尿路感染症の患者さんのケアの方法は以下のものがあります。
抗生物質の投与
尿路感染症の患者さんには基本的に抗生物質の投与を行います。看護師はその抗生物質の効果の有無を確認する必要があります。
水分摂取と尿量チェック
尿路感染症の患者さんは1日に1.5〜2リットルの水分摂取が必要です。この水分量は食事に含まれる水分を除いたものということを覚えておきましょう。看護師は患者さんがきちんと水分摂取ができ尿が排出されているか確認する必要があります。患者さんの水分摂取量と尿量を記録する水分出納チェックを行いましょう。
安静・安楽な体位
尿路感染症の患者さんは、全身の苦痛の訴えがあるため安静・安楽で過ごせる体位を工夫しましょう。
食事の提供
尿路感染症の患者さんは、免疫低下や体力低下がみられます。食事面では「高カロリー」「高タンパク」を基本とし「ビタミン」の補給もできる食事を提供できるよう栄養士に相談しましょう。
その他
痛みが強い時は医師の指示で鎮痛剤を投与することもあります。
高齢者の場合は排尿と排便後、陰部の清潔を保持するのが難しい場合もあります。そのような時は、看護師が陰部洗浄を行い清潔が保てるようにケアしてあげましょう。どうやって尿路感染症の予防をするの?
尿路感染症は、患者さんが入院している間に看護師の指導ひとつで再びなるのを予防できる病気です。規則正しい生活・陰部の清潔保持・水分摂取を入院中、患者さんに習慣づけていただくことが再発予防につながります。
女性は特に排尿を自ら制限してしまう傾向があります。尿が溜まった状態が続くと尿路感染症になるリスクも高まるので我慢しないように指導しましょう。 高齢者の患者さんでは自分1人で理解することが難しい場合もありますから、家族の方への理解が得られるよう指導することも大切です。これで尿路感染症の患者さんの看護も怖くない!
以上で、尿路感染症の患者さんの看護について説明してきましたが参考になったでしょうか。
尿路感染症になるとたくさん訴えがあるため判断するのが難しいです。しかし、患者さんの訴えに耳を傾けきちんときくことにより判断基準がみえてきます。高齢者の場合は自分で症状を訴えにくい人もいるので何気ない会話でもきちんときくことが大切です。 そして、尿路感染症は予防できる病気です。しかし、予防できるかどうかは患者さんの心がけもそうですが何より看護師の指導がキーとなってきます。この記事を参考にしていただき尿路感染症の患者さんの看護を怖がらず取り組んでいきましょう。今の職場は自分に合っていますか?
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