看護師は結婚できるのか|職場への報告・家庭との両立・結婚後の仕事

結婚

結婚後の仕事

退職しない、看護師を続けると決めたのであれば、選択肢は次のように考えられます。

①従来通り、仕事をする ②従来通り仕事を続けるが、妊娠したら退職する ③職場を変わる(院内での転属または他病院への転職) ④職場を変わり、妊娠したら退職する

どの選択肢を取るかは、自分の意志だけではなく配偶者の意見も大きくかかわってきます。例えば配偶者が「仕事を続けるのはかまわないけれど、夜勤をされるのは無理」という意見を持っていて、自分もそれに同意できるとしましょう。独身時代は夜勤もこなしていたけれど、結婚後はしないとなれば必然的に転属または転職を選ぶことになります。 さらに双方が早い時期に子どもを授かることを強く望んでいれば、託児所のある病院を選んだほうが転職を重ねるリスクが減らせます。結婚が決まった時点で次のような点について話し合っておけば、結婚後のキャリアも築きやすくなるでしょう。

・常時、夜は家にいたいか?いて欲しいか? ・週末は仕事に出てもかまわないのか?出たいのか? ・看護師としてキャリアアップしたいか?家庭生活を重視するか? ・収入が下がっても家庭生活に専念したいか?収入を重視するか? ・家事は分担可能か?どちらかが一手に引き受けるのか? ・子どもが欲しいか?欲しいのであれば、いつ頃欲しいか? ・育児に専念したいか?したくないか?して欲しいか? ・身近に子どもを預かってくれる人がいるか?(平常時・病気やけがをした時) ・どちらかの両親と同居する必要があるか?したいか? ・どちらかの両親の介護の必要はあるか?

細かい部分もありますが、「いざその時」に直面する前に考えて話し合っておけば、その時にうろたえずに済むものばかりです。 例えば、仕事は今まで通りしてもいいけれど家事は全て引き受けて欲しいという配偶者の希望を受け入れたとします。何とかなるだろうとやってみた後、「家事と夜勤の両立は辛い、無理だ」と悩んだとしたら、即座に夜勤のない外来へ移ることはできるでしょうか。または家事を放棄することはできるでしょうか。今更配偶者に無理だと打ち明けることも難しい、と思う人も少なくはないはずです。 「その時考えればいいや」ではなく「来るべき将来」を考えて、働き方も選びましょう。それが円満な結婚生活への第一歩となるはずです。もちろん、結婚後も折に触れて働き方を見直す機会があれば、それに越したことはありません。 結婚当初に想定した状況と、現実とが大きく違うことも十分考えられます。その際も、配偶者と十分に話し合うことを忘れないようにしましょう。

家庭はどうなる?

本来、仕事と家庭生活は切っても切り離せないものです。家庭生活を円満に送るポイントとして以下の3つが挙げられます。

家事や育児の分担

仕事の項目にも出てきましたが、看護師の仕事を続けるのならば、お互いが無理をしないように家事を分担しておくべきです。

特に夜勤などの不規則な勤務を続けるのであれば、「自分がいない時の家事をどうするか」という点まで話し合っておきましょう。「夜勤の間に急変があってへとへとなのに、洗濯すら手伝ってくれないの!」など、喧嘩になることも防げます。

相手との違いを知る

悲しいことですが、結婚を後悔する看護師もいます。後悔するのみに留まらず、別れを選択する看護師がいるのも事実です。

その中には「日々の小さな不満の積み重ね」を理由に挙げる看護師がいます。育ってきた環境の違い、価値観の違いから、気が付けば一緒にいることすら苦痛になってしまう場合があります。 例えば洗濯物の畳み方や収納の仕方なそ、些細なことでも相手とは違うやり方が見つかるかもしれません。そんなことで喧嘩になるのかと思う人もいるでしょう。しかし、「自分はこの方が楽なのに!」とたたみ直すことになれば、自分にとっても相手にとってもストレスになるはずです。 自分にとっての楽な生活の送り方を伝えるか、相手のやり方への不満に目をつぶるかは別として、「自分とは違う部分があったんだな」と割り切ったほうが、心の負担も少なく済むのではないでしょうか。

相手を受けいれる

結婚前の話し合いで約束を作ったとしても、「やっぱり夜は家にいて欲しい」などと配偶者の気持ちが変わることもあり得ます。また自分が見れるのは相手の寝顔だけ、と寂しさを募らせることも考えられるでしょう。

お互いに不満を募らせている状況が長く続くほど、距離も開いてしまいます。毎日、働き方や現状について話す必要はありませんが、時には腹を割って話すことが円満な結婚生活を長続きさせてくれるはずです。

結婚を成功させよう!

現役の看護師の方や結婚を機に退職している方が世の中にはたくさんいます。そういった看護師経験のあるなしに関わらず、これから看護師を目指す人も、現在進行形で目指している人も、将来を見据えたうえで看護師を目指しましょう。

そして、結婚や出産といった人生の大きな節目をもう少し現実的に見たほうが、紹介してきたようなトラブルにはなりにくいのではないでしょうか。結婚で失敗すると、生活スタイルだけでなく心の状態も元に戻すのは難しくなります。 結婚するための個人的な準備は大胆に行うに越したことはありません。しかし、相手が決まったうえでの決断は慎重に行いましょう。
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