心不全の看護計画・ポイント・問題|急性/呼吸困難/末期

仕事ノウハウ

心不全の看護の診断項目

心不全の看護計画・ポイント・問題|急性/呼吸困難/末期

心不全を診断するためには、基本的には症状を観察することです。心不全の症状は、患者本人が状態を伝えてくれることもありますが、患者は気が付いておらず看護師が観察しているから気付くこともあります。

この他には、レントゲンやエコー、血液検査、心電図項目など詳しい検査を参考にします。場合によっては、カテーテル検査などもして詳細な状態を確認することもあるでしょう。

末期の心不全の看護方法

急性期の心不全の場合には、早期に発見し適切な治療を行うことで状態は回復することが多いです。ですが、急性期を何度も繰り返したり適切な治療が思うように行われなかったりすることで心機能だけではなく全身の機能が弱まってしまいます。

このことで、心不全は終末期の状態となります。終末期になると、急性期と同じように治療をしても状態が回復する見込みは低いです。 急性期と終末期では治療方法や看護方法は違ってきます。

終末期

終末期になると、次のような症状があらわれます。

・呼吸困難 ・疼痛 ・倦怠感 ・精神症状

終末期の場合、場合によっては手術などを行い心臓の移植や人工の心臓にすることもあります。ですが、適応でなければすることはありません。 基本的には、心不全に対して急性期のように治るように治療や看護をするというよりは、その時の辛い症状を和らげる治療をしていくことになるでしょう。 看護としては、患者の状態をアセスメントし辛い状態から解放してあげられるような看護を行います。そのためには、患者訴えを聴くことも大切ですが、精神的に不安定になっている患者もいます。 そのような場合には、何がしたいかなどを訊かれてもわからずどうしてよいのかわからないこともあるでしょう。そこで、状態を和らげることができる体勢や手浴・足浴など看護側から提案することも大切です。

心不全の看護ポイント

心不全の看護ポイントとして、症状から心臓のどの部分から起こっている障害なのかを判断しなくてはいけません。判断することが重要なワケは患者の状態によって、看護や治療が異なるからです。

左心不全と右心不全を判断するためのポイントを抑えておきましょう。そして、患者の状態を把握して適切な看護を早期に行いましょう。

左心不全

左心不全は、左側の心臓の機能が低下することによって心拍出量が低下することです。すると、拡張期終期圧と左房圧、肺静脈圧が上昇します。このことで、肺の血流が多くなり肺うっ血を起こします。

症状としては、初めに動悸や何か行動することによって呼吸困難などがあらわれるでしょう。その後、進行し始めると安静にしている時でも呼吸困難があらわれ、意識障害を起こし乏尿となりショックになります。

右心不全

右心不全は、左心不全が進行してなることが多いです。もちろん、右心不全だけが原因であることもあります。この右心不全は、右側の心機能が低下することによって心拍出量が低下して右房室圧や中心静脈圧、全身の静脈圧が上昇します。すると、体静脈うっ血を起こすでしょう。

症状としては、浮腫みや腹水などがあらわれます。
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