閉塞性動脈硬化症の壊死対策への看護
閉塞性動脈硬化症で、壊死の状態になるということは血行が循環しない事で細胞の一部が死滅した状態です。壊死させないためには、壊死対策が必要です。
この対策としては、壊死が起こりそうな部分の血行を悪くしない事です。そのために、清潔を維持したり感染が起こらないように看護を行う必要があります。閉塞性動脈硬化症の看護家庭の観察ポイント
閉塞性動脈硬化症の看護で家庭で観察するポイントとしては、生活習慣の改善をしてもらうことです。特に、次のようなことに注意してもらうように指導しなくてはいけません。
・喫煙をしている患者さんには禁煙を促す ・栄養バランスの摂れた食事を行う ・ストレスを解消する ・手足をケアする ・ケガをできるだけしないようにする
喫煙をしている患者さんには禁煙を促す
閉塞性動脈硬化症の患者さんの中には、喫煙をしていることも原因の1つと考えられます。タバコには、ニコチンや一酸化炭素などが含まれておりこれらによって、状態を悪化させてしまうこともあるので禁煙を促すように指導します。
喫煙歴が長かったりヘビースモーカー、チェーンスモーカーだったりで喫煙している患者さんには、急な禁煙を促すことは難しいですが徐々に禁煙してもらえるように指導方法を考えなくてはいけません。栄養バランスの摂れた食事を行う
閉塞性動脈硬化症は、肥満をはじめ高血圧や糖尿病、高脂血症などコレステロールの多い食事をし栄養バランスが崩れている患者さんが多いです。そこで、看護として食事の改善方法や運動方法などを指導します。
栄養バランスの摂れた食事や運動を行うと言葉で言えば簡単ですが、患者さんにとって自分の生活の中で実践できなくては意味がありません。 病院ではできても、家に帰るとできないなどということがあります。患者さんにわかりやすく生活に見合った食事を提案したり、生活に合わせた運動を提案したりすることで患者さんに無理なくバランスの摂れた食事を行ってもらうことができます。ストレスを解消する
不規則な生活やストレスが多い社会ですが、ストレス発散方法を一緒に考えることも看護です。
完全にストレスを改善することは難しい事でもありますが、毎日のストレスを少しづつでも解消することで、体のバランスを安定させることができます。手足をケアする
手足の血行が悪くなることで、必要な栄養や酸素が届かなくなります。患者さんが家庭に戻る血行が悪くなる状況になると、傷ができてしまったり傷が治りにくくなってしまったりします。
そこで、手足を毎日ケアしなくてはいけません。そこで、看護として手足の状態に異常がないかを観察するように指導します。そして、清潔にするように促したり足であれば、足のサイズに合った靴を選んだり靴下を履くように伝えたりします。ケガをできるだけしないようにする
閉塞性動脈硬化症となると、ケガをしてしまうことで治りが悪かったり悪化したりします。そこで、看護としてはケガをできるだけしないように注意を促します。
患者さんは家庭に帰ると、いつどのような時にケガをするかわかりません。家庭でケガしないように危ない物やケガをしそうな物は片づけるように伝えます。 その他にも、正座やしゃがみ込むような姿勢で手や足を圧迫するような姿勢を長時間すると血管に負担をかけるのでしないように指導しましょう。