二重人格の心理や特徴10・境界性パーソナリティー障害との違い

人の心理

二重人格の正式名称

「二重人格」という言葉は聞いたことはあるでしょうか。同じような言葉に「多重人格」という言葉もあります。この二つは似ていますが、違うものです。共通することは、一人の人に対して、人格が二つ以上あるという事です。

「二重人格」という言葉には正式な名称があります。それは「解離性障害」という名称です。この障害がどういうものなのか、まとめてみました。

二重人格の原因

「二重人格」になる原因はさまざまです。それは、幼い頃に受けた、精神的なダメージであったり、もともとの気質や性格ということも考えられます。「耐えがたい状況からの乖離」、「先天性特性と様々な事情の絡み合い」という2つの原因について、もっと具体的に説明していきます。

原因1「耐えがたい状況からの乖離」

1つ目の原因は、「耐えがたい状況からの解離」です。「二重人格」になる原因で最も多いのは、幼少期に受けた虐待や、トラウマになりえる経験です。心の傷やそれらの恐ろしい記憶から自分を守るため、違う人格を作り上げます。本人は違う人格になっているとき、記憶がありません。

原因2「先天性特性と様々な事情の絡み合い」

「二重人格」になる原因としてもう一つあります。それは、もともと解離しやすい体質だということです。また、周りの環境が解離しなければ耐えられない状況だということもあります。親しい人が亡くなるなど、きっかけはさまざまです。

二重人格の心理や特徴

「二重人格」という病気にはどのような特徴があるでしょうか。また、「二重人格」になると違う人格に入れ替わっている間は主人格には記憶がありません。そのため、精神的にも日常生活にも影響が当然あるでしょう。

「二重人格」の患者さんの心理を「強いストレスを感じた時の記憶喪失」、「人格によって名前が違う」、「自分で自由に切り替えるができない」、「違う人物として生活することもある」など10個に分けてご紹介します。

心理や特徴1「強いストレスを感じた時の記憶喪失」

1つ目は、「強いストレスを感じた時の記憶喪失」です。

人は、強いストレスやショックを受けると、心を守るために防衛機能が働きます。その防衛機能の種類はさまざまで、状況に応じて起こります。防衛機能の一つに「解離」というものがあり、ストレスやショックを受けた際の記憶が抜けてしまうというものがあります。この症状は、特別なものではなく、誰にでも起こりえます。

心理や特徴2「人格によって名前が違う」

2つ目は、「人格によって名前が違う」です。

「二重人格」は一人の人に二つの人格が現れる病気です。主人格の後に生まれた人格にも名前や個性があり、主人格とは筆跡や訛りなどのしゃべり方、姿勢や体格なども違います。まるで他の人間が一人の人に宿ってしまうという症状が起きます。

心理や特徴3「自分で自由に切り替えができない」

3つ目は、「自分で自由に切り替えができない」です。

「二重人格」の特徴として、人格の切り替えが自由にできないことが挙げられます。話をしている最中に違う人格が現れることもあります。「二重人格」の原因は大きなトラウマであったり、ストレスが原因です。そのため、人格は主人格を守るために存在しています。ストレスなど不快な気持ちがトリガーとなり、別人格へ交代することがあります。

心理や特徴4「違う人物として生活することもある」

4つ目は、「違う人物として生活することもある」です。

「二重人格」になると、別人格へ交代する場面があります。交代している間の記憶は主人格にはありません。主人格は眠っている状態です。その間、別人格はその人として生活をします。そのため、自分の記憶にない行動をしていることもしばしあります。 主人格なら絶対やらないようなことを平気でしたりする人格もいます。別人格は主人格とは違う人物だと捉えるべきでしょう。

心理や特徴5「幻聴が聞こえる」

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