脳出血看護の食事中の観察ポイント
脳出血の患者には、意識障害、両目とも片側半分の視野が見えなくなる同名性半盲、呼吸障害、嘔吐、失語、感覚障害などさまざまな症状が出るため、以下に掲げた食事中の観察ポイントが重要になります。
・意識と覚醒状況:意識レベルが低下していたり、傾眠状態では摂食・嚥下に影響があります。 ・体温:誤嚥性肺炎による発熱に注意します。 ・血圧:再出血を防ぐために血圧コントロールが重要です。 ・呼吸:特に食事前後での変化に注意します。食事中のSpo2(経皮的動脈血酸素飽和度)にも注意します。 ・むせた時のタイミング、何でむせたかを把握する必要があります。 ・食欲低下、食事時間・内容、食べ方、口腔内の食べ物の残留などがないか確認しながら介助します。 ・姿勢:座位がとれない患者の場合は、ベッドを約30度ギャッチアップします。喉頭蓋谷が広がるように少し頭をあげて、誤嚥しにくい体制を保つことが大切です。脳出血看護の注意点を知ってる?
脳出血の看護をする上で注意すべき点は、次の5つになります。
・患者の症状を見て、どの部位が出血しているかを判断します。 ・眼球は、出血部位により唯一変化が著名に出るため眼球の観察をします。 ・原因が高血圧による場合は、点滴加療と血圧コントロールを実施します。 ・高血圧は出血を助長させるため、クッシング症状の観察にも注意が必要です。 ・発症時の症状とその経過を必ず確認する必要があります。
脳出血発症後のリハビリは大切!
脳出血の出血部位により、片麻痺や言語障害など、症状の出方はさまざまです。脳出血は、早期に発見すれば完治できますが、一度発症してしまうと後遺症が残ってしまいます。発症しても、早期にリハビリを開始すれば症状を軽減でき回復も見込めます。
患者は、日常的に麻痺した部位をできるだけ動かすようにします。残っている神経を動かすことで、少しでも運動機能を回復することができます。患者が安心して根気よくリハビリに取り組めるような看護をするのも看護師の重要な役目です。