家族構成の質問は具体的にどんな内容?
下記リンク先にある厚生労働省のホームページにて採用選考の基本を確認していくと【本人に責任のない事項の把握】というものがあり、例えば、職業、続柄、健康、地位、学歴、収入、資産など、そして注意事項に、家族の仕事の有無・職種・勤務先などや家族構成を聞くことに関し配慮するよう明記されているのが分かります。
また、企業側が扶養などの事情で家族構成を聞く場合はあっても、選考基準にすることは認めないと記載されています。もちろん自分が生まれ育った家庭環境に関しても本来であれば面接時に言う必要のないことなのです。面接時に質問はされなかったとしても、紙に書くよう指示されていたり、戸籍謄本を求められたりなど質問形態は一つに限りません。しかし、これも立派な就職差別に値すると厚生労働省は定めているので覚えておきましょう。
答え方
質問の答え方
厚生労働省のホームページにはっきりと『面接時の家族構成に関する質問は配慮するように』と記載がされています。法令遵守の企業であれば、大手中小問わず、そのようなガイドラインに沿わないような質問自体面接ではまず行いません。
もちろん、すべての会社がガイドラインに沿っているわけではなく、実際に新卒者のおよそ20パーセントが家族構成に関連する質問をされたと答えています。厚生労働省が明記しているにも関わらず未だ家族構成に関する質問を行っているわけですが、面接時に禁止されているはずの質問をされたらどのように回答したら良いのでしょうか。はっきりと答える
先述したように、昔の名残で家族構成の質問をする企業は少なからず存在しています。そういった企業に至っては他意も悪意もないため形だけでも答えるようにした方が良いでしょう。しかし、就職差別に当たるという考えの元、家族構成を訪ねてくる場合も大いに考えられます。
たとえどちらであっても、採用されたい!と思っているのでイメージダウンを防ぐためにもはっきりと答えることをお勧めします。返答しないとやんわり伝える
先述したように、厚生労働省のホームページでも面接時に家族関係の質問をすることは規制されており居心地が悪かったり、不快な質問をされたのであれば答える義務はないのです。しかしながら、そこで激高して『なんでそんな質問するんですか?!』と怒り狂ってしまったら社会人としてマナーを疑われます。
もしも答えなくない場合は、丁寧に、あくまでもやんわりとした断りを入れるようにしましょう。しかし、聞かれた質問に答えない、というのは面接において何かしら影響が出てしまうことは覚悟しておいた方が良いでしょう。 やんわりとした断り方として「大変申し訳ありません。そういった質問はプライバシーに関わるものですので、回答は控えさせていただきます。」のような感じで大丈夫です。スマートな断り方なので、覚えておきましょう。このように、あえて答えにくい質問をして反応を見る面接官もいるようなので、難しい質問に対してスマートな断り方ができるというのは、自身のイメージダウンを防ぐことに繋がるのです。
逆に質問意図を尋ねる
家族構成を聞かれるような、答えづらい質問をされたとき逆転の発想で質問し返してみてはいかがでしょうか。「その質問はプライベートに関わるので出来れば控えたいのですが、仕事に何か関係があるのでしょうか?」という言い回しで良いでしょう。
質問を返すように見せつつも、やんわりと回答を断っていることが分かります。あくまでも、自分は家族構成の質問を否定的に感じ取っていないことをアピールしつつも答えられる範囲であれば答える、という姿勢が大切なのです。しかしながら、少なくともこの方法も面接遂行上何かしら影響があることは心得ておきましょう。順番など
家族構成を聞かれた場合、答える順番として【父⇒母⇒兄弟】の順番で答えると良いでしょう。応え方は『父と母、兄が二人に妹がいます』このような簡単なもので十分です。先ほど説明したように、家族構成の質問自体が禁基本的には禁止されているので、聞かれたことのみ簡潔に述べます。
『父は○○で○○の仕事に携わっており、母は専業主婦でたまに手伝いに出てます。兄は○○大学で・・・』など聞かれない限りは答えないでおきましょう。企業側から質問された場合のみ詳しく述べる、そして答えられる範囲で答えればいいのです。 虚偽を述べることはどんな場合も好ましくないので、聞かれたことには答えられる範囲内で正直に答えましょう。