h~約50km/h、デュアルカメラで5km/h~約100km/hなので、予防安全装置としての効果はあるでしょう。 単眼カメラ方式を搭載している車種は、ダイハツ「タント」・「ムーブ」、デュアルカメラを搭載しているのはスズキ「スペーシア」だけです。他の安全性項目にも注意して車種を選ぶようにしましょう。

赤ちゃんなどには

赤ちゃん連れの家族の場合には、チャイルドシートの装着やベビーカーを収納した時のスペースが大切です。その他、荷物の積み下ろしや乗り降りの際に便利なスライドドアは欠かせないでしょう。

スライドドアのある軽自動車のなかでは、ダイハツ「タント」が最もドアの開きが大きくてベビーカーなどが載せやすく、安全性も予防装備が多く赤ちゃんのいる家族向けになっています。ホンダ「N-BOX」も、ウルトラシートの装備やリヤシートのスライド機能などでスペースを重視しています。スズキ「エブリイワゴン」も、両側電動スライドドアになっていて使いやすいと言えるでしょう。

軽自動車のスライドドアの安全性

スライドドアの安全性や機能については次のようなものがあります。

■電動スライドドア:自動で開閉できるスライドドア。 ■リモコン開閉:スライドドアをリモコンで開閉できる機能。 ■ワンタッチ開閉:ドアノブのボタンを押すだけで開閉できる機能。 ■イージークローサー:スライドドアを半ドアの状態でも自動で閉めてくれる機能。 ■挟み込み防止機能:スライドドアに物が挟んだのを感知して開いてくれる機能。 ■ストッパー機能:坂道などでスライドドアが閉じないようロックしてくれる機能。 ■チャイルドロック:室内からスライドドアを開けられないようにする機能。

搭載されている機能などは車種によってまちまちですが、ここ数年の人気車種上位はホンダ「N-BOX」、ダイハツ「タント」、スズキ「スペーシア」で占められています。実際に店頭などで確認、体感してみるのが最善の評価になるでしょう。

軽自動車とコンパクトカーの安全性比較

軽自動車とコンパクトカーの安全性の違いは、車体の大きさなどには極端な差はありませんので、やはり安全装備の差ということになるでしょう。エアバッグの装着個数もコンパクトカーのほうが自由度が大きくなっています。

予防安全装置として「ESC(スタビリティコントロール)」というスリップを防ぐシステムがありますが、コンパクトカーを含む普通車には義務化されていて全車に付いていますが、軽自動車には付いていない車種も多くあります。これが付いていれば、滑ってコントロールを失って事故につながる可能性が大幅に減少します。
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