菜種油の作り方・効能・成分・キャノーラ油の違い|体に悪い

料理の知識

菜種油は体に悪いのか

菜種油の作り方・効能・成分・キャノーラ油の違い

市場に出回っている多くの菜種油が、中国で大量生産されたものです。セイヨウアブラナから抽出された油を使用し、中国にはセイヨウアブラナの畑が多く存在します。油は種子の重さの35~40%含まれています。油が抽出された後は家畜のえさになっています。

菜種油の多くが溶剤抽出法で作られています。この方法で生成されたものが多く出回っており、健康増進やアロマセラピーのオイルとしては何の効果も得られ無いのが現状です。中には高品質の低温圧搾法で抽出した菜種油もあり、このような商品は安心して食べることができるでしょう。 菜種油にはエルカ酸が多く含有している商品があります。エルカ酸は発がん作用や成長変質、心臓障害など多くの健康被害を引き起こす物質として知られています。例えエルカ酸を5%以下に抑えても、リノール酸が多く含まれていると違った健康被害が心配されます。菜種油を購入する時はよく確認してから決めましょう。

菜種油の作り方

菜種油の作り方・効能・成分・キャノーラ油の違い

福島県会津若松市で、明治時代から菜種油を製造している平出油屋さんがあります。ここの油を使用すると他の油が使えなくなるほど、良質な菜種油を販売しています。ここの油は、自然にこだわり、薫り高く美味しい油を抽出する事をモットーに、昭和初期から変わらない製法で作っています。

安心できる菜種油を使うなら、平出油屋さんの商品をおすすめします。サイトから通販で購入できます。

作り方

ここでは良質な、油作りをしている平出油屋さんの作り方をご紹介します。

1.薪を使った釜で菜種を抽出していきます。30分程度じっくりと菜種を炒って、水分を飛ばします。 2.炒りあがった菜種を特性のふるいにかけ、菜種以外のごみを取り除きます。これらの作業は手で行われています。 3.ふるいにかけた菜種を圧編機のローラで皮を破く程度に砕きます。 4.皮を砕いた菜種を木の桶に入れて蒸します。薪を燃やして蒸気をあげて、木桶をつるして菜種を5分間蒸していきます。蒸気を当てることで菜種が膨張しはじめ、油が絞りやすくなります。 5.蒸しあがった菜種を広げて湯気を飛ばし、特性の木桶に湯漉しマットを敷いて菜種を詰め込みます。木桶に詰めた菜種を足で踏み固めます。 6.木桶にいてた菜種を玉締め圧搾機を使って絞ります。 7.絞った油を和紙で漉して瓶詰めして完成。

菜種油の効能

菜種油の作り方・効能・成分・キャノーラ油の違い

菜種油にはオレイン酸とビタミンKが多く含まれています。オレイン酸は、悪玉コレステロールが血管内に沈着させにくくする働きが期待され、血中のコレステロールを下げると考えられます。

オレイン酸は、腸の働きを活発にさせ便秘予防にも役立ちます。オレイン酸は小腸で吸収されにくく、大腸まで届く栄養素です。腸に刺激を与えてぜんどう運動を促してくれます。便を柔らかくして滑りも良くすることから、便秘で悩む人の助けになってくれるでしょう。 高品質の菜種油を購入するとリノール酸を多く含み、これも血中のコレステロールを下げて血栓形成を予防する効能があります。

菜種油の成分

菜種油の作り方・効能・成分・キャノーラ油の違い

菜種油の主要成分はビタミンEとビタミンKです。カロリー、は大さじ1で111キロカロリー、脂質が多く12g、ビタミン、ミネラルが入っています。悪玉コレステロールを減らす働きがありますが、摂取しすぎると肥満の原因になるので注意しましょう。

菜種油とキャノーラ油の違い

菜種油の作り方・効能・成分・キャノーラ油の違い

菜種油とキャノーラオイルは別のものです。キャノーラオイルは、クセが少なく幅広い料理に使えて便利です。英語では菜種油のことをRaapeseed oil、キャノーラオイルの事を Canola oilと表記します。カナダとアメリカ以外は、どちらもキャノーラオイルと表示されてしまい誤解を生んでいます。

キャノーラ種は、1970年代にカナダで品種改良をされて誕生した油です。従来の菜種に含まれていたエルカ酸とグルコシノレートは体に悪影響があり、この含有率を減らすことに成功しました。
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