口吸いとは
「口吸い」とは口を吸う行為です。自分以外の誰かの口を吸う行為ともいえます。キスと同じと捉えてしまいますが、口吸いはキスと違うことでもあると考えられています。
口吸いとキスの違い
「キス」は唇を相手の唇や頬っぺた、おでこに目、顔などいろいろなところ何かに触れる行為です。では、「口吸い」はどう違うのでしょう。もちろん「口を吸う」ということで、相手の口を対象にしています。この表現は用途を絞って作られています。そういう意味で、「キス」の中に「口吸い」が含まれると言えます。
キスはスキンシップ
映画やドラマのラブシーンにキスから始まる場面が多く、現に男女が最終的にどんな行為に及ぼうとも初めはキスから始まります。キスは男女の性行為に必ず必要なスキンシップといえるでしょう。
口吸いは生々しさがある
「口吸い」はディープ・キスと表現できますし、「口付け」はライト・キスと置き換えられます。ディープ・キスはよく使われるように、相互の口を重ね合わせて、互いの舌を絡めて求めあう性愛表現の一つです。公衆の面前ではあまり行われることはなく、2人だけの密室な空間において甘美な行為として行われます。
口吸いと接吻の違い
「口吸い」と「口付け」は互いに「口」を有していますが、違いは「(相手の)口(を)吸い」と「(私の)口(を)付け」です。「口付け」は「キス」の用途に酷似しています。「キス」は欧米からの言葉ですが、「キス」を日本語に訳すと「接吻」となります。
そもそも「キス」という言葉が日本に入ってきたのが明治時代です。開国をして、海外の文化が日本になだれ込んだ時代に色々な外国の様式の一つとして、その言葉がもたらされました。口吸いは性愛の意味
江戸時代、口吸いという行為は性技そのもので男女が交わっている最中に口吸いをしていました。スキンシップとして行われることもないので、口吸いは強烈な性愛の意味が込められています。
接吻は初々しさがある
接吻には、口吸いの濃厚な性愛と違い、性体験のない男女が初めて唇を合わせるような初々しさがあります。キスも接吻も口吸いも行為的には同じですが、含まれている意味に大きな違いがあります。
口吸いの歴史
「キス」の歴史として、エジプト考古学博物館に収蔵されている物に、古代エジプト第18王朝のアクエンアテン王が娘に 「キス」をしているように見える石像があります。この石像は約4000年前の物と推定されおり、この行為はそれ以前から行われていたことがうかがわれます。
敬愛や、尊敬、従属などの表現方式の一つとして「キス」が定着していたということです。では、「口吸い」はいつからだったのでしょう。性行為の一つに当たる「口吸い」は古代よりあったとされていますが、その発祥は文献などには残っていません。始まりは平安時代
日本の「キス」や「口吸い」に当たるものとしての、確認されている物での表記例では平安時代初期の日記文学である紀貫之の「土佐日記」があげられます。
「ただ押鮎の口をのみぞ吸ふ。この吸ふ人々の口を押鮎もし思ふやうあらむや。」