【状況別】殺すに関する夢を見たときの夢占いの意味と心理状況｜蛇を殺す/殺すのを見る/蜘蛛/熊/夫/てんとう虫

夢占いにおいて、基本的に虫はコンプレックスの象徴とされています。しかし、テントウムシに関しては特別です。日本ではあまり馴染みのない思想ですが、ヨーロッパではテントウムシを幸福のシンボルとして扱います。夢占いではそのような良いイメージが影響しているのか、テントウムシは「恋のキューピッド」の象徴です。そのため、殺す夢は凶夢とも考えられます。

しかし、殺す行為は夢占いでは「自分の意志で切り開くこと」の象徴でした。恋のキューピッドであるテントウムシを殺す夢は悪く捉えると「恋愛事を断ち切る＝傷心」ですが、良い意味では「目標のために、今は恋愛事を断ち切る」ことを意味しているのでしょう。恋愛は良いものであれば活力となり精神的な支えとなりますが、現実よりも恋愛になる方や規則として恋愛禁止がある環境では正しい決意をしたと考えられる夢です。

ウジ虫は、現実世界においても夢占いにおいても良くない象徴です。夢占いにおける虫はコンプレックスの象徴と言いましたが、ウジ虫は正に「コンプレックスの象徴」として扱われます。若い世代の方はウジ虫を見たことがない方も珍しくないとされますが、トイレが優れるようになる前は便所に湧く虫で悪名名高い存在でした。また、死体にも湧くため不吉とされています。

では、悪いイメージしかされないウジ虫を殺す夢についてです。基本的に悪い象徴なので、殺すことは吉夢とされます。コンプレックスを克服することができる暗示であり、この夢を見た時はコンプレックスを克服しようとする気持ちや行動力が高くなっている表れです。また、コンプレックスとまでいかなくても否定的な感情がある場合は、その感情に打ち勝つことができます。

部屋中にウジ虫が湧いている夢は、健康面の不調を示します。たくさんのウジ虫を殺す、と言うよりは駆除する夢の場合は健康運の上昇です。駆除できたとしてもウジ虫がたくさん出てきた夢を見た後は気分があまり良くないかもしれませんが、良い意味なので安心してください。殺そうとしても殺せない場合は、コンプレックスを克服したいけどできない気持ちの表れです。

人を殺す夢は、動物や虫を殺す夢よりも衝撃的なものです。目覚めた後は自分の危険性を疑うかもしれませんが、夢占いにおいては吉夢として扱われることもあるので「殺した相手」や「自分の感情」から意味を読み取ってみましょう。まず、夢の中に登場する「人」の存在は自分自身か他人です。他人は知っている人のこともあれば、知らない人のこともあるでしょう。

知っている人は現実世界で見るその人のことを表していますが、夢占いにおける知らない人は自分の分身と考えられています。要するに、多面性の1つであったり、子どもの頃の自分であったり、潜在的な自分であったりするのです。睡眠中の魂の交流によって出会った魂（人）の説もありますが、殺す夢では「知らない人＝自分自身」と考えます。

知らない人を殺す夢は、「自分の嫌な部分を消そうとしている」気持ちの現れです。人には多面性というものが存在するため、良い部分と悪い部分があって当然とされます。人によって多面の数は異なりますが、知らない人を殺す夢を見た時は「自分自身で自覚している自分の欠点や嫌な部分を消したい（改善したい）」と思っているのでしょう。

殺すことができた場合は、自覚する欠点や嫌な部分を消す（改善する）ことに成功します。消すまでにどのくらいの期間がかかるかはわかりませんが、この夢では必ず改善させることができることを伝えているので、前を向いて改善に努めると良いでしょう。また、殺す夢の中で返り血を浴びたのであれば、運気の好転も起きます。

彼氏や彼女といった恋人を殺す夢は、夢占いにおいては警告夢として扱われます。あなたが抱える恋愛関係に対する強いストレスが反映された夢であり、相手との関係性を見直す必要性が示された夢です。相手からの信頼や愛情、自分が相手に与える信頼や愛情に自信が無い状態なので、気持ちを整理してから相手と話し合うことが大事とされます。

現在の彼氏ではなく、元彼を殺してしまった夢は「恋愛に関する克服」を意味します。元彼や元カノといった昔の恋人は、夢占いにおいて「過去の（終わった）人間関係」の象徴です。仕留めることができた場合は恋愛運が上昇しますが、生き返ってしまったり死なない場合は過去の恋愛をきっかけに引きずる反省点や心の傷が解消されません。

