陰湿とは
皆さん、「陰湿」という言葉をご存知ですか。日光のあたらないこと、隠れたところ、人に知れないもの、内にこもって目立たないことなどを意味する「陰」と、湿気、しめりけなどを意味する「湿」を合わせた「陰湿」は、いかにも湿気ごもってジメジメとしていそうな言葉です。
「陰」を用いた漢字には、陰雨(陰気な雨)、陰鬱(心が晴れ晴れしない)、「湿」を用いた漢字には、湿気(しめりけ)、多湿(湿度が高い)などがあります。読み方
「陰」の音読みは「イン」、訓読みは「かげ」「かげる」です。「陰る」という言葉は、物の陰になって光が当たらなくなることや、状態が悪くなること、表情が暗くなることなどを意味します。太陽が陰る、景気が陰る、といった使い方ができます。
一方の「湿」の音読みは「シツ」で、訓読みは「しめる」「しめす」です。「湿る」とは、水気を帯びることを意味します。以上2つの漢字を合わせた「陰湿」は「インシツ」と読みます。陰湿の意味2つ
「陰湿」という言葉がなんとなくジメジメして薄暗いさまをイメージしていることはお分りいただけたことでしょう。続いては、陰湿の意味を大きく2つに分けて紹介していきますので、参考にしてみてください。
意味1:陰気で晴れ晴れしない
「陰湿」の1つ目の意味は、人の性格や事柄が陰気で、晴れ晴れした気持ちにさせないことを意味します。「陰湿ないじめ」といった使い方ができ、相手を身体的・精神的に苦しめるような、ねちっこく卑怯な行為のことを指します。
また、「陰湿な犯罪」とは、嫉妬、妬み、逆恨みなどから隠密に計画を立てて行われた嫌がらせのようなじめっとした犯罪のことを意味します。いずれにせよ、「陰湿」という言葉は良い意味を持ちません・意味2:太陽が当たらず湿り気が多い
「陰湿」のもう1つの意味は、「日が当たらず、暗くてじめじめしていること」です。「陰湿な土地」といった使い方をし、太陽が当たらず、日が陰ってジメジメした土地のことを指します。洗濯物が乾かず、カビの湧いたじめっとした光景が目に浮かぶようです。引っ越すなら、日当たり良く、カラッとして洗濯物のよく乾く土地に家を建てたいものでしょう。
陰湿な人の特徴6つ
陰湿の意味は分かりましたか。陰湿とは、人の性格や事柄が陰気で晴れ晴れとさせないさまや、日が当たらず湿り気の多いさまを意味します。どう考えてもポジティヴな意味の言葉とは言えませんが、そんな「陰湿」という言葉を使った「陰湿な人」とは、どのような特徴を持つのでしょうか。
続いては、そんな陰湿な人が見せる大きな特徴を6つに分けて紹介していきます。皆さんの周りに似たような人がいないか確認してみてください。特徴1:陰口をたたく
陰湿な人は性格がジメジメしていてやることがすがすがしくなく、気に入らない人や嫌いな人の陰口を叩きます。その上、本人に対してはそのようなそぶりを見せず、むしろいい顔をしておきながら裏では悪口を言っています。
面と向かって解決するようなことでも裏でぐちぐち文句を言うので、それが発覚した時に余計話がこじれ、事態が悪化することもしばしばあります。陰口ばかり言う人がいたらその人は性格が陰湿な可能性があります。特徴2:プライドが高い
性格が陰湿な人はプライドが高いという特徴を持ちます。かっこ悪い姿を見せたり、失敗が発覚するのを嫌い、頑なにミスを認めません。
謝ったり感謝を述べることが嫌いで、例えば集合時間に遅刻した時にも、「〇〇のせいで…」「〇〇があったから仕方なく…」などと言い訳ばかりで、自分の非を認めません。きちんと感謝の言葉も述べられないため、周囲から不誠実な人間だと避けられてしまうこともしばしばあります。