ふきとは
ふきとは、野山や河川の土手に生えるキク科の多年生植物で、葉柄・花茎を食用として用いられ、大きな丸い葉を特長としています。日本では平安時代から野菜として栽培されており、咳止めとして用いられていたとされています。
昔から親しまれているふきは、煮物として今でも愛され続けています。地味だけどほっこり美味しい、ごはんにぴったりなふきの煮物のおすすめレシピと、ふきの栄養素について詳しくご紹介します。ふきの旬
ふきの旬は、天然物なら春から初夏、栽培物だと10月から翌年の5月に出回っているとされています。ふきの本来の香りや歯ごたえを楽しめるのは、やはり春から初夏の季節だといえるでしょう。
ふきを選ぶときは、葉がみずみずしく鮮やかな緑色で柄に張りがあり、切り口が茶色に変色していない物を選ぶと良いとされています。旬の季節に積極的に楽しみたいふきの煮物ですが、それ以外の季節も美味しく楽しむことができます。ふきの煮物が人気
ふきの煮物は昔から親しまれており、副菜として食卓に上がる料理です。派手さはなく、どちらかといえば地味な料理ですが、真っすぐ並んで盛り付けられているふきの姿は凛としていて気品があり、日本食としてのプライドを保ち続けています。
そんなふきの煮物の良さは、今でも幅広い世代に浸透していて、旬を問わず美味しいふきの煮物を楽しむ人たちが増えています。少し苦く、クセがあるとところも人気の秘密だといえるでしょうふきのアク抜き方法
ふきの簡単なアク抜き方法をご紹介します。一般的なアク抜きには重曹を使いますが、塩を使っても手軽にアクを抜くことができます。
大きめの鍋にお湯を沸かしながら、ふきに多めの塩を振って板ずりをし、沸かした鍋に入れて茹でます。茹でたフキはすぐに冷水に漬けて冷まし、ふきの皮とスジを取り除いて水にさらしておきます。 ふきの苦みはポリフェノールなので、ふきの苦みが好きな方はアク抜きを控えめにしてもよいでしょう。ふきの煮物おすすめレシピ20選
ふきは、意外と身近にあって、ほぼ一年中食べられる食材だという事がわかりました。ふきは下ごしらえも簡単で、さっと煮るだけで美味しくできるので、何かもう一品欲しい時などにふきの煮物があれば、食卓はもっと豊かになるでしょう。
そんな方々のために、美味しいふきの煮物のおすすめレシピをご用意しましたので、スーパーでふきを見かけたら、ぜひ買って作ってみてはいかがでしょうか。レシピ1:独特の香りと食感~ふきの煮物
これぞふきの煮物ともいえるレシピをご紹介します。
だし汁、酒、みりん、薄口しょうゆがじんわりしみ込んだ、ふきの歯ごたえをお楽しみください。シンプルながら、ふきのうまみを存分に味わえるレシピです。
〈材料・作りやすい分量〉 ・ふき 200g ・塩 適量 ・出汁 1カップ ・酒 大さじ1杯 ・みりん 大さじ1杯 ・薄口醤油 大さじ1杯
〈作り方〉 ①ふきは鍋の大きさに合わせて切り、塩をまぶして板ずりします。 3~5分少し硬めに茹でた後、冷水にとり、両側から筋を取り除きます。 ②鍋に出汁、酒、みりん、薄口醤油を煮たて、①のふきを入れ、 再び煮立ったら、弱火にしてお好みの硬さまで煮ます。 火を止めて、そのまま冷まして、できあがり☆
レシピ2:軟骨入り鶏団子とふきの煮物
ニラのきいた軟骨入り鶏団子のうま味を吸わせた、美味しいふきの煮物をご紹介します。
鶏団子の煮汁と一緒に煮たふきの煮物は、ボリュームもあって、立派なメイン料理としても食卓に出せます。おもてなしとしても喜ばれるのではないでしょうか。
(4人分) 【鶏団子】 鶏ひき肉 50g 鶏軟骨 100g ニラ 1本 片栗粉 大さじ1 スパゲッティ 小さじ1 しょうゆ 小さじ1/2 おろししょうが 少々 塩 少々
ふき 5~6本 塩 適量