ちゃんと殺せた場合は反省点がちゃんと学びとなり、心の傷が克服できる兆しです。ただし、元彼に未練を持ている場合は別の解釈になります。元彼とやりなおしたいなど未練の気持ちがある場合でこの夢を見た時には、殺せない＝未練を断ち切りたいけど断ち切りたくない気持ちもどこかにある表れです。単純に恨みのこともありますが、その点に関しては自問自答しましょう。

夢占いにおける「夫」は、現状の夫婦関係を表す夢に登場します。夫に対する愛情や満足感、コミュニケーションなどのことが表されます。独身の方が夫の夢を見た時には、結婚に対する期待と不安の象徴です。夫がいる場合は、夫との関係性が悪化傾向にある時に夢に出てきやすいとされます。殺す夢は、彼氏を殺す夢と同様の意味を持ちます。

元旦那を殺す夢は、元彼を殺す夢と同じ意味があります。良くない理由で別れた場合は記憶の想起として夢に現れることもありますが、仕留めることで断ち切る精神力になります。夢の内容は操れないとも言われますが、見たい夢は見ることが可能です。その説に基づき、自分を迫害するような存在の夢を繰り返し見る時には夢の中で殺す意識を働かせることで断ち切れることもあります。ただ、現実世界で攻撃的にならないように注意してください。

夢占いにおける「友人」は、自分の一面です。そのため、殺す夢は友人への殺意ではなく「自分の嫌な部分を消したい」気持ちが表されています。知らない人を殺す夢と似た意味を持つため、安心してください。

夢に登場する「不審者」は知らない人のこともあれば、現実世界で見た不審者のこともあります。知らない人は自分自身の一部であり、不審者という形で夢に現れた場合はその一部が自分的にも相当悪いイメージで存在しているようです。見事仕留めることができたのであれば、その一部が解消されます。現実で見た不審者の場合は不安の象徴になるため、殺せた場合は負けない強さ＝不安の解消を意味します。

夢占いでは親を愛情の象徴と共に子を抑圧する存在として扱うため、両親を殺す夢は自立を意味します。親から受け継いだ、価値観と抑圧から離れるための自立心が備わっている表れです。父親だけを殺す場合は父親からの自立を、母親だけを殺す夢は母親からの自立を意味すると考えられます。

すでに亡くなった人を殺す夢は、その人に対して抱いている気持ちを断ち切ることができる暗示です。悲しみはもちろん、恨みがある場合もあることでしょう。そのような、亡くなった人への気持ちが解消されることが表されています。

夢の中に現れる子どもは、夢占いにおいて「自己の幼稚性」と考えられています。殺すことは、そのような自分の幼稚性を克服したいと考える気持ちです。いつまでも子どものままではいけないとどこかで感じており、改善させたいと思っているのでしょう。

夢占いで「逃げる」ことは、追いかけてくる存在・時間などに追われていること・不安を意味します。殺すことは「自分の意志で悪い部分を排除して前へ進む」表れですが、逃げるということは「排除すべきものを排除することに対する不安」を抱いていることが考えられます。

自分以外の誰かが人を殺している夢に登場する「誰か」は、自分です。殺す＝自分で切り開くことなので、自分を投影した自分以外の存在が殺す行為を行っている夢は「できれば自分以外の人の手で自分を変えたい」気持ちが表されています。要するに、楽をして自分を変化させたいということです。

何か、解決したい・解消したい・改善したい・何とかしたいことはありませんか。

そのような気持ちが、何かを殺す夢になることがあります。現実世界では殺すことは悪事ですが、夢占いにあいては基本的に吉夢です。夢占いでの象徴性をみながら人を殺した場合はその人のへの感情も重視して夢の意味を読み取りましょう。動や虫の場合も、自身が抱くイメージを踏まえて解釈すると良いです。 夢占いは、確証を提示できる占いではありません。しかし、人の心理に基づく想像力が夢占いにおける解釈や象徴性になっていることもあります。古くから夢占いは予知として扱われてきましたが、科学が進歩した現代では冷静に見つめるべき点も否定できません。夢占いが全てではありませんが、夢の意味が分からない時には夢占いの解釈を参考にしてみると良いでしょう。