面接時の家族構成の質問意図|答え方例・家族を聞くのは違法?

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面接時に家族構成について聞かれた!

面接時の家族構成の質問意図|答え方例・家族を聞くのは違法?

面接とは企業と対面してお互いを見極める大切な場面です。そんな場面において質問される内容は誰しも気になるものではないでしょうか。志望動機や、今までの経歴などありきたりな質問をされることが多い中、同じように聞かれることが多い質問として【家族構成について】があります。

親密な間柄ならまだしも、初めて対面する面接官に家族構成を聞かれるなんて!と戸惑ってしまう人の方が多いでしょう。採用に家族構成が関係してくるのかという不安も同時に沸いてきます。実力や人柄を評価される場面でプライベートを明かすことに不快感を覚える人も少なくありません。 そんなデリケートな質問を面接時にする意図とは一体何なのでしょうか。今回は、誰もが戸惑うであろう面接時の家族構成を問う意図、そして受け答えの仕方について紹介ていきます。

面接における家族構成の質問意図

面接時の家族構成の質問意図|答え方例・家族を聞くのは違法?

就職活動をしていると、企業ごとに面接時の質問も違っていてそれぞれに特色があることに気づきます。『どうしてこんな質問を?』『答えたくないな』面接者がそう感じる質問も多いもので、その中の代表格とも言える質問内容が【家族構成】についての質問です。

何人家族なの?から始まり、両親の職業や年収、兄弟の有無、はたまた住んでいるところまで突っ込んだ質問をされる場合もあります。このような質問は親しい中ならまだしも、初めて会った面接官に話すのは非常に気が引けて居心地の悪い思いをする人が多いのが現状です。 さて、この【家族構成】についての質問ですが、ほとんどの企業が質問する内容でもあるため、いい加減な回答はできません。一体どんな理由があって家族構成を聞いてくるのか、ここではその理由を紹介していきます。

家族構成の質問意図①:話題を広げるため

家族構成を質問されたら誰だって受け答えに戸惑ってしまうものです。しかし、企業側からしてみれば、単に昔からの名残で、家族構成を聞いていることがほとんどです。面接者は非常に戸惑い、居心地の悪い思いをする反面、他意も悪意もない単なる質問の場合が多いでしょう。

そのような企業は予め提出する応募書類にも家族構成を記載する欄を設けていることも多いため、家族構成を聞かれることは粗方予想することが出来ます。

家族構成の質問意図②:家族のことを把握しておくため

家族構成の質問の中で、同居している家族の有無や、両親の健康状態、兄弟の有無、居住地など聞かれる場合があります。かなりプライベートな質問なので話すのも躊躇してしまうでしょう。この問いの本質としては、家族の介護による退職や、休職などする可能性と探っていると考えられます。

一人っ子や、家族と同居していたり、女の子が一人だけ、という家族構成だと一気に介護をする可能性が出てきます。将来的なことを考えたうえで企業側は採用イメージをしているのです。仮に母親が専業主婦だったりすると介護をする可能性も低く、勤務するにあたり差し支えないと判断されるでしょう。

家族構成の質問意図③:面接者の背景を把握するため

面接で家族構成を質問される際、家族がどのような職種に携わっているか聞かれることがあります。両親、家族の職種まで!?と内心驚く人も中にはいるでしょう。この質問の本質としては、企業と同業者の人、またはライバル社に努めていないか探っているのです。

もしライバル社や同業種で家族が働いていた場合、秘密保持のため採用を見合わせることもあるほど企業にとっては重大な内容です。また、一昔前まで金融業の面接では必ず家族構成の質問をしていたほどで、【お金を扱う=責任の重い仕事】のため、家族構成を聞くことで面接者の周囲を取り巻く環境を見極める判断材料にしているともいえるでしょう。

家族構成の質問意図④:トラブル回避のため

面接時に家族構成を聞くことで面接官が知りたいのは、面接者の本質の部分です。『親が親なら子も子』という言葉があるように、家族構成を聞くことで面接者が良識ある人間か探っているのです。

近年『キラキラネーム』『DQNネーム』というのが流行りましたが、これが典型的な例です。キラキラネームだと就職に不利になると言われていた時期がありました。それは名前を元にして良識ある親のもとで育っているか判断しようとしているのです。後々トラブルに発展することは誰しも避けたいので、家族構成を聞くことで、常識の有無を見極めようとしていると考えた方が良いでしょう。

家族構成を聞くのは違法?

面接時の家族構成の質問意図|答え方例・家族を聞くのは違法?

面接時に家族構成を聞くことは禁止されている

面接時に家族構成を聞かれて自信満々に答えることが出来る人がどれほどいるでしょうか。現実問題、家族間の悩みはつきず何かしら問題を抱えている面接者が大半です。そういった、面接時に不利になるような内容があったとしたら、いくら面接中であってもどう答えたらいいか悩んでしまうでしょう。

こういった背景があるからこそ厚生労働省では予め、面接時に家族構成に関する質問をすること自体を禁止しているのです。

面接時に家族構成を聞くことは就職差別に値する

企業が面接者に対して家族構成を聞く意図について紹介してきましたが、一連して分かるように家族構成は面接者の能力や適正に全く関係がないのです。家族構成を聞かれることで不快になったり、不安になったりとするだけで、面接者のアピールにはつながりません。

先ほど厚生労働省では面接時に家族構成を尋ねることを禁止していると記述しましたが、はっきりと法律で規制されているわけではなく、あくまでも家族構成を尋ねることは就職差別に繋がると明記されています。
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