腐女子の特徴・動向・腐女子になるきっかけ・理由

『IDOLiSH7（アイドリッシュセブン）』は、ノベルゲーム×リズムゲームのアプリです。メインストーリーに関しては全編豪華なフルボイス、リズムゲームをクリアしながらストーリーを進めていくという内容になっています。リズムゲームが得意な腐女子にはもってこいのアプリです。

父親の経営するアイドル事務所でプレイヤーは、期待の新星「IDOLiSH7」のマネージャーとして、無名のキャラクターたちをトップアイドルに育てるゲーム内容で、キャラクター原案は『神風怪盗ジャンヌ』で有名な種村有菜が担当しています。 各ユニットのメンバーの名前には「和泉 一織」「二階堂 大和」「七瀬 陸」等、漢数字の1～7までが7人のメンバーにあてられ、こだわった設定になっている事も、オタク気質が好みそうな要素の1つでしょう。

『刀剣乱舞』は、もともとはPCブラウザゲームからスタートしたタイトルで、2016年にアプリ版『刀剣乱舞 Pocket』が登場しました。プレイヤーは、短刀・打刀・槍・薙刀などの武器が擬人化された「刀剣男士」を呼び出し、敵と戦闘を重ねるカードシュミレーションゲームです。

魅力は、秀麗なイラスト、キャラクターの多さ、和風ファンタジーの世界観です。歴史上の事実などから、剣と剣でも仲が悪い展開などもあり、歴史が好きな人は、より一層楽しむことができる点でしょう。恋愛要素はありませんが、逆にそれが妄想を自由に掻き立てられると話題になっています。 刀剣乱舞は、2015年にミュージカル化され『ミュージカル刀剣乱舞』、2016年にはアニメ化もされ注目を浴びています。

好きなものにまっすぐに向かい、全力で二次元に愛情を注いでいる腐女子ですが、楽しい事には辛い面もあり、人生で苦労しているところも多いです。

腐女子は趣味にお金がかかるので、切り詰められるところはともかく切り詰めていきます。まずは食事でしょう。できるだけ自炊、内容は納豆と白ご飯、ひたすら缶詰だけ等、ともかく低予算で抑えていきます。そして、光熱費もできるだけ、冷暖房を使わないように過ごします。

しかし、食事の栄養バランスも悪い中、厚さや寒さに対しても無防備でいることで体調を崩しやすくなり、結果的に医療費が余計にかかってしまったというケースも多いようです。

基本的にインドアになり、外出する機会は腐女子向けイベントのため、一般的な男性との出会いは少なくなるでしょう。趣味に没頭するためには、早い帰宅をしなければいけならず、飲み会等の参加も減るでしょう。お洒落にも予算を割けないことから、女子力も低下ぎみになり自然と男性を遠ざけるような私生活になりがちです。

趣味を受け止めてくれる相手との交際、結婚ならば問題がありませんが、あまり良い顔をしない相手の場合もあるでしょう。「そんな人とは合わないから付き合うのはやめたほうがいい！」と言われるかもしれませんが、とても好きな相手で合った時はそれはできない選択で、趣味を抑える選択をする腐女子もいます。

また、子供がいた場合、子供の成長で腐女子の世界を知られることを恐れ、趣味を厳重に隠す腐女子も多いです。

「隠れ腐女子」とは、見た目や様子からはオタク要素を感じられないものの、中身は立派な隠れ腐なので、普通女子とは似て非なる女子です。普段はファッション等見た目を気にしたおしゃれを楽しむので、流行にも敏感で、付き合う友人も大抵オタク系統ではありません。

付き合っている恋人もいたりリア充と呼ばれる女子です。しかし、こっそりとBL本を集めていたり、見えないところでは腐女子を謳歌します。 そのまま一生、趣味の部分を他人からは見られないように過ごしていく場合もあれば、結婚を機に夫にだけ打ち明けるという場合もあります。

腐女子となった原因・きっかけ・理由についてはどうでしょうか。いつの間にかのめり込んでいた腐女子も多いようですが、実際には腐女子になりやすい性質というのも、少なからずあるでしょう。どのような経緯で腐女子になるか、目覚めていく過程などをいくつかご紹介します。

