ルンバールの看護の手順と観察方法・看護計画|麻酔/枕

仕事ノウハウ

枕はどうすればいい?

ルンバールにて髄液を採取することにより、検査終了後は髄圧が変動します。髄圧の変動により、頭痛や吐き気を誘発する場合があります。これを「低髄液圧症候群」といいますが、予防するためには枕を外すようにしましょう。

低髄液圧症候群をしっかり予防できるよう、ルンバール前・ルンバール終了後、看護師は患者さんに「検査終了後、指示された時間は枕を外して水平臥位を保つ必要がある」ということをわかりやすく説明することが大切です。

ルンバールを受ける患者の観察項目

ルンバールの看護の手順と観察方法・看護計画|麻酔/枕

ルンバールを受ける患者さんに対し、看護師はどのようなポイントを観察する必要があるのか紹介します。参考にしてください。

検査に対する理解度

ルンバールはあまり受ける機会のない検査です。そのため、患者さんがルンバールに対する説明を聞いた後、看護師は患者さんがどの程度ルンバールという検査に対して理解しているか確認をすることが大切です。

また、検査時や検査終了後は安静を保つ必要があります。事前に患者さんの理解度を確認するとともに、安静指示をしっかり守ることができるかどうかということも確認しておきましょう。

疼痛・頭痛の有無

ルンバールを開始時に麻酔を行いますが、麻酔をしていたとしても髄液を採取するために針を穿刺した際に痛みが生じることもあります。穿刺時には痛みの有無や程度を確認するようにしましょう。また、麻酔時にも痛みが生じますので、確認をする必要があります。

ルンバール終了後は、低髄圧症候群などの原因により、頭痛や吐き気を誘発する可能性があります。ルンバール実施中だけでなく、ルンバール終了後にも頭痛や吐き気の有無や程度を確認し、症状が悪化しないように対処しましょう。 ルンバール終了後は、安静解除の時間まで看護師が常に側にいることはできません。そのため、患者さんにも「痛みや吐き気があればすぐにナースコールを押してください」と、症状の出現時にはナースコールを押すことを伝えておきましょう。

バイタルサイン

ルンバールを行うことによる不安や痛み、頭痛や吐き気などの症状により、バイタルサインが不安定となる場合があります。ルンバール開始前や終了後、安静解除時にはバイタルサインを測定し、異常の早期発見ができるようにしましょう。

出血の有無

ルンバールが終了し、穿刺針を抜いたときはガーゼなどで圧迫をして止血を行います。止血確認後、ばんそうこうやガーゼなどを貼付しますが、看護師はその後も出血や髄液の漏れがないか確認をするようにしましょう。あまりにも出血の多い場合は、すぐに医師に報告することを忘れないでください。

ルンバールを受ける患者の看護計画

ルンバールの看護の手順と観察方法・看護計画|麻酔/枕

病院や病棟にルンバールを受ける患者の看護計画の基本的なものが用意されているでしょう。実際に、ルンバールを受ける患者さんを担当した際は、用意されている看護計画に沿って看護を提供することが多いです。

しかし、ルンバールを受ける患者さんによって症状の有無や程度などは異なります。そのため、用意されている看護計画を継続して使用するのではなく、個人の状態に合わせて評価し、必要があれば内容を変更してください。個別性に応じた看護計画を立案できるようにしましょう。
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