機能不全家族の特徴・連鎖する機能不全家族の特徴|子供/母親/父親

人間関係

機能不全家族の特徴

機能不全家族の特徴・連鎖する機能不全家族の特徴|子供/母親/父親

人間関係などで悩みを抱えている人の中には、生まれ育った環境のせいで大人になってからも生きづらさを抱えている人がいます。そのような人のことをアダルトチルドレンといい、アダルトチルドレンになってしまう家庭環境には、機能不全家族であることが影響しています。

機能不全家族とは、父親と母親、子供という家族が形としてはあるものの、虐待や貧困、DVなど何らかの理由が背景となって、家族が家族としての役割を果たしていない家庭のことを言います。機能不全家族には以下のような特徴があります。

・虐待が日常的に行われている ・育児放棄(ネグレクト)している ・家族間の対立や不和がある ・親がアルコールやギャンブルなどに依存している ・生活が困窮している ・子供を支配している(過干渉) ・両親どちらかの存在が希薄である

子供

機能不全家族で育つと、子供は生きていくために役割を背負うという特徴があります。役割を背負った子供は、自分の感情を押し殺して生きていくため、心に深い傷を負ったまま大人になります。その役割は次の6つに分かれます。

・ヒーロー(優等生) ・スケープゴート(問題児) ・ロストワン(いないふり) ・ピエロ(ひょうきんもの) ・リトルナース(お世話焼き) ・プリンス、プリンセス(親のいいなり)

長い間このような役割を担っていくと、感情が抑圧されてしまい子供らしさを失います。また、普段から人の顔色をうかがって生活しているため、異常なほど周りからの評価を気にします。 その結果、情緒不安定となり自己肯定感も低くなります。そうなると、周りの人と適切な人間関係を築くことができなくなってしまうのです。

母親

機能不全家族の母親は、母子分離を極端に嫌うという特徴があります。母子分離とは、生まれてしばらくは全て母親の意に添うように頑張ってきた子供が、成長していくにつれ自分の意志で活動していくようになるという、子供の正常な成長過程の1つです。

しかし、機能不全家族の母親は子供を自分の意のままに操りたいので、母子分離を全力で拒否しようとします。また、機能不全家族の母親には子供よりも自分を優先する人も多く、浮気を繰り返して家に帰らない、父親などの暴力から子供を守らないといった特徴も見られます。

父親

機能不全家族の父親には、二つのタイプがあります。

一つ目は、父親の存在が極端に薄いか全くないといったような父親不在タイプです。実は家庭における父親の存在というのは、家庭の精神的支えになると言われています。そのため、家庭での父親の存在感が薄くなることは、その家族を精神的に支えるものがなくなるということになります。その結果、家族としての機能を失い、機能不全家族に陥ってしまう可能性があるのです。
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