日本や他国における貞操観念|スイス/シンガポール/スペイン/ネパール

結婚

貞操観念とはどんな意味?

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貞操観念という言葉をご存じでしょうか?主に女性に対して使われることが多いようですが、近頃ではあまり聞く機会が少なくなりました。それは、現代の恋愛が自由になったせいでもあります。

貞操観念とは、女性が結婚するまでは異性との肉体関係を持たず純潔を守るという意味です。そして結婚した後は夫以外の男性と関係を持たないという事です。その意識の度合いに対して「貞操観念が強い」、「貞操観念が弱い」、「貞操観念が無い」という言い表し方がされています。 女性に限らず、男性に対しても「貞操観念」は同じ意味で適用されることが多々あるようです。

古代の貞操観念とは?

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古代の人類は、貞操観念というものを意識していませんでした。生きる糧である作物や動物、太陽、月、星といった天体の全てが人の性行為と同じだという考え方があり、神がもたらす産物の為には必要だという意識がありました。なので性行為は積極的に行うものと推奨していたようです。

性行により神が喜び大地が活力をくれるものとされ、その補給のために神への奉納となる性行をどんどん励まなければならないという考えがありました。マイナスではなくプラスのイメージとして人の性行為は古代の人々に認識されていたようです、 性行為が行われなければ食物や大地は枯れ、飢餓に苦しむものとされていたので、貞操観念という言葉の存在は古代にはありませんでした。

日本における貞操観念とは?

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日本においての貞操観念は、身分の違いを示す必要があって利用され始めたと言われています。貧しい庶民と高貴な家柄の人間との間では境がなければいけませんでした。家と家の縁である結婚は重要事であり、娘をより良い家柄の元へ嫁がせるため余計な男を寄せ付けないよう箱入り娘としていたことが、貞操観念というものを生み出したとされています。

ただ貧しい庶民の中には年貢などを納められず、娘を遊郭に売るという手段が頻繁に行われており、裕福な男性が遊女を相手にして遊んでいました。貧富の差という関係の中では貞操観念というものは重要視されてはいなかったようです。

キリスト教・クリスチャンの貞操観念とは?

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キリスト教における貞操観念というものは、貞節や清貧を重んじていたため性に対する意識が極端なまでに徹底されていました。強迫観念といっていいほど、クリスチャンは妻との間であっても性行をしてはいけない、まして子を作ってはいけないという規則がありました。

もし、その規則を犯すと公開鞭打ち、罰金、投獄などの刑、そして結婚を無効のものにされるという罰が与えられました。子供という命が授かることは神の祝福であるにもかかわらず、キリスト教では性行は否定的でした。 キリスト教では、性欲は邪悪なものとされており、処女信仰が深く根付いていたので貞操観念はとても強かったと言えます。

貞操観念の低い国はどこ?

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貞操観念が低い国として日本が挙げられています。それはなぜかというと、日本は古くから夜這いや遊郭がポピュラーで、女性が複数の男性と性行為をすることが日常でした。旅人が民家に世話になると、その家のもてなしとして旅人と一夜を共にするという奉仕の形も昔はあったと言います。

武士社会や高貴な家柄の間では貞操観念は存在していましたが、庶民や現代の男女に至っては貞操観念の価値は高いとは言えないようです。戦後になりようやく貞操観念が常識となってはきましたが、結婚するまでは純潔を守るべきという考えに対し、そうは思わないと思っている男女は日本が圧倒的に多いようです。 現代の自由な恋愛スタイルや思考が貞操観念の意識を低くしていると言えるでしょう。

国別の貞操観念の紹介

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現代の日本人の中には、早いうちに処女を捨てるのがいいという思想の流れがあるようです。いつまでも処女でいることは恥ずかしいことだといいます。男性に関しても同様ですが、その裏では個人的に処女の価値や誇りを大事にしているという人も中にはいます。人によって貞操観念の価値観が違うということです。

一般論としては今どき貞操観念なんてどうでもいいと言いながら、遊びではなく結婚相手となる女性には貞操を守っていてほしいと望んでいる男性もいるなど、どこか矛盾する貞操観念が日本には漂っているようです。 では、世界では貞操観念というものにどんな意識を持っているのでしょうか。幾つかの国をピックアップしてご紹介していきます。

スイスの人の貞操観念意識とは?

スイスの人には、友達以上恋人未満という関係がとても多くみられるようです。そして遊び感覚で誰とでも気軽にセックスを楽しむ風習があり、一夜限りは当たり前で、友達同士や彼氏、彼女がいない同士でのセックスも日常茶飯事です。

楽しければ良い、気持ちよければ良いという単純な考え方で、現在付き合っている同士で過去の恋人の関係を平気で話し合ったりもするようです。何事も割り切って考えながらその時その時が充実していればそれで良いというヨーロッパ的思考で、貞操観念というものは意識にないと言えます。

シンガポールの人の貞操観念意識とは?

