交代勤務のおすすめシフトパターン・睡眠の取り方・給料手当相場

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乳がんのリスクも2倍

「夜勤を30年以上続けると乳がんになるリスクが一般労働者の2倍になる」という結果をカナダの研究チームが発表しています。原因は睡眠サイクルの乱れから、がんを防ぐホルモンが抑制されたり、がんを誘発するホルモンの分泌は促進されるためとされています。

勤続30年がボーダーラインとされていますが、夜勤生活を30年続けるというのも現実的には少ないことと考えられます。定期的に乳がん検査を受けるなどの健康管理に注意することが大切です。

血管病のリスクは

心筋梗塞や脳梗塞などの血管病と夜勤勤務の関係について、カナダの大学チームが発表しています。「夜勤労働者は、心筋にエネルギーを供給する役割を果たす冠状動脈の血管病リスクが一般労働者に比べて41%も高くなる」というデータです。

心筋梗塞や脳梗塞の死亡率は高いですが、予防医学も向上しているので発症前の発見に努めるよう心がけましょう。

交代勤務の給料手当相場

交代勤務のおすすめシフトパターン・睡眠の取り方・給料手当相場

交代勤務の場合でも、残業(時間外労働)や深夜労働、休日労働といった労働基準法の規定が適用されます。それぞれの場合に、通常勤務時の時給に対する割増率の最低値が定められています。会社によっては、この法定割増率以上の賃金を設定しているところもあります。

また、一般的に「交代勤務手当」と言われているものは、法定の割増率とは別のものとして会社によって定めているもので、法律で義務付けられている手当ではありません。

交代勤務での割増賃金

■交代勤務時の残業(時間外労働) 労働基準法では1日8時間、1週40時間が法定労働時間で、これを超えると時間外労働とされ、通常の賃金の1.25倍の割増賃金が義務付けられています。夜勤で20時から翌6時まで休憩1時間で勤務した場合、9時間労働となるので1時間分が時間外労働になって割増賃金の対象になります。

■交代勤務時の法定休日 労働基準法では「毎週少なくとも1日(または4週を通じて4日)の休日を与えなければならない」と定められています。この法定休日に勤務した場合は、通常勤務の1.35倍の割増賃金が義務付けられています。

■交代勤務時の深夜労働 22時~翌5時の勤務が深夜労働になり、通常勤務の1.25倍の割増賃金が義務付けられています。休日に深夜労働した場合は1.35倍+深夜分0.25で1.6倍になります。残業で深夜労働した場合も、残業分1.25倍+深夜分0.25で1.5倍になります。

交代勤務と交替勤務の違い

交代勤務のおすすめシフトパターン・睡眠の取り方・給料手当相場

「交代勤務」と「交替勤務」の内容に違いはありません。どちらもシフト勤務の時に使われますが、使用例をみると「交代勤務」のほうが圧倒的に多く、「交替勤務」という表記はあまりありません。交代と交替の使い分けは一般的には次のようになります。

■交代:役目などが一回限りでかわる時で、例としては「ピッチャー交代」のように、AからBに変わって、次にBからAにまた変わるということがないように一回限りで交代する時を言います。 ■交替:かわって行なうことが繰り返される時で、例としては「当番交替」のように、AからBに変わって、またAに戻ったり、またBに戻ったりする時を言います。替わりばんこで何回も変わったりする時には「交替」を使います。 使い分け的には「交替勤務」のほうが正解のような気がしますが、「交代勤務」のほうが多く使われています。

体調管理に気を付けて

交代勤務のおすすめシフトパターン・睡眠の取り方・給料手当相場

深夜業務従事者の数は年々増えていて、平成24年のデータでは約1200万人、全雇用者の21.8%にもなると言われています。日本の産業には欠かせない重要な役割をになっています。

賃金が高いというメリットはありますが、不規則な生活になりがちなため健康管理には十分気を付ける必要があります。特に睡眠の取り方には工夫が大切です。しっかりと体調を整えて確実に仕事をこなすようにしましょう。
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