腐女子になる前は、少女漫画を読んでいてヒロインとイケメン男子のアツアツぶりにはあまり興味がなく、「イケメンを見るのが好き」という方面に偏っていると、腐女子の道へ進む可能性はあがります。BL（ボーイズラブ）ではイケメンがカップリングされるので、イケメン2人に焦点があたっています。

一度で二度の楽しみを味わえる、という発想が生まれるので、BL（ボーイズラブ）の世界に目覚める流れになります。

元々同性愛に偏見を持っていなかったという人は、BL（ボーイズラブ）が無理なく受け入れられるでしょう。また、同じ性という禁断の愛という点が、魅力を惹きつけられるというのも腐女子の世界に入っていくきっかけとしてあがります。

pixivやネットサーフィン中に、何気なく「腐向けタグ」を見つけ、そのままのめり込んでしまったというケースも多いです。腐向けタグとは、男性同士の恋愛をテーマとした女性向け作品を扱っているものです。

本来腐向けタグは、腐女子向け層のものと一般向け、同性愛の類がないものとを区別するものとしてつけているものですが、この言葉の知識がないとクリックして先に進んでしまう事は当然あるでしょう。腐向けタグを何気なく踏んでしまい、気が付いたらどっぷりとBL（ボーイズラブ）の世界にはまっていた、という腐女子は多いです。

「腐向け」タグと似ていますが、書店で間違えてBL本を購入してからはまったという腐女子もいます。BL本とわかりやすい男性同士の絡みのある表紙ならば起こりにくい事ですが、一見爽やかテイストなイラストな場合、購入してしまうという事はありえます。帰ってから中身を見て、そこからのめり込んでいったというきっかけも多い話です。

男性と男性の組み合わせを見るのが好き、という腐女子ですが、リアルでの恋愛はどうなのか気になるところです。ここでは、腐女子の恋愛について考えていきます。

腐女子は男キャラクターのカップリングを妄想することが好きだから、リアルの恋愛は興味がないと思われがちですが、そんなことはありません。実際に恋人がいたり、結婚をしている腐女子の方は大勢います。ただ、趣味に明け暮れ、おしゃれに興味がなくなり、その状態が慢性化してしまうと、女子力が低いといわれる傾向があります。

活動的な腐女子は、同じ趣味を持った人たちとの交流や、イベントの参加でスケジュールが多忙といわれています。二次元の世界に夢中なため、リアルの恋愛に目を向ける機会が減ってしまうのです。この腐女子活動の熱が少し引いて、リアルを考えようという方向になった時に、いい相手がいると、普通に恋愛をし、結婚に至るという流れが多いです。

リアルは普通に恋人がいる腐女子の中で、男同士の恋愛妄想とはいったいどういう位置づけなんだろう、と疑問を抱く人がいるかもしれません。腐女子の中では、BL（ボーイズラブ）はファンタジーのようなもので、現実とは離れたところにあります。男同士の恋物語に女の自分が入り込む余地がない、という観点から、腐女子は自分を交えた妄想の入り方はしないのです。

このように、「現実逃避にぴったり」ということで腐女子の世界にはまる人が多いです。現実から帰って来れば、普通の女性なので、恋愛はリアルの男性と普通に楽しむということで何も問題はないのです。

リアル男性が大丈夫という腐女子もいれば、苦手という層もやはり存在します。BL系に登場する男子は、女性のように綺麗な容姿の設定のため、理想が高くなってしまったという場合があります。リアル男子の体毛や、男らしすぎる特徴に嫌悪感を抱いてしまって、交際を考えることはできないという意見も腐女子の声であがっています。

また、リアルな男性について、怖いという認識を持っているところもあります。好意をもってもらったとき、あまりにも積極的にこられてしまうと、相手の熱についていけず「やっぱりリアルでの恋愛はいいかな」と、相手を意識しすぎて諦めてしまうのです。普段腐女子は、追う恋に近い側なこともあり、追われる恋は戸惑ってしまう可能性が高いでしょう。

腐女子について、何故BL（ボーイズラブ）が好きなのか、行動や恋愛傾向、腐女子に至った理由等取り上げてきましたが、腐女子について理解は深まったでしょうか。

腐女子たちは、このようにお金や時間、情熱をかけてBL（ボーイズラブ）の世界にのめり込んでいます。「リアルは金欠多忙で大変だけれど、とても幸せだ」という声は多いです。楽しそうに趣味に没頭するというのは、人生の中でかけがえのない時間となるという事でしょう。