【煮汁】 だし汁 500cc 酒 大さじ3 みりん 大さじ3 しょうゆ 小さじ2
かつおぶし 適量①ふきは鍋に入る長さに切り、塩をたっぷりふって掌で転がすようにして板ずりする。お湯を沸かしてふきの太い部分を入れ、1分経ったら次に太い部分、更に1分経ったら細い部分を入れて1分茹でる。 ※太い部分から順に入れることで、茹で加減を調節します。 f0168317_20405202.jpg ②手早く流水で冷まし、粗熱がとれたら皮をむいて5cm長さに切って水にさらす。 ※皮の端をひっかけてめくり、引っ張るときれいに取れます。
③ニラはザク切りにし、鶏団子の材料をフードプロセッサーに入れてよく混ぜる。 ④鍋に煮汁の材料を入れ、ひと煮立ちしたら③をスプーンでまとめながら鍋に入れる。ザルに上げたふきを入れ、弱火~中火で10分ほど煮てそのまま煮汁の中で冷ます。 ⑤器に盛り付け、かつおぶしを散らす。
レシピ3:お箸がとまらないふきの煮物
ふきに煮汁を最後まで吸わせた、ご飯にぴったりのふきの煮物をご紹介します。
油揚げと一緒に煮るのでコクが増し、煮汁がしっかりしみ込んだお揚げとふきがとてもジューシーな仕上がりとなっています。お弁当のおかずにもピッタリではないでしょうか。
材料 フキ 15本 茎の長さが40cm位のもの 下ごしらえしたものを4cmに切る 油揚げ 1枚 昔ながらの厚手で大きめのものを使用 縦半分に切り、さらに1cm巾に切る 酒 少々 醤油 50cc位~ あまり濃い色に出来上がらないように注意して、好みの醤油加減にする 鰹ダシ 少々 重曹 少々
フキフキの下ごしらえ 葉の部分を切り落とし洗います。それを、アク抜きに使うお鍋に入る程度の長さに切ります。 大きめのお鍋にたっぷりのお湯を沸かし、重曹少々を入れます(目安として、水3Lにつき重曹小さじ1/4ほど)。 次にフキを入れ、一煮立ちしたら取り出し、水を掛けてあら熱をとります。 1本ずつ端から皮を剥きます。
フキ作り方 お鍋に水200cc位とお酒、醤油、鰹ダシをいれ一煮立ちさせます。 切ったフキと油揚げを入れます。もし、煮汁がひたひたくらいにならないようなら、水と調味料をそれぞれ足します。途中、味が足りないようなら醤油、塩少々を加え好みの味に調節します。中火で汁気がほとんどなくなるまで煮詰めます。
レシピ4:ふきの煮物
わかめを加えてさらにヘルシーなふきの煮物をご紹介します。
ふきには不溶性食物繊維が豊富に含まれていますが、そこへ水溶性食物繊維を含むわかめをプラスし、薄揚げのタンパク質とも相まってバランスの良いおかずになっています。
ふき・・・・・4~5本 生わかめ・・・ひとつかみ(塩わかめでも可) うすあげ・・・1枚 出汁・・・・・200cc 醤油・・・・・大さじ1 酒・・・・・・大さじ2 かつおぶし・・適量
ふきはまな板の上で塩を振って、ゴロゴロと板ずり。お鍋にお湯を沸かして茹で、冷水にとって皮をむく。 その後5センチくらいに切る。
わかめ、うすあげも食べやすい大きさに切る。 鍋に出汁、醤油、酒を入れ沸騰したらふきとうすあげを入れて軽く煮る。火を消す直前にわかめを入れる。 かつおぶしをパラリとかけてどうぞ。
レシピ5:めんつゆ×ごま油で簡単♪ふきの煮物
ごま油とめんつゆを絡めたふきの煮物をご紹介します。
サッと火を通すことで歯ごたえも良く、ごま油の香りで食が進みそうなレシピです。冷めるほど味がなじむふきの煮物は、お弁当のおかずに合う料理だといえます。ふき(下処理済) 200g
AJINOMOTO 健康 調合ごま油 小さじ1~2 ヤマキめんつゆ 大さじ1 砂糖 小さじ1
仕上げ用 本みりん 大さじ1<作り方> ①ふきは塩茹でし、筋をとって下処理しておく。 3㎝ほどの長さに全体を合わせてカットしておく。
