「太る」の定義
「太る」については、人それぞれ感じ方が違います。
特に日本人は、医学的には太っていなくても、見た目で太っていると感じている人が多いため、健康的な体型であっても、見た目から痩せようとしてしまう傾向があります。 そこで、医師の考える「太る」と一般的に考えられている「太る」について、考えてみます。医師の考える定義
「太る」という基準として、医学的使用されているのが「BMI」と呼ばれる指数です。
この指数は、体重÷(身長×身長)で出すことができます。 ここから、ご自分のBMIが肥満度1から3に当てはまっている人は、医学的「太っている」あるいは、「肥満」として区別することになります。BMI指数一覧 低体重 18.5未満 普通体重 18.5以上25.0未満 肥満度1 25.0以上30.0未満 肥満度2 30.0以上35.0未満 肥満度3 35.0以上40.0未満
「太った」と感じる瞬間
普段から、体組成計などの体重計で体の変化を気にしている人にとっては、ほんの少しの体組成の変化も見逃さないので、太ったと感じても、直ぐに補正でき太る原因がどこにあるのかも判っています。
でも、気にしていない人にとっては、普段来ている洋服がきつくなったり、見た目に変化を感じたときに、「太った」と感じる程度なので、太る原因を考えたとき判らないことがほとんどです。太る原因
太る原因には、さまさまな原因があります。
現代における太る原因の多くは、栄養バランスの崩れや代謝能力の低下、運動不足、食生活の乱れ、間違ったダイエット方法があります。 最近では、インターネットなど情報過多の時代で、その中から正しい情報を得ることが難しくなっているため、これも太る原因になっています。 そこで、太る原因と成り得る原因から痩せるためのヒントを説明します。原因1:女性ホルモン
30代までは、女性ホルモンであるエストロゲンが増えていくので、好きなだけ食べても摂取した脂肪はエストロゲンの助けもあり燃焼して消費してくれます。
しかし、30代を境に、エストロゲンの量が急激に減っていくため、脂肪の燃焼の助けが減るため、これが太る原因となっています。 さらに、エストロゲンの恩恵が減少することで、皮下脂肪に加えて、内臓脂肪によって太ったと感じるようになり、太りやすく痩せにくい体質になる太る原因になっています。原因2:体質
太りやすい体質は、「両親が太っているから体質でしようがない」と言い聞かせ、それを遺伝的な要素だから仕方がないと諦め、これが太る原因になっている人がいます。
実のところ、体質によって太る原因になることは少なく、体質以上に太りやすい体質・痩せられない体質は、食習慣、生活習慣によって、ホルモンバランスが崩れることが、太る原因になっています。原因3:運動不足
過去、日本が発展途上国時代だった頃の労働や生活の多くは、全て自分の身体を動かすことが非常に多かったことで運動量が多くなり、自然と運動不足が解消され、太りにくい体ができていました。
しかしながら、現代社会では、生活の利便性、デスクワークが主流になっているため、身体を動かすことが極端に減少することで、運動量の低下と共に、筋肉を動かすことも少なくなったことで、筋肉量も低くなり代謝も低くなってきたことで、これが太る原因になっています。原因4:睡眠不足
成長期にある子どもは、夜9時に寝て朝7時に起きるといった睡眠に10時間を取ることが必要とされています。大人になっても、最低でも7時間から8時間の睡眠が必要と言われていますが、仕事や娯楽、ストレスによって、睡眠不足を招いています。
この睡眠不足により、成長ホルモンが十分に分泌されないことから、代謝が下がり、摂取したエネルギーを効率的に消費できなくなり体内に蓄えられるようになり、太る原因になっています。原因5:カロリーの過剰摂取
カロリー摂取量は、たんぱく質、脂質、炭水化物の合計を意味しています。
カロリーを減らす増やすことばかりに気を取られすぎて、カロリー摂取量のバランスを考えていないことが太る原因に繋がっています。 特に、現代におけるカロリー摂取量で高いとされる原因には、脂質の過剰摂取が挙げられ、これにより、脂質の割合がたんぱく質、炭水化物の割合よりも抜きん出ているため、栄養バランスが崩れ、太る原因になっています。原因6:食事バランスが悪い
ダイエットを実践する人、体型を気にしている人は、太ってきた、痩せたいと思ったとき、直ぐに実践できる方法として、食事制限を考えてしまいます。
その食事制限の内容が問題で、食事回数を減らす、炭水化物を摂らない、減らすといった極端すぎる食事制限が太る原因に繋がっています。 この食事制限も、栄養バランスを考えながら食事制限をするのであれば、太る原因には繋がりません。 しかしながら、やみくもな制限をしてしまうと、栄養バランスが崩れ、それを補うために体が対処しようとするため、これが太る原因に繋がっています。