大豆には糖質がない?
残念ながら大豆には糖質が含まれています。でも安心してください。まずは大豆と他の豆類との、100gあたりの糖質の量を比較してみましょう。
大豆(茹で)2.7g、枝豆3.8g、小豆(茹で)12.4g、そら豆12.9g、ひよこ豆(茹で)15.8g、えんどう豆(茹で)17.5gです。大豆の糖質の量が、他の豆類と比べるととても少ないのが一目瞭然です。 ちなみに同じ大豆でも、茹でた大豆と乾燥した大豆とでは、含まれる糖質の量が全く異なります。100gあたりに含まれる糖質の量は、上記したように茹でた大豆で2.7g、乾燥した大豆では11.1gです。茹でた大豆の糖質量が少ないのは、茹でたことで大豆が多くの水分を含みますので、そのぶん糖質量が少なくなります。大豆の種類別糖質量は?
一言に大豆といっても、大きさや色が様々で多くの種類があります。農林水産省で公表している登録品種だけでも125種あります。私たちが一般的に大豆と呼んでいるのは黄豆(黄大豆)と呼ばれるもで、「鬼は〜外」と言って節分などに鬼に投げつける少し黄色っぽくて丸い豆を想像します。
それでは大豆の種類別の糖質量を見てみましょう。 黄豆(黄大豆)11.1g、黒豆(黒大豆)30.7gです。赤豆(赤大豆、紅大豆)については文部科学省の食品データベースにその数値の記載がありませんが、一般的な甘煮で見てみると、甘煮100g当たりの糖質量は23.3gになります。大豆の種類の中でも黄豆の糖質量は少ないです。大豆を使ったお菓子などの糖質量は?カロリー、栄養素は?
大豆の糖質量が、他の豆類と比較して少ないことが理解できました。それでは大豆を原料としたお菓子などは、糖質制限をしている人にとって食べても問題はないのでしょうか。
一般的なパンケーキやクッキーなどは小麦粉を材料としているため、健康上食べる事をお勧めできません。何故なら、小麦粉には多くの糖質が含まれているからです。 ちなみに、小麦粉に含まれる100g当たりの糖質の量を、小麦粉の種類別に見てみると、薄力粉73.4g、中力粉72g、強力粉68.9g、全粒粉57gです。大豆に含まれる糖質の量と比較すると、いかに小麦粉に含まれる糖質の量が多いのかが理解出来ます。 それでは、小麦粉の代わりに、大豆を材料としたパンやクッキーの糖質量やカロリー、栄養素を見てみましょう。果たして糖質制限している人が食べても、健康上問題はないのでしょうか。大豆パン
一般的な食パンの糖質量は26.6g(食パン1枚当たり60g)に対して、大豆パンの糖質量は7.8g(60g当たり)。圧倒的に、大豆パンに含まれる糖質量の方が少ないです。またカロリーは、食パン1枚当たり(60g)158calに対して、大豆パンは92kcalとこちらも大豆パンの方が少ないです。
ちなみにお米と比較すると、一食当たりの糖質量は84%も削減できます。さらに、食物繊維はごはん一膳分の約6倍、カルシウムは約10倍、たんぱく質は約5倍もあります。 したがって、大豆パンは、パンは好きだけれども糖質制限のため食べられないとか、ダイエット中の人にとっても、とても理に適ったの食品です。その上栄養素も豊富とあれば、言うことありませんね。クッキー
一般的なクッキーは小麦粉で作られ、なおかつ砂糖で味付けされているので、糖質制限している人にとってはとても手の出しづらい食品です。成分表を見てみると重量の約60%が炭水化物、そこから食物繊維を引いたものが糖質になります。
商品により異なりますが、食物繊維が含まれているクッキーは少ないので、必然的に炭水化物のほとんどが糖質ということになりますので、糖質の量はクッキーの重量の約60%になります。また、カロリーは500kcal(100g当たり)〜にもなります。