シンガポールの人には、性行為=結婚という観念を持っている人が多いようです。性格的に純粋で真っ直ぐな人が多いので、軽い気持ちでの性行為はほとんどなく貞操観念がしっかりしています。

男性の意識にはいつもレディーファースト精神があり、女性の為にはとてもマメでデートなどの費用も男性が全て持つのは当たり前だという考えが徹底しています。女性に対しての声掛けもマメで、キレイだね、愛してるよといった甘い言葉をいつもかけてくれます。 シンガポールの女性も、男性へのアプローチは積極的ですが、男性・女性共に言えることは、お互いよく理解し合わなければ性行為をすることはないということです。シンガポールの人は貞操観念がとても強いので、軽はずみな行為は無いと言えます。

スペインの人の貞操観念意識とは?

スペインの人は男性も女性もとても情熱的です。性格的には裏表のない情の深い人が多いようです。情熱的だから、性行為も感情のままにかといえばそうではないようです。意外に貞操観念が強い人種だと言えます。

特にスペイン女性は、情熱的でありながら古風なところがあり、伝統を重んじ保守的な面を持っていますので貞操観念がしっかりしています。男性が女性のために尽くすことが当然であり、ムードも重視します。センスのない男性は相手にしないので納得のいった男性でなければ簡単に性行為などしないようです。 話術に優れ、ダンスをよく知っていて上手であること。女性を下に見ない男性がお好みのようです。

ネパールの人の貞操観念意識とは?

ネパールはまだ発展途上国であり、貧困の差が激しいところです。そして男尊女卑が深く根付いている国でもあります。結婚は両親が相手を見つけ、結婚当日までお互い顔を合わせることもないという実態がいまだにあります。

固い考えをすることから、貞操観念がかなり強く結婚前の性行為などもっての外という国だと言えます。とにかく両親の許可というものが大事なので、婚前に自由な行動は起こさないようです。 貞操観念がしっかりしているというよりも、自由な恋愛や思想がない国だと言えるでしょう。

ミャンマーの人の貞操観念意識とは?

ミャンマーの女性は、過去には貞操観念がしっかりしていると言われていましたが、最近ではその意識は薄れているようです。既婚女性に関しては貞操観念が強い傾向にありますが、独身女性は自由奔放で計算に富んだ賢い日常を送っています。

独身女性は、一夜限りのお付き合いや愛人になるということが当たり前にあり、また隠すことなくオープンです。そして、その女性の多くが一般人です。若い女性の日常がかなり乱れてきていることが国の問題にもなっている状況です。 若い女性が計算づくで政治家と関係を持ち、そのおかげで政治家は家庭崩壊・辞職するなど、貞操観念の弱さは国の政治にまで影響を及ぼすこともあるようです。

モンゴルの人の貞操観念意識とは?

古代のモンゴルでは、砂漠の旅行者を待遇する手段として「性的夜伽」という歓待の習慣があり、旅行者に自分の妻や娘を差し出したと言われています。その土地の部族だけでは血が濃くなってしまう恐れから、新しい子種を求める目的や旅行者がそのまま住み着いてくれることを期待した行為でもあったようです。

そのためには「性的夜伽」は効果的で、大きな成果を上げていました。貞操観念という意識はそもそもなかったと言えます。けれど、近代のモンゴルでは貞操観念はあまり強くないようです。 モンゴルの女性、男性共に気が強く独立心旺盛なため、一人の相手では満足できずあっさりと次の相手へ切り替えるケースが多い現状です。モンゴルでは離婚率がかなり高く、貞操観念もあまり意識されていないようです。

ベトナムの人の貞操観念意識とは?

多くの外国人の中には、ベトナムの人がいまだに貞操観念が強く結婚するまでは性交渉を持たないと思っている人が多いようです。特にベトナムの人と接触する機会がない外国人が、その先入観を持ち続けていると言えます。

けれど、最近では貞操観念は若干薄れてきており、女性が結婚前に妊娠しているといったケースも多く見られるようです。それは結婚を予定している男性との間のことだと思われ、会ったばかりの男性と関係を持ったり、好きでもない人と付き合ったりということはなく、むやみに誘いに乗るような軽さは見られないようです。 貞操観念は特に強くはないけれど、弱いわけではないということになります。ベトナムの人は、純粋で大人な部分を持っているので軽率な行動に走ることはほとんど皆無です。

ロシアの人の貞操観念意識とは?

過去のロシア人の貞操観念は、女性は一人の男性に人生を捧げるという意識があったと言われていますが、現代はそのような意識は薄れているようです。気に入った相手がいれば気軽に付き合う自由恋愛思考なので、貞操観念は弱いようです。

両親や身内は恋愛に関してあまり口出しをしないのが特徴で、あくまで個人の思いのままの恋愛が成り立っています。いつも積極的に恋愛を求めて生きている傾向にあると言えます。

ドイツの人の貞操観念意識とは?

ドイツの人は、友達同士やお試しでよくセックスをするという習慣があるようです。性行為にはいつも軽い気持ちで臨む傾向にあり、貞操観念というものは存在していないと言えるでしょう。

日本人は女性は男性の後ろに立ち、男性に尽くすという伝統的な意識がありますが、ドイツでは男女平等であり、男性が優位という考えはなく、男性も女性も自由に相手を選び、気に入らなければ交換するという気軽な恋愛状況だと言えます。 貞操観念という思考が特にないので、複数回の再婚なども当たり前なことのようです。
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