二重人格の心理や特徴10・境界性パーソナリティー障害との違い
人の心理「境界性パーソナリティー障害」の場合、幼い頃からの虐待だけが原因はそれだけだはなく、遺伝的要因と環境的要因が合わさって発症するケースもあります。
「二重人格」と「境界性パーソナリティー障害」の大きな違いは別人格の出現がないことです。「境界性パーソナリティー障害」という病気は、どちらかといえば統合失調症や、神経症に近い症状が出るとされます。病気の特性上、人間関係でトラブルが起きることも多くあります。二重人格や多重人格が主題の本
二重人格という症例は、本にまとめられているものが多数あります。このような人格を生み出す人の心は、複雑で繊細であるといえます。二重人格という病気は、周りからのサポートなしでは治療すら難しい病気です。どんな病気なんだろうと理解することから始めるのはいかがでしょうか。
24人のビリー・ミリガン
連続レイプ犯として逮捕された、ビリー・ミリガンには犯行時の記憶は残っていませんでした。なぜなら彼には、24人もの人格が混在していたためです。その原因は親からの虐待です。
不安が強い主人格のビリーは何度も自殺を試みようとします。「アルジャーノンに花束を」を著書に持つダニエル・キイスが、ビリー・ミリガンに何度もインタビューして書き上げたノンフィクションです。多重人格とはどのような症状かがよくわかります。
外国の方のお話の作り方が 日本人に合わなくて読みずらいと思っていたのですが、 要所要所に感じるものの 作家さんの真実を伝えたい熱量がすごくて 珍しく作品に引き込まれまました。
失われた私
シビルという多重人格の症状を持つ患者と医師による治療の過程が書いてあります。多重人格（解離性同一障害）は時間をかけたカウンセリングやセラピーにより、人格を統合することが可能です。前述したビリー・ミリガンも治療により、だんだん人格が統合されていきました。その過程は波乱ばかりですが、目が離せないという感想が多いです。ノンフィクションのお話です。
シビルという多重人格者の治療の過程がこと細かに記述されている。６００ページの分厚い文庫本だが、決して飽きない。精神分析医とのカウンセリング中心。その医者とシビルの共通の知人であるジャーナリストの著。１９７８年の本だが全然古めかしく感じられなかった。またジャーナリストにありがちな”事実に反する脚色”がない点も素晴らしい。
五番目のサリー
サリーは平凡なウエイトレスです。しかし彼女には大きな悩みがありました。それは時々記憶が抜け落ちてしまう事です。このことが原因で彼女は愛する子供たちと暮らせていません。実はサリーの中には、他に四人のサリーが存在していました。記憶が抜けていたのは彼女の知らないうちに、人格が交代していたためです。
この作品は、「24人のビリーミリガン」を書いたダニエル・キイスが書いたフィクションです。上下巻の力作になっています。
キイス氏は、代表作であると同時に傑作そのものである「アルジャーノンに花束を」で知った。 心理学を学問として学んでいただけあって、精神疾患に対しての捉え方はシリアスそのものであり、思慮深さを感じる
二重人格の症状を理解しよう
「二重人格」というものは人の多面性のことではありません。人はふつう、場面によって自分を切り替えていくものです。それは社会を生きるための知恵であり、自分を守るためです。しかし、「二重人格」(解離性障害)という病気は自由に人格を切り替えることもできず、その部分の記憶が欠落してしまいます。
また、日常生活にも支障がでます。「二重人格」を発症する原因となった記憶がフラッシュバックすることもあります。無知からくる偏見を取り去ろう
精神障がい者のかたは身近にいらっしゃいます。病気の程度は人それぞれですが、病気や不安と懸命に戦い、生きています。その点では体の病気を持つ方と変わりありません。
精神障害と聞くと怖いイメージを持つ方もいるでしょう。しかし、あなたの理解で、障害を持つ人は少し安心して生きていけます。精神の病気は誰にでもなりえるものです。多くの人が精神の病気を理解をしようとする姿勢が大事です。