腐女子の特徴・動向・腐女子になるきっかけ・理由

最近では、「腐女子」という言葉は定着し、多くの方が聞いた事はある言葉ではないでしょうか。しかし、一体どのような女性を「腐女子」というのかピンと来ない方もいる事でしょう。女性のオタクを全員腐女子と認識している人もいるかもしれませんが、これは少し認識が異なります。まずは、腐女子の特徴をあげていきます。

腐女子とは、漫画・アニメ・ゲーム等の「イケメン同士の恋愛」が好きな女性層です。男×男のカップリング「BL（ボーイズラブ）系」を好み、妄想することを趣味としています。

女性のオタクは皆腐女子と言われ混合されることがありますが、女性のオタクは女性でオタクであり、男性同士の恋愛を好まない層も存在しているので、女性のオタクがすべて腐女子という訳ではありません。

腐女子の妄想に出てくるのは、基本的には二次元キャラクターの美少年、美青年同士が主です。しかし、場合によっては二次元にとどまりません。実在の芸能人、無機物を擬人化して対象に含む場合もあります。

無機物を擬人化とは、「冷蔵庫×電子レンジ」というように組み合わせ、「クールな真面目男（24時間冷却装置として稼働する冷蔵庫）×小柄で気分屋男（冷蔵庫比べて小型、加熱時のみ活躍）」という妄想が腐女子には可能です。

腐女子はイケメンキャラクターの妄想が大好きです。そのためイケメンキャラクターが登場しているアニメ・漫画・小説は、二次元世界に入り込む入口になります。気に入ったイケメンキャラクターの、表情、セリフ、行動を一つ一つ追っていくことができ、妄想の糧になっていくのです。

腐女子の活動が盛んになっていることから、書店でもBL（ボーイズラブ）系の漫画や小説のコーナーが、以前よりも拡大されています。

同人誌とは、自費出版したものや、同じ趣旨の人たちが集まって作った本のことを言います。出版社を通さずに出版されているものなのでバーコードがありません。腐女子は、好きなジャンルの同人誌を購入するためにお金をつぎ込むことがあります。同人誌にお金を使っているので、おしゃれやほかのことに回すお金がないという腐女子も多いです。

女性オタク・腐女子・夢女子などいくつかのくくりとなっている区分けがあることを知っていますか。二次元の世界に興味がない人からすると、二次元が好きというだけで「女性オタク＝腐女子」という見方が、多いようですが、これは少し違います。女性オタクと腐女子は重なる部分もありますが、異なるのです。

オタク、とは趣味に没頭する人という意味であり、○○が大好きな人は、○○オタクとなります。BL（ボーイズラブ）が大好きな人はBLオタクとなり、BLオタクは「腐女子」という別称という事なので、BL（ボーイズラブ）が苦手な女性オタクは、当然腐女子にはなりません。では、腐女子のほかにはどのようなグループがあるか紹介していきます。

女性オタクとは、アニメ・漫画・ゲーム等、一般的に二次元キャラクターにまつわるものを広く好む女子で、一番ざっくりしたくくりになります。特定のキャラクターに熱中する意味の好きという訳ではなく、単純にゲーム内容、アニメの物語が好きではまっているというのも含まれるので、ライトな層も入ります。

アニメ・漫画・ゲームが好きで、BL（ボーイズラブ）ものが好きという女子は、女性オタクでもあり、腐女子でもあります。腐女子への経緯は、アニメやゲームの二次元世界が好きだった女性オタクが、ある日BL（ボーイズラブ）の世界に入り腐女子に目覚めていくという流れが多いです。

女性オタク＝腐女子ではないパターンとして、夢女子という存在があります。夢女子は、二次元キャラクターに恋をし、そのキャラクターと自分を交際・結婚している妄想を抱く女子です。

夢女子の趣味として有名なのが、「夢小説」です。夢小説とは、主人公の名前を変換して読めるネット小説で、ここで自分に置き換え感情移入して読むことができる夢のような小説です。キャラクターと恋愛を、夢小説によってどんどん妄想していくという世界です。 腐女子にとっては、作中に登場する女性キャラは邪魔と思っている人が多いので、夢女子の存在は不要だという考え方になります。夢女子にとっては、自分の好きなキャラクターを男×男のカップリングで、汚されると、嫌悪感を持ってしまいます。互いに許容できる腐女子・夢女子もいるようですが、基本的に妄想内容としては相容れないでしょう。

