卒検に落ちるとどうなるの?
自動車教習所の最後の関門である「卒業検定」、これから受ける方はきっとドキドキし、すでに免許を取得している方は懐かしいと感じます。
この卒検ですが、各教習所によって若干の差があるものの、平均すると10名に1名が惜しくも落ちてしまいます。場合によっては一度に半分くらいの方が落ちるということもあります。今回はそんな卒検の内容についてお伝えいたします。この最期の関門を突破して素敵なカーライフを送ってください。卒検に落ちるとまた費用と時間が…。
卒検に一発で合格したい理由は実はいつくかあります。まず、卒検には「卒業検定券代金」というものが存在します。「受かったけれど払っていないよ」という方もいらっしゃいますが、それは最初に教習所にまとめてお金を払った際に、この卒検代金を含むプランにしている場合があります。
つまりはどんな方でも必ず一回卒検を受ける度にお金がかかります。そしてその代金は約5000円ですから正直安くはないです。しかし、実はそれだけではなく、教官との補習も必要になってきます。 なんとその補習にも3000円〜4000円の費用がかかります。 つまりは、卒検に落ちてしまうとお金だけでも合計10000円近くの費用が加算されてしまいます。もちろん補習の時間、卒検の予約も再度必要になるので時間も取られます。卒検に落ちるとまた学科試験も受けるの?
卒検に落ちてしまうと、仮免、効果測定の時のような学科試験をまた受けなくては受けないと理解している方も多くいます。しかし、ご安心ください。卒検に落ちても学科試験は再度受ける必要はありませんので再挑戦する技能試験に集中してください。
とはいうものの、技能試験においても学科の知識は必須となりますので、教習所でもらった教科書を読み込んでおくのはもちろん、インターネット等でも勉強しておくことをお勧めします。絶対に一回で受かりたい卒検の内容
10人に一人以上が落ちてしまうという自動車教習所最期の関門、卒業検定ですが基本的にはそれまで教習所で習ってきたことを忠実に守れば落ちることはまずありません。落ちてしまう人の大きな要因は技能の不足よりも「緊張」にあるとも言われています。
しかし、卒検の仕組みを理解していればその緊張も少なくなります。ここでは基本的な内容や緊張をなくすためのテクニックなどを紹介してきます。基本的な卒検の内容 その1
卒業検定(卒検)は教習所内に設置されたコース内と一般公道の両方で行われます。※自動二輪、けん引自動車、大型自動車は公道はなくコース内だけで実施されます。
卒検は「減点方式」で行われ、最も受講率の高い第一種免許においては100点満点中70点以上で合格、タクシー他の仕事に必要な第2種免許では80点以上が合格のラインとなります。しかし、卒検中は、今自分が何点減点されているのかを知ることができず、教官がなにかを書き込んでいるのを気にしすぎてしまい緊張に繋がることも多くあります。基本的な卒検の内容 その2
卒検は基本的に試験官一人と同じ立場の教習生3人ほどで行われます。教官は助手性に座り、運転席にその受講生が自分の番の際に座ることになります。また、その際、順番でない教習生は後部座席に座ります。
この教習生の中での順番は自分で決めるこはできず、運となりますので一番最初に自分の番になった方は多少のプレッシャーを感じ、後の方は前の方々の様子を把握してから受けることができるので多少卒検に余裕が生まれるとも言われています。卒検前に必要な効果測定って?
卒検を受ける前と、仮免試験を受ける前の2回、この効果測定が必要になります。この効果測定というのは仮免許の際の技能試験のリハーサルのようなもので、仮免や免許センターでの技能試験のように重々しいものではありませんが、受けるのは必須となっています。
また、かつてはマークシート方式で行われていましたが、最近は教習生ナンバーを入力し、パソコン上で受けることもできる教習所も増えてきています。この効果測定では50点満点中45点を取る必要があります。しかし、この効果測定は無料で何度でも受けることができるので、勉強のつもりで受けるのが良いと言われています。効果測定に落ちるとどうなるの?
仮免試験や卒検とは違い、効果測定には追加料金が発生するなどのペナルティーはありません。しかし、落ちると再度予約が必要なのと、他の教習生が多く混んでいる際などは受けることができないという場合もありますので、できれば一発で合格したいのは当然です。
また、成績や教習所の卒業に直接関係はありませんが、効果測定の結果を教習所の方は知っているので、何度も何度も合格ラインに達していなのはちょっと恥ずかしいという雰囲気もあります。効果測定の重要性。
前述したように卒検と違い、効果測定は何度も受けることができ、追加料金もかかりません。しかし、仮免の際の技能試験と同じ内容の問題が出題される場合も多いため、手を抜かずに勉強しておくことをお勧めいたします。効果測定を満点でクリアできるならばおそらく仮免の試験も余裕で合格することができるからです。
しかし、実際問題、普通に技能の授業を受講しているだけでは合格するのは難しくなっています。効果測定をクリアするためには教習所でもらった問題集を最低でも5回は繰り返す、また、インターネット上にあるアプリ他でも勉強することをお勧めします。 気軽に受けることができる効果測定ですが、急がば回れの精神でリハーサル的な存在である効果測定も大事にしましょう。ひかっかりやすい効果測定問題 その1
ここでは効果測定の問題の中でも、ひっかかりやすいものをいくつかサンプルとして出します。※あえて回答はしませんのでご自身で調べて頭に入れてしまってください。
1、エンジンがかかっている時は二輪車を押して歩いていても歩行者として扱われない。 YES,NO
2、二輪車でカーブを曲がる際は膝を開いている方が安定して曲がることができる。 YES,NO
3、故障した自動車をけん引する場合、自動二輪車または小型特殊自動車によってけん引する場合は1台まで、その他の自動車は2台までけん引することができる。 YES,NO
4、白、黄色の「つえ」を持った人が歩いているときは、車は一時停止か徐行する。 YES,NO
5、夜間は車が走行中、運転操作がしやすいように室内灯をつけた方が安全である。 YES,NO
ひかっかりやすい効果測定問題 その2
効果測定において、さらにひっかかる方の多い問題です。
1、トンネル内であっても人の乗り降りのための停車はしてもよい。 YES,NO
2、左右の見とおしがきかない交差点にはいる際、通行している道路が優先道路だったので、そのままの速度で通行した。 YES,NO
3、警察官が横に水平にあげた両腕を、垂直にあげているときは、身体に平行する交通は黄色の灯火信号と同じ意味となる。 YES,NO
4、路面電車を追い越す際はレールが道路の左側によっている場合の他は、その左側を通る。 YES,NO
5、高速道路を走行するときのタイヤの空気圧は、一般道路を走行するときよりも少なめにする。 YES,NO
いかがでしょう、結構悩んでしまう問題が多くなっています。ぜひ、このひかっかりやすい問題を理解して効果測定をクリアしてください。