毒親と絶縁のその後・絶縁する方法|法律/葬式には出るべきか

雑学

毒親と絶縁の方法

毒親と絶縁のその後・絶縁する方法|法律/葬式には出るべきか

法律

結婚や養子縁組をしても毒親と絶縁することは法律上はできません。何10年も絶縁という形を取っていても、法律上の親子の関係が切れることはありません。

民法に直径血族の扶養義務というものがあります。親子や兄弟で生活に困っている人がいる場合はお互いに助け合う義務が定められています。兄弟がいる場合は話し合いをして、経済的援助や介護などについて分担を決めます。 絶縁状態にあったとしても親の扶養義務を断ることは基本的にできません。自分の生活だけでも苦しい場合は事情を考慮してもらうこともできます。

分籍しても意味がない

毒親と絶縁するために戸籍を分けて分籍をする人がいますが親子の関係が切れるわけではないため意味がないとされています。

遺産相続にも注意

絶縁の状態にあっても遺産は相続されます。借金があった場合も相続されてしまうため、相続したくない場合は毒親が亡くなったのを知ってから3ヶ月以内に、相続権放棄の手続きをする必要があります。

裁判

毒親が生活に困り援助が必要になった場合、子どもに扶養義務を要求してくることがあります。子どもが親の扶養を断った場合は親が裁判を起こすケースもあります。兄弟間での親の扶養の話し合いがつかない場合も裁判にかけられることがあります。

絶縁状態であっても関係なく裁判にかけられ、場合によっては援助しなければなりません。援助できない事情が認められ、他に援助できる者がいない場合は、毒親は生活保護を受けることになります。

絶縁方法

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毒親との絶縁方法はいくつもあります。

引っ越し

まだ親元にいるなら引っ越さなければ絶縁はできません。自立もしていないことには絶縁は実現できません。引っ越し先は毒親が簡単に訪ねてこない、実家から遠い所にします。新しい住所はなるべく教えないようにします。

住所を知られないために住民票に閲覧制限をかけて毒親が見られないようにしておきましょう。携帯電話は解約して新しい番号で契約し直します。自分からは連絡しないように、実家にも帰らないように連絡を絶ちます。

絶縁宣言

毒親に最後に会う日に、面と向かって、または電話でこれまでの毒親がしてきたこと、自分が受けてきた心の傷を告げ、今後一切の関係を断つ内容の「絶縁宣言」をします。

毒親ですから聞いてくれないこともあるでしょう。毒親の反応は期待してはいけません。自分自身でけじめを付けるために宣言します。

手紙を送りつける

毒親に直接会って言えない、言いたくないけれども、毒親に伝えたいことがある場合は手紙を送りつけます。差出人の住所は書かないように名前だけにして、住んでいる地域の消印がつかないように、関係のない地域から投函します。

書くことで気持ちが整理されスッキリと毒親との関係に線を引くことができるでしょう。これを最後に連絡を絶ちます。

無視する

引っ越さず、携帯電話も変えず無視をし続けます。電話は着信拒否、郵便や宅配便などは受け取り拒否をし、毒親との関係を徹底的に拒み続けます。

毒親との絶縁への準備

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本当に絶縁できますか?

絶縁が自分にとって苦しいものであっては、絶縁する意味がありません。兄弟がいる場合は自分と同じように親を毒親と思い、絶縁したがっている人がいる場合もあります。自分だけが絶縁したもん勝ちになってしまわないか考えましょう。

一時的に親とケンカをして絶縁を考えているケースもあります。日にちを置いて冷静に考えましょう。お金の無心や、暴力などがなく干渉もしてこない親は、絶縁することにメリットが見られない場合もあります。 毒親と距離を置くことで、良い距離感が作られお互いに干渉しないように親子関係を続けていかれることもあります。絶縁することに迷いがないかどうか、自分自身に確認しましょう。
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