フライパンにごま油を熱し、切ったふきを炒める。 ②全体にごま油の風味がまわったところで、麺つゆと砂糖を入れサッと炒め煮する。③仕上げに本みりんを加え照りよく仕上げたら出来上がり☆ 冷ましていく間により味が浸みこみます。出来立てよりも少し時間をおいてからがおススメポイント
レシピ6:フライパンで簡単美味しい筍とふきの煮物
食べ応え満点のふきの煮物をご紹介します。ふきは下処理を済ませておきます。
鶏肉と、たけのこ、ふきの歯ごたえが満足感をアップさせてくれるレシピです。火からおろしたときに少し味が薄く感じるくらいが、冷めた時にちょうど良い味加減になるとされています。
【材料】 ・たけのこ 1個 (予め下茹でしておきます) ・ふき 1束 (下茹で&アク抜き方法は『Cpicon 春の味♪蕗と切干大根の炒め煮 by ケチャウルレシピ』に記載) ・鶏もも肉 小さめ200g前後のものを1枚 ・めんつゆ 大さじ3~4 ・酒、みりん 各大さじ1 ・炒め油、適量
【手順】①材料は一口大、食べよい大きさに切っておきます ②フライパンに炒め油(ごま油大さじ1弱を使いました)を熱し 鶏肉、たけのこ、ふきの順に炒めます。 ③酒とめんつゆ、水100~200㏄を加え、ふたをして5分前後、 肉に火が通るまで中火で煮ます。(途中水分が無くなるようであれば水を足して) ④ふたをとり、みりんを加えて強火に切り替え 水分を8割程度飛ばし、味を見て薄ければ醤油(分量外)小さじ1~加えます
筍やふきを煮物にする場合、冷めると味がよく浸みているので 味見の段階で「ちょっと味薄いかな」程度が美味しいと思います。
レシピ7:簡単に春野菜ふきの煮物
冷蔵庫でキンと冷やしたふきの煮物をご紹介します。
冷蔵庫でしっかりと冷やし、味をさらに際立たせたふきの煮物となっています。ひんやりとしたふきの食感が心地よいレシピでしょう。材料(4人分)
ふき ・・・ 350g 塩 ・・・ 適量 ■煮汁 だし汁 ・・・ 400g 薄口しょうゆ ・・・ 小さじ1 みりん ・・・ 小さじ2 塩 ・・・ 小さじ1.5
手順1 ふきの葉を落として、塩をふり、板ずりします。 2 熱湯にふきを入れて、3分ほどゆでます。そして、冷水にとって冷やし、ふきの表面の皮をむきます。 3 別の鍋に煮汁の材料を全部入れて沸騰させたら、ふきを入れ、ひと煮させます。 4 鍋のまま冷蔵庫に1時間以上冷やして味を含ませます。 5 食べやすい大きさの3~4センチの長さに切り、器に盛ります。煮汁を張ります。
コツ・ポイント ふきの緑を出すには----- ・必ず塩を振って板ずりする必要があります。これを省くと、思いのほか緑が鮮やかになりません。 ・煮たふきの表面は、思いのほか汚れていますので、十分にふきの皮をむいて下さい。
レシピ8:タケノコとふきの煮物
こってりと味が絡んだふきの煮物をご紹介します。
味付けにめんつゆとみりんを使って、具材に絡めるように仕上げたふきの煮物です。ご飯のメインおかずとして、食卓をにぎやかにしてくれるレシピでしょう。
【材料】 タケノコ、ふき、鶏肉、めんつゆ、みりん
【作り方】 1.タケノコの水煮は食べやすい大きさにカットする。 2.鶏肉は一口大にカット 3.ふきはさっと茹でて食べやすい大きさに切る。 4.鍋にめんつゆ+水+みりんを適量加え、煮立てて煮汁を作り、鶏肉、タケノコ、ふきを入れて10分くらい煮る。
これでOKですが、木の芽等があればのせると彩りが良くなるでしょう~
レシピ9:*ほっこり、ふきの煮物*
和風だしを使って手軽に仕上げるふきの煮物をご紹介します。
だし汁を作る時間がない時は、このレシピのようにだしの素を使って、簡単にふきの煮物を作ることができます。甘辛い味のしみたふきの煮物をお楽しみください。材料(3~4人分) ・ふき 4~5本 ・みず 100ml