「背徳的」の意味と使い方・反対語・例・背徳的なことをする心理

恋愛関係に陥ってはいけない相手である兄弟姉妹を性的な目で見てしまうのは、まさに背徳的といえるでしょう。これは何もいやらしい意味だけでなく、思春期になって男女の身体の違いに興味が出てきたときに、観察するような目で相手の身体を見てしまうということも含まれます。

そもそも他人の身体をあまりにも見つめ過ぎるのは失礼にあたりますが、それが性的な興味の対象となっているのであればなおさらです。さらにその相手が、性的関係に陥ってはいけない兄弟姉妹の場合は、余計に背徳的といえます。 最近では兄妹ものの少女漫画や青年漫画も数多く出版されているため、フィクションとして兄弟姉妹間の恋愛を楽しむ風潮が色濃くあります。その延長線上で、現実の自分の兄弟姉妹を性的な目で見てしまうと、背徳感を抱いてしまうこともあるでしょう。

立場上または社会的に、恋愛関係に陥ってはいけない相手に惹かれて関係を結んでしまうことも背徳的な行為といえるでしょう。その一つが、教師と生徒の恋愛です。

多くの生徒を相手にする教師が一人の生徒に惹かれ、また生徒は自分にとって唯一の「先生」である教師に惹かれ、社会的に許されず祝福されない恋に落ちたとき、数々の障壁がかえってスパイスとなって情熱的な恋愛になる場合があるでしょう。 これも、少女漫画の世界では鉄板ともいえるシチュエーションではありますが、現実では漫画以上に背徳的で苦しい思いを味わう人も多いため、憧れを抱きすぎない方が賢明です。

背徳的なこととは人の道に反したことであると述べましたが、それでもなお、人が背徳的なことに手を伸ばしてしまうのはどうしてなのでしょうか。

背徳的なことをするのが癖になってしまっている場合は、頭ではそれがいけないことだとわかっていてもなかなかやめることができません。特に、それまで背徳的なことをしてきた中で一度も報いを受けたことがないのであれば、なおのこと足を洗うのは難しいでしょう。

浮気をする人や禁断の恋愛関係を結んでしまう人は、それがいけないことだと知らずに手を出しているわけではありません。むしろ、このことが周囲に知れたら社会的に制裁を受けることや、悲しむ人がいるということを頭で理解していながら、手を出しています。 これにはさまざまな原因がありますが、たとえば単純にルールを破ることにそれほど抵抗がなかったり、一度やったら思いのほかうまくいったために何度も手を出してしまうようになったりなど、楽観的に物事を考えがちな人に多い思考パターンといえるでしょう。