存在価値があるか診断するチェック項目
存在価値という言葉を聞くと、少し背筋が伸びるような気持ちになる方は多いでしょう。自分には存在価値があるのだろうかと悩むことは、誰にでも経験があります。
ぐるぐると悩みのループに入ってしまう前に、まずは存在価値があるのかどうかの診断チェック項目で、自分の存在価値について改めて見直してみましょう。人から必要とされている
まずは、仕事でも家庭でも友達との間でも構いません。自分は誰か人から必要とされていると感じることがあるでしょうか。恋人や両親などの肉親でも構いません。「あなたのことを必要としているよ」と直接言われたことがなかったとしても、そう思っているんだろうなとわかる場合であれば大丈夫です。
そして、もし自分では感じられない場合は直接聞いてみるのも手です。「私ってあなたにとってどんな存在」と聞いてみます。きっと自分では思いもよらなかった答えが返ってくるでしょう。 このように、人から必要とされていれば存在価値はあるといえます。対価であるものを受け取っている
あるいは、会社での仕事のように何か存在価値について、安心できる言葉をもらうわけではないけれど、対価としてお給料や金銭を受け取っている場合は、もちろん存在価値があるということになります。
新入社員など、入社したばかりのころは何も役に立っていなくて、むしろ先輩や上司に手間ばかりかけてしまっているような気がしていても、将来的にあなたのことを必要として存在価値を見出しているから採用されたのです。そして今は役に立っていなくても、お給料がもらえるのは将来への期待から、先行投資として給料が支払われています。 つまり、対価を受け取っているということは、あなたには存在価値があると考えて問題がないということになります。自分がいなくなると困ることが起きる
さらに、何かを毎日言ってもらえているわけではなく、対価としてのお給料ももらっていないけれども、明らかに自分がいなくなると困ることが起きるなとわかっている場合にも、存在価値があると考えて問題ないといえます。
PTA役員として何かを管理しているとか、マンションの管理組合でマンションの平穏な暮らしに対して貢献しているなど、あるいはNPO法人などを立ち上げて志をもって活動をしている場合や、ボランティアなどをしている場合などです。 必ずしも感謝の言葉をかけてもらえるわけではない場合もありますし、お金ももらうことはできませんが、存在価値があるということです。存在価値があるのか
ここまで、存在価値についての診断チェック項目について紹介してきましたが、それでも自分には存在価値があるのかと、不安に思い悩んでしまう方もいるでしょう。
次は「絶対に存在価値なんかない」と誰からも思われているようなものにも、存在価値があるというお話をご紹介します。蚊にだって存在価値がある
例えば、夏になると日本では大量に発生し、かゆみや刺された跡などに悩まされる迷惑な存在の「蚊」についてです。どう考えても「蚊」には存在価値がないような気がしてしまいます。人間にとっては何一つ良いことはないし、大きな生態系の中で考えても、何か影響を与えているとは思えず絶滅してほしい気がします。
しかし、そんな「蚊」にも存在価値があります。なぜなら、「蚊」を主食として生きている生物がいるからです。そして、「蚊」によって花粉を運んでもらい、それにより受粉して実をつけている植物が存在します。世界から蚊がいなくなったとしたら
万が一、世界から「蚊」が絶滅しいなくなってしまったら、この「蚊」を主食として生きている生物も絶滅し、「蚊」によって花粉を運んでもらっている植物も絶滅してしまいます。少なくともこの生物と植物にとっては、「蚊」はおおいに存在価値があります。
そして、たった1種類の生物である「蚊」が絶滅することで、生態系のバランスを崩すほどの大きな影響を与えられてしまう可能性があります。