声優が好きな人、声優のラジオを聴いている、声優のライブに参加する層を声優オタクと言います。声優のファンなので、その声優が担当するキャラが出ているアニメ、ゲームを楽しむ事から、アニメオタク・ゲームオタクを兼ねる事もあります。

アニメのキャラクターを好きになってから、その声を担当している声優に惹かれ声優オタクになったという経緯もあります。勿論、腐女子として活動中という場合も多いです。

実際に、腐女子が普段どんなことをしてプライベートを謳歌しているのか、気になる方も多いと思います。次は、腐女子の趣味や動向などまとめていきます。

腐女子の趣味として、Pixivというものが閲覧があります。Pixivは、主にイラスト投稿に特化したSNSで、ここはプロのイラストレーターさんは勿論、同人誌で有名な作家さんも登録していることから、腐女子層に人気が高い場となっています。

投稿されている作品にはには、タグを付いていて、このタグをクリックすると同じ系統の作品を閲覧できるようになっています。腐女子向けのタグを押して、BL（ボーイズラブ）系統を楽しむというのが容易で、気軽に絵と妄想を閲覧できる場としてPixivは、腐女子にとって大きな活動拠点になっています。 Pixivのランキングでは、腐女子層が増えていることから、男×男の組み合わせの作品で埋まっていくという現象も多くなっています。

同人誌集めは、腐女子がお金をかける比重の高いポイントです。好きな作品やジャンルの同人誌、好きな作家さんの同人誌を集める事が腐女子のステータスでもあるでしょう。本棚を見て、薄い本（同人誌）があれば、腐女子率は高いです。同人誌は、ページ数が少ないことから厚さがないため「薄い本」と呼ばれます。

コミケ等、イベントで同人誌を作って販売するという活動を行う腐女子も増えています。イベントで、同人誌やグッズ等の頒布を行うグループのことをサークルといい、腐女子仲間との交流の場にもなっています。スケジュールを徹底して守らないいけない点から、日常生活を送る上でとてもハードな活動の一つです。

腐女子の楽しみの一つに、コラボカフェ巡りがあります。アニメや漫画、ゲーム作品がカフェとコラボレーションすることで、店内にはその作品のキャラクター等が展示され、メニューにはキャラをあしらった料理やドリンクが並びます。

通常の日常では体験できないような、雰囲気に店内が包まれるので、その作品が好きな人にとっては、魅力的な世界になると人気です。好きな作品のコラボカフェがあれば訪れ、期間中何度も訪れることもあります。

腐女子の活動の一つ、イベントについてもまとめてみました。腐女子は多忙と言われていますが、一体何がどう多忙なのかと疑問に思う方もいたかと思います。それは、腐女子が夢中になるイベントにも理由があったのです。いくつかのイベントに参加していこうとすると、かなりハードスケジュールになるでしょう。

コミックマーケットとは、世界最大といわれる規模の同人誌即売会のイベントです。通称「コミケ」と呼ばれ、オタク層の聖地として名を轟かせています。

コミケでは、普段買い集めていた同人作家さんに会う事ができる機会でもあり、オタクにとっては感動の場なのです。コミケは、オタクと呼ばれる人々が参加するイベントですが、近年の傾向では腐女子ブームから、女性の参加者がかなり増加している統計が出ています。 現在コミケで参加するサークルの半分は、BL(ボーイズラブ)系統を販売する腐女子向けサークルというのが実情です。これは、年々腐女子の認知度も上昇し、活動的になったことも影響しているのでしょう。同人誌即売会はコミケが最大ですが、小規模なものは全国各地で行われています。

コスプレとは、2次元のイメージを、衣装・ウィッグ・小道具・メイク等により人間へ投射するものを言います。コスプレを楽しむ腐女子も多く、コスプレイベントの常連も多いでしょう。男装コスプレによるBL表現は、腐女子にとって理想の愛の演出の一つです。コスプレで表現した男性キャラクターが、本当に存在しているかのように想像力を働かせ妄想を楽しみます。

コスプレの趣味も、本格的にやればやるほどお金がかかっていきます。衣装も自分で制作しようとすると、計画的にこなしていかなければ当日に間に合わなくなり、イベントまで大忙しでしょう。日本女性による男装コスプレは、クオリティが高いと、世界で多くのコスプレ愛好者から注目を集めているといわれています。