アルコールのカフェイン量・アルコールを分解するカフェイン

ドリンク・お酒

カフェインには、眠気を覚ます効果や利尿作用やむくみ改善効果、集中力の向上など嬉しい効果が沢山あることが分かっています。しかしながら、上で挙げたようにカフェインはアルコールと同時摂取は、危険性をはらんでいることが分かりました。ところが、正しいタイミングで摂取すれば、次のような嬉しい効果が得られ、カフェインはアルコールと相性の良いものにもなります。

二日酔いの改善効果

アルコールを飲み過ぎてしまい、二日酔いになってしまった経験がある人は多いです。その原因は先ほど紹介したように「アセトアルデヒド」と呼ばれる毒素ですが、特に頭痛への影響が顕著に見られ、このアセトアルデヒドが脳の血管を拡張させることによって、頭の痛みを引き起こします。カフェインには、血管を広げる作用もありますが、実は脳においては血管の収縮作用を持っています。

二日酔いがひどく、頭痛で苦しんでいる時にはコーヒーなどカフェインを摂取することで、症状の緩和が期待できます。

アルコールとカフェインの飲み合わせ

エナジードリンク等カフェイン入りのアルコールの危険性の一方で、飲酒後少しおいてカフェインを摂ることでアルコールの分解を助けられるなど様々なメリットが判明しました。それでは、アルコールとカフェインが組み合わさったお酒はどんなものがあるのでしょうか?イタリアでは「カフェ・コレット」というエスプレッソにブランデーやリキュール類を混ぜて、ホイップクリームを乗せたものがあります。

またスイスには「スイス・コーヒー」というコーヒーにチェリー酒を混ぜたものや、アイルランドのアイリッシュウイスキーを混ぜたも「アイリッシュ・コーヒー」など、世界中にたくさんの「アルコール入りコーヒー」が存在します。得に寒い季節や寒い地方で、冷えた体を温める手段として飲まれています。このことから、アルコールとカフェインの飲み合わせは「良いものも多い」と言えます。

アルコールとカフェインの違い

アルコールもカフェインも共に嗜好飲料として分類分けされ、利尿作用があったり興奮作用があったり、と共通する点がいくつか存在しますが、大元はやはり全く違う飲み物です。まずアルコールを摂取すると、5分程度で血液中に吸収され「ドーパミン」というやる気や元気という気分が高揚する神経伝達物質の分泌が促がされ、気持ちを落ち着かせる「GABA」という神経物質の分泌を抑えたり、鈍らせたりしてしまうので、際限なく楽しくなってしまうこともあります。

一方カフェインを摂取すると、30分程度で血液に吸収され、脳へ到達します。アデノシンと呼ばれる神経興奮物質が増えると疲労感を感じ休息を取らせようとしますが、カフェインはアデノシン受容体と結合して「ノルアドレナリン」を出し、集中力を高めたり、疲れを感じにくくさせます。またアルコールは脳を覚醒させる組織の働きを鈍らせるので眠くなる一方、カフェインはアデノシンにより眠気を覚ますという点でも異なります。

カフェインを上手く使って、アルコールを楽しもう!

いかがでしたでしょうか?お酒を飲んだ時、また飲んだ後に私たちの身に起こっていた様々なことの原因が色々分かり、アルコールの怖さを少し感じたでしょう。しかし、適度な飲酒は、血液中の善玉コレステロールを増やすという報告もあります。何より、お酒には普段話せないことが話せたり「コミュニケーション能力の向上」という効果があり、今も昔も大切なコミュニケーションツールとなっています。

とはいえ、適量でも毎日の飲酒は少なからず健康への影響が懸念されるので、週に2回は休肝日を設け、カフェインを上手く利用して、上手にアルコールを楽しみましょう。
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