安全性の高いおすすめの軽自動車比較・普通車との安全性比較

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軽自動車の安全性とは

自動車の安全性というのは、何をチェックすれば良いのでしょうか。国土交通省が自動車の安全性に関して、「自動車アセスメント」という考え方でいくつかの評価を行なっています。アセスメントというのは環境アセスメントのような使い方をされますが、さまざまな影響などを評価する、という意味の言葉です。もちろん軽自動車の安全性も、この自動車アセスメントによって評価されます。どのような評価方法があるのかみてみましょう。

衝突安全性能評価

自動車が衝突した時の乗員や、歩行者を保護する性能について評価します。この衝突安全性能評価に限らず、他の自動車アセスメントの評価も、国土交通省所管の独立行政法人自動車事故対策機構が行なっています。衝突安全性能評価には、大きく分けて3つの評価があります。

乗員保護性能評価

自動車が衝突した時の乗員を保護する性能について、次の方法で評価しています。

1)フルラップ前面衝突試験 同じ車同士が正面衝突したのを模擬した試験で、運転席と助手席の頭部、胸部などに受ける衝撃や室内の変形などから、乗員の保護性能のレベルを評価しま す。

2)オフセット前面衝突試験 衝突を避けようとして車の半分が対向車に衝突したのを模擬した試験で、オーバーラップ率40%で前面衝突させて搭乗者の衝撃やダメージなどから保護性能のレベルを評価します。

3)側面衝突試験 車の側面に衝突された時の運転者の頭部、胸部、腹部、腰部に受 けた衝撃などをもとに、乗員保護性能のレベルを評価します。

その他に、衝突試験後に乗員などが高電圧部分に触れて感電しないことを評価する「感電保護性能評価試験」や、後面衝突の際の頚部が受ける衝撃をもとに頚部保護性能を評価する「後面衝突頚部保護性能試験」があります。これらの評価の得点や、配分で100点満点中のレベルが決定されます。

歩行者保護性能評価

歩行者が自動車に衝突した時に、歩行者を保護する性能を次の方法で評価します。

1)頭部保護性能試験 歩行者が車に衝突し、歩行者の頭部がボンネットやフロントガラスに衝突したことを模擬した試験で、衝撃点での頭部の傷害値を計測して頭部の保護性能を評価します。

2)脚部保護性能試験 歩行者が車に衝突し、歩行者の脚部がバンパなどに衝突したことを模擬した試験で、衝撃点での膝部や脛部の傷害値を計測して脚部の保護性能を評価します。

これらの評価の得点や、配分で100点満点中の歩行者保護性能評価のレベルが決定されます。

シートベルトの着用警報装置

シートベルトの着用警報装置は、シートベルトの着用を促して着用率の向上を図る装置です。この警報装置が作動する、警報の種類やタイミング、表示位置などを確認して評価します。この評価は8点満点でレベルが決定されます。

その他の評価と総合評価

その他の評価として、後席シートベルトのアクセス性や快適性などを評価する「後席シートベルト使用性評価試験」、時速100kmからブレーキを素早く踏み込んで停止させて、停止距離と停止姿勢について試験する「ブレーキ性能試験」で評価が行なわれます。

総合評価として、以上の評価から208点満点での点数で自動車の総合的な安全性能が1☆から5☆まで5段階で評価されます。 5☆ 170点以上 4☆ 150点以上170点未満 3☆ 130点以上150点未満 2☆ 110点以上130点未満 1☆ 110点未満

その他の安全性能評価

予防安全性能評価

衝突被害軽減ブレーキや、車線逸脱防止支援システムのような、事故を未然に予防する技術を評価します。

衝突被害軽減ブレーキの評価では、警報またはブレーキの作動によって衝突を回避した場合、あるいは衝突した場合でも衝突前にどの位速度が低下していたかによって得点が与えられ評価されます。車線逸脱防止支援システムの評価は、試験車が道路の白線からはみ出したときに、警報を発するかを試験し、警報を開始した速度が低い方が高い得点が与えられます。

チャイルドシート安全性能評価

これは自動車の評価ということではなく、チャイルドシートそのものの評価で、前面衝突時の安全性や使用性を評価します。使用性の評価では、着座のさせやすさ、車への装着性、本体の構造、本体表示・取扱説明書の内容などが評価されます。

以上の評価の結果は、独立行政法人自動車事故対策機構のホームページで確認することができます。

軽自動車の事故率と死亡事故率は

安全性の高いおすすめの軽自動車比較・普通車との安全性比較

軽自動車の事故率

安全性の目安の一つに事故率があります。事故を起こした車の台数を全登録車台数で割った比率です。軽自動車と普通車との違いやトラックあるいは二輪車との比較などで、安全性の一端を知ることができます。

自動車事故の件数は警察庁交通局のサイトで、「交通事故発生状況(年報)」を毎年、車別ごとに公表されています。また、毎年の自動車の登録台数は一般財団法人自動車検査登録情報協会のサイトから確認することができます。
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