機能不全家族の特徴・連鎖する機能不全家族の特徴|子供/母親/父親
二つ目は、父親そのものが機能不全家族の原因となってしまうタイプです。このタイプの父親には、DVや虐待を行う、厳格すぎて子供をかわいがれない、アルコールやギャンブルに依存しているなどの特徴があります。この場合は、残念ながら高確率で機能不全家族となってしまいます。
機能不全家族と結婚
機能不全家族では、家庭内に不和があることが多く、全ての家庭で家族関係が悪いという特徴があります。そのため、結婚に対しいいイメージを持っていません。機能不全家族に育った人の多くは、結婚しても楽しいことはなく、辛いことや不快なことばかりと感じることが多いでしょう。
また、自分もまた親のようになってしまうのではないかという恐怖心にさいなまれ、家庭を持つことを恐れるあまり、結婚に否定的な人も多く見られます。特に虐待を受けて育つと、自分も子供に虐待してしまうのではないかという不安が強くなり、自分は子供を持ってはいけないのだと考える人も多くいます。連鎖する機能不全家族の特徴
機能不全家族に育った人が結婚し家庭を持った場合、残念なことに自らも機能不全家族を作ってしまうことがあります。このことを機能不全家族の連鎖と言います。連鎖は親からだけではなく、その上の祖父母の世代やもっと上の世代から続いていることもあります。
それほど機能不全家族というのは、その環境に育つ子供に大きな影響を与えており、不幸の連鎖とも言われているほどです。連鎖を引き起こす機能不全家族には、次の2つの特徴があります。育った環境が当たり前だと思っている
機能不全家族が連鎖してしまう原因の1つに、育った環境が当たり前だと思い込んでしまうという特徴があります。育った環境が過酷であればあるほど、その日一日をどう生き延びるかということに集中しなくてはいけません。そのため、今育っている環境と他の家庭を比べるほどの余裕を持つことはできなくなります。
また、機能不全家族の多くが親からの洗脳を受け、「この家庭が一般的」との認識を持つようになってしまいます。その結果、育った環境の異常性に気付くことができず、我が子にも同じことを繰り返してしまうという、連鎖が起きてしまうのです。反面教師にして子育てをしたつもりが過干渉になってしまう
機能不全家族で育った人の中には、自分の育った環境の異常性に気付き、それを反面教師にして子育てをする人も少なくありません。しかし、反面教師にして子育てをした人であっても、連鎖が起きてしまうことがあります。
このような連鎖を起こしてしまう人は、根本に「子供を意のままに操りたい」という気持ちが存在しているという特徴があります。自分が親にされた嫌なことは決してしないものの、優しい言葉や態度で子供を縛る形となり、結果的に機能不全家族の連鎖を引き起こしてしまうのです。