大動脈解離の看護での観察ポイント｜術前/術後/保存的治療 | Page 3

そして、大動脈解離の定期的な経過観察を必ず受けること、内服薬があれば自己中断することなく内服するなど看護師は患者に予後を安全に生活してもらうために、しっかりと説明をしましょう。

看護師国家試験の大動脈解離に関する問題例

大動脈解離に関する問題は看護師国家試験にも出題されます。看護学生は大動脈解離の特徴や看護の際の観察ポイントなどをしっかりと学習をしましょう。

看護学生が大動脈解離の勉強をする時には大動脈解離の病態はもちろん、必要な看護の方法や観察ポイントなども学習しましょう。

大動脈解離は出題頻度の高い疾患であるため、繰り返し過去問題集を解くことで病態などを理解することができます。

大動脈解離の急性期では手術が必要になります。そのため、看護師は患者の容態を常に観察をし、絶対安静を維持することが重要です。術前は血圧の変動や痛みの有無や部位の変化、術後は血圧や感染の有無、創部の発赤や熱感なども含めて観察をします。

大動脈解離の急性期は命に係わるため、看護師は患者の変化は早期に発見することも重要です。

大動脈解離は高血圧と動脈硬化が原因で起こります。スタンフォードA型とスタンフォードB型に分類され、スタンフォードA型は早急に手術が必要であり、スタンフォードB型は症状が進行していなければ経過観察をします。

看護師は患者の血圧の変動や痛みの程度や部位の変化などを観察をすることがポイントです。血圧は体を動かすことで変動はしますが、排便時に力を入れることで血圧が急激に変化してしまうため注意が必要です。また、心理的な要因でも変動をするため精神的なケアもしっかりと行いましょう。