五月病の症状と診断する方法・原因と予防・解消方法|子供

自己啓発

五月病とは

五月病の症状と診断する方法・原因と予防・解消方法|子供

春は卒業と新たな旅立ちの季節です。たくさんの希望を胸に、子供から大人まで、新しい世界に足を踏み入れる若い人たちが日本中にあふれかえります。しかし、彼らには1カ月もすれば五月病というどう解決していいかわからない病にふせる人が増えていきます。

五月病は、新たな環境に身を置き始めた新人社員や大学の新入生、社会人、小学生などに現れます。理由は、今までとは異なる新しい環境や自分が新しく属する社会に適応できないことが原因です。それによって、身体的に色々な症状が出てくることを五月病といいます。

五月病の症状

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五月病の症状は多岐に渡ります。自分が五月病だと感じていなくても、あてはまる症状がある人もいるでしょう。五月病の人に多くみられる症状を、順番に説明していきます。

頭痛

熱が出ている、風邪を引いたなどの原因がないのに、ひどい頭痛が起こります。頭痛がひどすぎて起き上がれない場合もあります。市販薬を飲んでやっと少しマシになる場合もあるでしょう。

五月病の頭痛の特徴は、病院にいったとしても機能的にはまったく問題がないと診断されることと、毎日のように連続しておきることです。頭が痛くて何もできなくなることもあります。連休明けなどにこういった頭痛が頻発するときは、五月病を疑いましょう。

腹痛

五月病にかかると、朝になると必ずお腹が痛くなることがあります。こちらも頭痛と一緒で、ほぼ毎日起こります。その日は家の常備薬を飲んだりして腹痛を抑えても、翌日には同じことが起こります。心配になって病院に行っても、「どこも問題ありませんよ」と言われることがほとんどです。

改めて内臓に問題がなければ大丈夫と考えても、また別の日の朝には同じようにひどい腹痛が起きます。そして、五月病の腹痛はだいたい昼ころまでにはおさまることが特徴です。

体がだるい

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五月病の症状の中で、体がだるくなる症状があります。立っているのもしんどいほどだるく、何もできない状態になります。だるいという症状自体がかなり曖昧な表現になるので、頭痛や腹痛と違いどこがどうだるいといった説明が難しいため、周囲には伝わらず仮病扱いされることや、甘えていると責められることもあり、症状が出ている本人は辛さが倍増します。

全身がだるくて寝ても治らない場合は、早めに病院に行きましょう。病院に行って何らかの対処法を教えてもらえば楽になることもあります。

やる気が出ない

五月病になるとやる気が出なくなります。つい数日前まではできていたことが、全然できなくなります。五月病になっている本人は自覚がないので「自分のやる気がないからだ」「能力がまだ足りない」「気合が足りない」などと自分を責め、一生懸命こなそうと試みますができません。

それでも頑張ろうと気合を出し、会社に出社したり学校に行ったりしますが、やる気が出ないので何も手につかなくなってしまいます。 この症状も表立ってわかりにくい症状のため、甘えているとか責められがちなため、焦れば焦るほど本人はもっとやる気が出なくなってしまいます。

朝起きれない

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不登校の子供や、出社拒否の人にもしばしば見受けられますが、五月病になると朝起きるのが難しくなります。起きようと頑張っても目がなかなか開かない、なんとか目が覚めても体が布団に貼りついたようになって起き上がれません。家族に怒られてもなだめられても、本人も起きようとしているのに起きられないので辛い症状です。

昼に近づくにつれて、体の重しが取れたように軽くなっていき、朝の状態は一体何事だったのかと不思議になるほど楽に起き上がれるようになります。朝に起きられないため、会社や学校に出勤・登校ができなくなります。他の五月病の症状の中でも一番厄介な症状といえます。

五月病か診断する確実な方法

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病院

身体の不調を訴える場合、病院に行って機能的な問題で病気になっているのか、そうではなく五月病なのかを診断してもらうのが一番確実です。あまりに体調が悪くて、学校や会社に行けない場合は、誰しもどこか悪いのではないかと不安になります。しかし、それなりに検査をしてもらったり、医者の先生に問診をしてもらえば、病気ではなく五月病だと診断されます。

五月病ですよ、と医師によって診断されれば、自分が何に気をつけて生活をすればいいのかがわかります。今後自分がどうして治していくべきか、どう向き合うのがいいのか、をちゃんと考えられるようになります。 また、家族や周囲の人々も五月病の人にどう対応していくかがわかるようになります。また、会社や学校にも詳しい状態が説明できるので、そちら側でもそれぞれで対処ができるようになります。 周囲への影響を考えても、きちんと病院で診察をしてもらい、医師の診断を受けることが大切です。

五月病とは病気なのか?

では、五月病というのは病名として存在しているのかとよくいわれます。実際のところ五月病というのは、正確な病名としては存在しません。

日本では春が入学・入社などの始まりのシーズンであり、1カ月経ってゴールデンウィークの連休明けの五月になると、今まで説明してきたようなさまざまな症状を訴える人が出てきます。器質的や機能的に問題がないにもかかわらず、ひどい症状を訴える人が多いことから、こういった症状を持つものを「五月病」と総称して言われています。 ちなみに外国では春がスタートのシーズンでない国が多いので、五月病という発想はありません。日本固有の文化や、風土からくる考え方です。
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