覆面パトカーの赤色灯はどこにあるのか
パトカーには白黒パトカーと覆面パトカーがあります。白黒パトカーは屋根上に赤色灯が搭載されており、すぐにパトカーと判断できます。しかし、覆面パトカーは普段は赤色灯が収納してあり、緊急走行時のみ赤色灯が登場します。
覆面パトカーの赤色灯はどこにあるのか。またここでは、一般車が赤色灯を真似するとどうなるのか紹介していきます。交通違反の取り締まりを行う覆面パトカーの場合
スピード違反などの交通違反を取り締まる警察の部署は、一般道で主に活動する交通機動隊と高速道路を管轄する高速道路警察隊などがあります。この名称は各都道府県警察により異なることがあります。この記事ではわかりやすく説明するために交通警察隊とします。
交通警察隊が使用する覆面パトカーは、違反者に気づかれずに接近する必要があるため、違反を確認する時点までは赤色灯を使用することはありません。 違反を確認すると赤色灯を点灯させ、サイレンを鳴らし車両を呼び止めるということになります。 交通警察隊の覆面パトカーの赤色灯は、車内にあるボタンを操作することで自動で車両の屋根上に出現します。使用しない時は室内の上部中央部にボックスがあり、そこに赤色灯は収納されています。刑事課の警察官が乗る覆面パトカーの場合
刑事課の警察官が乗る覆面パトカーは、交通取り締まりでは使用せず、事件が発生した場合に使用されます。街中ででは犯人に気づかれないようにするために覆面パトカーとなっています。
交通警察隊と異なり、緊急走行で警察署などから出ていく場合には、助手席側の屋根上に赤色灯と搭載し緊急走行で現場に向かいます。赤色灯をつけるのは違反なのか
赤色灯は道路交通法で使用できる場合が規定されています。この道路交通法施行令のなかで、緊急自動車の要件が定められており、緊急の用務のために運転する場合はサイレンを鳴らし、かつ赤色の警光灯をつけなければならないとなっています。
またただしがきがあり、警察用自動車が違反する車両または路面電車を取り締まる場合において、特に必要があると認める場合はサイレンを鳴らすことを要しない。となっています。緊急の用務とは
緊急の用務がある場合と法律でなっていますが、これは消防車が火災現場に向かう場合や、救急車が救急現場に向かう場合、パトカーが事件事故現場に向かう場合がイメージできます。
このほかに、電力会社の車両やガス会社の車両が停電している場所や、ガス漏れが発生している場所に緊急で向かう必要があるときです。これも危険防止のための応急作業に使用する自動車も含まれるためです。 貴重な車両としては、JRの線路保線車両や自衛隊の救急車、装甲車などにも赤色灯が搭載された車両が存在します。一般車が緊急車両のマネをすると
赤色灯の点灯は全都道府県の条例である、道路交通規則で決まっています。各都道府県の条例で内容は異なりますが、いずれの都道府県も公安委員会に緊急車両の届け出をお行い、許可がおりた車両のみ緊急走行ができます。
一般車がこれをマネすることはこの条例に反するため、罰せられることがあります。 また、赤色灯を車両の屋根上に搭載し点灯すると道路交通法のなかで、「交通の危険を生じさせ、または、他人に迷惑を及ぼすおそれがある車両等を運転させ、または運転してはならない」と定まっています。 つまり、赤色灯を一般車が屋根上などに搭載すると自動車の構造の規定に違反するため、罰則があります。