菜種油の作り方・効能・成分・キャノーラ油の違い|体に悪い

料理の知識
キャノーラ油と菜種油の大きな違いは、原料にあります。菜種油は、セイヨウアブラナから抽出されるオイルですが、キャノーラ油は、セイヨウアブラナを品種改良したキャノーラ油から抽出されるオイルです。

キャノーラ油とは

菜種油はかつて自給率100%でしたが、現在は0.04%まで落ち込みました。現在使用されている油の多くがカナダ産のキャノーラ油です。キャノーラ油は、効率を重視したノルマルヘキサン抽出法で作られ、一度に大量生産されます。トランス脂肪酸が高く、複数の有害物質が残る油になります。

キャノーラ油は、もともと食用として開発されたものではありませんでした。工業用油として口紅や石鹸などに使用され、多くの商品を生み出しました。しかし、生産が安価にできて加工もしやす事から、食用油に代用できないかと考えられて、遺伝子組み換えをして商品化されました。 キャノーラ油のパッケージには、飽和脂肪酸が無くオメガ3が豊富に含まれた油として、良いイメージをふれこみ販売されています。必ずしも体に悪い油とは言い切れませんが、自己判断で菜種油かキャノーラ油を選ぶと良いでしょう。

菜種油の選び方

菜種油の作り方・効能・成分・キャノーラ油の違い

菜種油は、上質な商品を選ぶことで安心して使えます。非常に多くの商品が販売されていますが、一番気を付けたいのがエルカ酸含有率が少ない商品を選ぶことです。そして、キャノーラ油多くは、遺伝子組み換え原料を使用しており表示義務がありません。 菜種油を選ぶ時も、表示をしっかり確認して遺伝子組み換え原料を使っていないか、有機栽培で作られているかなど確認をしましょう。

そして、菜種油は多くが溶剤抽出法で作られています。この工程で作られた菜種油はトランス脂肪酸などの有害物質が含まれている可能性がありますから、低温圧搾法で作られた菜種油を選びましょう。一番搾りの末精製油が一番安全です。

食品添加物

菜種油に入っている食品添加物は、あまり心配ないでしょう。使用可能になっている食品添加物は、酸化防止剤、小泡剤、強化剤のみです。酸化防止剤と消泡剤は、4キロ以上の業務用菜種油のみ使用が認められているので、一般家庭で使用するサイズはまず心配ないです。

食品添加物の中で気を付けたいのが、菜種油の加工段階で使用する加工助剤です。これは、油を抽出する時に使うヘキサンをさします。これは、最終製品では除去されるので、表示の義務がありません。 使用していないものを選ぶなら、低温圧搾と記載したものを選びましょう。この製法ならヘキサンは使用していません。

菜種油の使い方

菜種油の作り方・効能・成分・キャノーラ油の違い

菜種油は、他の精製された油に比べると少し青臭い香りがします。これは、アブラナ科の植物に多く含まれる、シニグリンと言う天然の香りです。精製度の高い菜種油を購入すると、この量は減っていき無臭に近づきます。

青臭さの残る菜種油を購入してしまったら、リノレン酸含有量の多いエゴマ油や亜麻仁油と混ぜて使うと良いでしょう。すると、シニグリンの弊害が中和されます。料理に利用する時は生食は向きませんから、炒め物などの加熱調理をするメニューに使います。どうしても生で使用するなら、一度加熱してから使うと臭いが気にならなくなります。

代用

菜種油の大きな特徴は、熱に強いことです、加熱しても酸化しにくいため、揚げ物の調理に向いています。熱に強い脂は、大豆油、コーン油、紅花油、ひまわり油、綿実油、ビーナッツ油、米油があります。これらの油は、食材特有の臭いが無いため代用品として最適でしょう。

菜種油を使った料理

菜種油の作り方・効能・成分・キャノーラ油の違い

菜種油を使用したレシピは、とても沢山あります。中でも、代表的な揚げ物とドレッシングをピックアップしてご紹介します。

かぼちゃの楽ちんコロッケ

ダイエット中でも食べられる、ノンフライの菜種油を使ったコロッケです。揚げる手間がいらないので、作り方も簡単です。油で揚げたコロッケが苦手な人にもおすすめです。具材を変えると違った味にアレンジできます。

かぼちゃを適当な大きさに切り蒸し煮をします。ねぎは小口切りにして、本個に菜種油をまぶしておきます。かぼちゃが煮えたら再度火にかけ水気を飛ばして潰します。ねぎを加えて、8等分に分けて成形します。 片面に大さじ1の片栗粉と同量の水を溶いて付け、パン粉をつけてトースターで焼き完成です。
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