ロマ人の特徴とは|日本人との違い|衣装/音楽/顔
ロマ人とはどんな人々?国籍は?
ジプシーとよばれてきた移動系民族のうち、主に北インド・パキスタンのロマニ系に由来し、中東欧に居住する人々のことを言います。インド・アーリア人系であり、ロマ語を話すのが特徴です。複数の経路で、何度もインド方面からヨーロッパへ移動してきたと考えられています。
国籍や人種的な分類については、定説がなく今だに判明していません。東ヨーロッパや、ルーマニアがルーツだと言われているケースもあります。ユダヤ人同様、少数民族として古くから偏見や迫害を受けてきた民族です。ロマ人の顔の特徴とは?
肌の色は浅黒い人が多く、クッキリとした二重に長いまつ毛と彫の深い顔立ち。髪の毛や眉毛、瞳の色は基本的に黒かこげ茶色なのががれらの特徴です。その独特で特徴的な顔立ちは「インド人の顔を薄くしたような」と言われることもあります。
「ロマ人」女性の特徴
基本的に髪は長く、ひとつに結わいている場合が多く見られます。動きやすいカジュアルな服装から、カラフルな民族衣装を着ているケースも。くっきりとしたアーモンド形の目が特徴です。肌は浅黒い色から褐色も多く見受けられますが、中には白い肌を持っているロマ人女性もいます。田舎と都会では服装が異なりますが、特徴的なものとしては頭にスカーフをつけていることが多いです。
「ロマ人」男性の特徴
居住地によって服装はかわりますが、ハットをかぶり、ヒゲをはやしていることも。浅黒い肌が特徴です。体毛が濃く、はっきりとした顔立ちをしています。また、栄養状態の割には背が高いのも特徴のひとつと言えるでしょう。
ロマ人の言語とは?
ロマ人は、ロマ語、もしくはロマニー語と呼ばれるロマ人のみが使う言語を話します。ロマは国家を持たないため標準語がなく、方言が非常に多様です。何百年という年月をかけて広大な土地を移動したため、途中通過した地や滞在した地からの影響を受けたり、逆に与えたりもしました。
ロマ人の生活とは?
古くから移動生活、放浪が基本であり、タロット占い、金属加工、行商、鍛冶、見世物などを行い金銭を稼いできました。現代では絶え間なく移動することは少なくなり、定住生活をするロマ人が多くなりました。
現在も、昔と同じく占いや鍛冶で生計を立てるロマ人がいる一方、組織で窃盗や詐欺、密売などを行っているグループも存在します。多くの土地で、ロマ人は貧しく恵まれない環境にあるのが特徴で、知識や学歴ももたず、その日暮らしの生活を送っているケースがほとんどです。