母乳は生ものですから、本来であればすぐに赤ちゃんに飲ませてあげるのがベストです。しかし、お母さんと赤ちゃんがお仕事などで離れなければいけない場合などには、母乳を冷蔵・冷凍保存しておくと便利です。
冷凍する方法は、搾乳した母乳を清潔な哺乳瓶や母乳冷凍パックに入れて、冷蔵庫か冷凍庫で保存します。搾乳するときや、保存する容器などの衛生面には細心の注意を払いましょう。また、母乳を冷蔵庫か冷凍庫で保存する場所は、温度の変化がおきやすいい入り口付近ではなく、冷蔵庫や冷凍庫の奥の方で保存するようにしましょう。 母乳が冷蔵・冷凍保存できることはわかりましたが、一体いつまで保存できるのでしょうか。冷蔵保存の場合は、3~8日保存が可能です。冷凍保存の場合は、2~4週間保温が可能です。みんな母乳はいつまで飲ませてるの?
母乳の話で一番気になるのは、やはりいつまで飲ませているかではないでしょうか。母乳をいつまで飲ませるかで、一番多いのは1歳を節目に断乳をするというケースです。
あまりにも多いので、周りの影響を受けて断乳をするというケースもありますが、離乳食をあまり食べなくなった子や、夜中の授乳がきつくなったなど、さまざまな理由で1~1歳5ヶ月頃まで母乳だというお母さんが多いです。 次に母乳をいつまで飲ませるかで、二番目に多いのは2歳までに断乳するというケースです。どちらのケースも、1歳や2歳の節目を機に母乳をやめるというのがお母さんにとってやめやすく、自然なかたちのようです。母乳の栄養はいつまであるの?
一昔前の知識では、母乳の免疫は赤ちゃんが6ヶ月頃でなくなり、栄養も赤ちゃんが1歳をすぎると水同然になり、いつまでもあるものではないと言われていました。
しかし、最新の情報によるとお母さんの母乳は赤ちゃんの成長に合わせて、その月齢に必要な栄養素を含む母乳になると言われています。つまり、いつまででも母乳に栄養はあるということです。 そうはいっても、母乳はお母さんの体の中で作られているものです。お母さんが栄養を補給していなければ母乳へ十分な栄養は届きません。逆に、お母さんがキチンした食事をしていれば、母乳の栄養はいつまででもあるということです。離乳食後の母乳はいつまであげてる?
母乳にはいつまででも栄養が含まれているということがわかりましたが、離乳食後に栄養補助的にしている授乳はいつまでするべきなのでしょうか。
栄養補助という観点だけで見ると、1歳ごろになると離乳食だけで十分栄養が取れるようになるので、この頃に離乳食後の母乳をやめるのに良いタイミングのようです。理想的なかたちとしては、離乳食後の母乳を徐々に減らしていくことでしょう。母乳をいつまで与えるかはお母さんと赤ちゃんとの間で自然なかたちで!
今回は、母乳がいつまで出るかや、母乳をいつまであげているか、母乳の冷蔵保存や冷凍保存はいつまでできるかなど、子育てをしているお母さんであれば興味深い情報についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
周りのお母さんがいつまで母乳をあげているかというのは、確かに気になるとは思います。しかし、母乳はいつまででもあげられるものでもあります。日本では母乳は1歳までとの考え方が多いようですが、WHOの指針では2歳以降も母乳をあげるべきだとも言われているように、日本人が赤ちゃんに母乳をあげる期間は世界的に見ても短くなっています。 さらに、母乳について栄養面だけを考えがちですが、母乳には赤ちゃんにとって精神安定剤としての役割も果たしてくれる大切な存在です。 なので、周りの言葉などは気にせず、お母さんと赤ちゃんとの間でいつまで母乳を飲むのかを決めるのが理想的なのではないでしょうか。