大腸がんの看護計画・看護関連図・観察ポイント|末期/終末期

仕事ノウハウ

術前

大腸がんの手術の場合、患部を切除する方法やストーマ造設を目的で行われる手術があります。術前は、それまでの症状の観察や体調の観察はもちろん、手術に向けて精神的に不安定になったりするため、精神的な看護ケアも含めて看護計画を立案することが大切です。

例えば、ストーマ造設を行うことになった場合、増設後の生活や注意することなどさまざまな疑問や不安を患者や家族は抱きます。看護師はそのような疑問や不安に対しても患者や家族に寄り添って軽減できるように看護ケアをしていくことが求められます。

手術後など

大腸がんの術後は、体調の観察を特にしっかりとしていくことが大切です。例えば、術部位の発赤や熱感の有無、発熱やバイタルサインなどを観察していくことになります。また、必要に応じて清拭などの看護ケアや、ストーマ造設後はストーマの使用方法などを説明することも看護計画に組み込むことが必要です。

また、ストーマ造設を行うことはボディーイメージの変化があるため、患者や家族が受け入れることができているか、前向きに受け入れて使用できるかなども観察をし、患者毎に看護計画にストーマに関する内容を立案しましょう。

大腸がんの看護関連図

大腸がんの原因は、食事の欧米化や飲酒や喫煙、肥満、遺伝子要因と言われています。また、大腸がんの症状は、血便や便秘、下痢などさまざまな症状があります。

大腸がんの看護関連図を作成する時には、まずは大腸がんの原因となっていることは何か、どのような症状があり影響しているかなどを情報収集して関連図を作成しましょう。また、関連図を描くことで、病態を理解することもでき、そこから必要な看護ケアのヒントなども導くことができます。

大腸がでのストーマ造設予定の患者の看護の仕方

ストーマ造設を予定している患者は、がんを告知されていることがほとんどです。がんという病気を告知されているだけでも、ショックや今後の不安などがありますが、さらにストーマ造設が必要となると、患者や家族はさまざまな不安などを抱えることになります。

看護師は患者や家族の身体的ケアと精神的ケアを行うことが求められます。

ストーマ造設部位や全身の観察

ストーマ造設術前は、基本的なバイタルサインなどの観察や、大腸がんによる症状の有無や、ストーマ造設術を受けることに対しての不安などの有無を観察します。

ストーマ造設術後は、造設部位の観察を行うことが大切です。例えば、出血の有無や造設部位の浮腫、感染の有無などを観察します。さらに、患者の全身状態の観察として、腹部状態、発熱、疼痛などです。 看護師は基本的な観察項目に加え、患者毎の観察項目を加えて看護をしていくことが大切です。

不安に対しての看護

大腸がんになったことで治療の一つとして選択されるストーマ造設術は人工肛門であるため、ボディーイメージの変化や、日常生活での使用方法などさまざまな不安を患者や家族は抱えています。看護師は、術前から患者や家族の不安や疑問に対して話を聞き、前向きにストーマを受け入れることができるように看護ケアを行っていくことが大切です。

また、日常生活では家族などの看護をする人もストーマの使用方法や、ストーマがあることで患者に起こるトラブルなど、さまざま不安があります。看護師は家族に対してもしっかりと精神的なケアを行っていくことが求められます。
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