尿路感染症の看護・ケア方法と予防看護|発熱/水分摂取

仕事ノウハウ

尿路感染症の看護における問題点って何だろう?

尿路感染症の看護・ケア方法と予防看護|発熱/水分摂取

尿路感染症ってどんな病気?

そもそも「尿」は左右にある腎臓で作られます。その後、尿管を通って膀胱まで行き尿道から排出されます。この腎臓から作られた尿が外に排出されるまでの道を「尿路」といいます。

「尿路」を詳しく説明すると「腎臓」「腎盂」「尿管」「尿道」「外尿道口」という器官があります。この尿路で細菌やウイルスにより感染が起こると尿路感染症と診断されます。

尿路感染症になる原因は何だろう?

尿路感染症は、高齢者や女性、小児といった幅広い年代で発生します。

尿路感染症になる原因としてあげられているものとして大きく2つあります。1つ目は、尿路結石や尿路障害、癌や糖尿病、腎不全などもともと持っている病気から尿路感染になる場合です。2つ目は、尿道カテーテルが入った部分や尿道口から細菌やウイルスが侵入した場合です。 高齢者の場合、上の2つにプラスして「免疫機能・腎機能の低下」が追加して考えられます。

尿路感染症になりやすい3大疾患って?

「膀胱炎」「尿道炎」「腎盂腎炎」の3つは、尿路感染症になりやすい3大疾患だといわれています。この3つの病気の基礎的な知識を身につけておくことにより尿路感染症を防ぐことができたり、看護計画やケアの参考になったります。

簡単ではありますが、「膀胱炎」「尿道炎」「腎盂腎炎」について説明していきます。

膀胱炎

膀胱炎とは、細菌やウイルスなどの細菌感染により膀胱に炎症が起きることです。病原菌としては「大腸菌」が最も多いといわれています。感染経路としては、尿道(上行性)からで特に思春期以降の女性に多いといわれています。

原因としては、「膀胱内の異物」や「結石」です。膀胱内の異物や結石などにより痛みを感じ排尿障害がよくみられます。排尿障害の症状がみられるのは数時間か1日程度だといわれています。排尿障害の症状がなくなったとしても膀胱炎の原因がなくならなければ膀胱炎は悪化します。 他に膀胱炎の症状として「発熱」「尿の濁り」「血尿」があります。いずれにしても、膀胱炎になると無症状ということは少ないでしょう。しかし、無症状だからといい軽症だということではありません。痛みがないからと、そのまま放っておくと炎症が膀胱だけでなく尿路全体に広がります。 膀胱炎は男性より女性に多い病気だといわれています。男性に比べ女性の方が尿道が短く細菌が多く存在する膣や肛門と膀胱が近くにあるからです。 また、妊娠中の女性も気をつけなければなりません。妊娠中は、膀胱に物理的な圧迫が加わるため膀胱をからにすることが難しく膀胱炎になりやすいといわれています。膀胱炎にずっと尿が溜まっていることが尿路感染症の大きなリスクになるといえます。

尿道炎

尿道炎とは「単純ヘルペスウイルス」「クラミジア-トラコマチス」「淋菌」という菌が原因で起こります。「おしっこをした時の痛み」「急な強い尿意」「頻尿」を訴えることが多いです。

男性では尿道から膿のような分泌物が目立つこともありますが女性では軽症の場合が多く無症状のこともあります。いずれにしても性交渉により感染が広がります。
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