つわりはいつまで続く?平均や一般的な長さ
妊娠が分かり喜びに浸っている頃、身体の中ではさまさまな変化が起きています。嬉しいニュースの後にやってくるのが、つわりです。妊婦の50%~70%(80%とも)が経験していると言われています。つまり、ほとんどの妊婦が経験しているということなのですが、つわりは一体なぜ起きて、いつまで続くのでしょうか?
その他、二人目以降のつわりは軽くなるのか?いつまで続くのか?また、口の中が苦く感じるのはいつまで続くのか?また、中絶後のつわりはいつまで続くのか?そして流産後のつわりはいつまで続くのか?についても説明していきます。つわりはなぜ起こるの?
原因ははっきりとは解明されていないとも言われていますが、考えられるのは妊娠後に体内で胎盤を作る為に、絨毛性ゴナドトロピンというhCGホルモンが分泌される事の影響とされています。今までの健康状態と違い、急激にホルモン分泌(女性ホルモン、黄体ホルモン)も増えますのでホルモンバランスが崩れている為に起こると考えられています。
次に考えられているのが、身体の拒否反応です。身体は異物が侵入すると排除しようとしますが、胎児を包んでいる胎嚢や胎児を異物とみなすからとも考えられています。 その他、精神的理由からくるストレスも理由のひとつと言われていますし、流産させないよう、無理せず休めさせる為に身体が起こしている反応という説もあります。 また東洋医学では子宮が膨らむのに伴い、「胃の気」が停滞しているために、胃の虚弱を招いているとも考えるのだそうです。西洋医学でも東洋医学でも、精神的、心因的な要素も影響していると考えられています。中期から後期では子宮が大きくなるので、いつまでも気持ち悪く胃が腸が圧迫されていると感じる人も多くいます。つわりの症状とは
・一般的に言われる吐き気、嘔吐ののことで、いわゆる胃がムカムカする「吐きつわり」 ・においに敏感になる「においつわり」は、炊飯器の湯気の匂いが気持ち悪い、香水をつけた人が通るだけでもダメ ・空腹時に気分が悪くなる「食べつわり」 ・よだれが止まらない唾液過多症のことで「よだれつわり」 ・げっぷが出る(後期に見られます)
その他に今まで好きだった食べ物が嫌いになる、という嗜好品の変化という症状も現れることがあります。あれほど好きだったコーヒーが飲めない、牛乳が飲めなくなったし匂いも嫌、など今まで好きだった食べ物飲み物を受け付けなくなる事があります。 また、頭痛、めまい、胸やけを訴える妊婦もいます。これらの症状が毎日続くのですから、「一体いつまでこの気持ち悪さが続くの?どうにかして!」と思うのは無理ありません。 つわりが酷くなると妊娠悪阻とも言い、点滴や肝臓の機能を正常化させる肝庇護剤を使用する必要も出てきます。しかし、どこまでがつわりで、どこからが妊娠悪阻という規定はありません。酷くなっている場合は、いつまでも我慢せずに受診しましょう。いつから始まり、いつまで続くか?
乗り物酔いや二日酔いのあの気持ち悪さが毎日続く状態、この苦しさ、一体いつまで続くの?と妊婦でつわりのある人は誰でも思います。辛い時はいつまでも果てしなく続くように思いますが、つわりは一過性のものです。いつまでも続くものではなく必ず終わります。
つわりはいつから始まるのでしょうか?一般的には、妊娠5、6週目頃から12~16週目までと言われていますが個人差があります。早い人は第2週頃~第4週頃から出始めたという人も多いのだそうです つわりはいつまで続くのでしょうか?終わりは12週目~16週目頃で、この頃に終わるのは胎盤がだいたい出来上がり、過剰だったホルモン分泌がおさまってくるからと言われています。つわりの終わりが遅い人では23週目あたりまでかかる人もいて、この頃には終わる方がほとんどのようです。一般的な長さは?
いつから始まっていつまで続くかを説明してきましたが、一般的な長さは 5、6週目から12~16週目とすると、7週間~11週間つまり、一か月~二か月半と個人差がありますが、これだけの長さはつわりとつきあわなくてはなりません。つわりのピークは妊娠8週目~11週頃です。
いつまで続くのか不安だった毎日の中、つわりの終わりをどんな時感じるのかは人それぞれですが、嫌いになった匂いをあまり嫌悪感を感じなくなる、食べられなかったものが「あれ?もしかしたら食べられそう」など、ふとした時に気づくようです。つわりの酷い時、つわりの無い人は?
症状が酷いときは受診しよう
食欲が出ない、匂いをかいだだけでも気持ち悪い、そうなると食事が取れずに栄養障害は勿論のこと、脱水症状、体重減少、代謝障害となり、妊娠悪阻となります。いつまでも我慢していると大変な事になります。
妊娠悪阻になると自力では治療できないので必ず産婦人科の病院へ行くようにしましょう。症状により通院か入院で、点滴や内服などの治療の必要がある場合があります。つわりが無い人が気を付けること
つわりのある人が50~70または80%とすると、つわりの無い妊婦は20%以上いるということです。基礎体温をまめに計ったり生理をきちんとメモしている場合は別として、いつまでもつわりがない為に妊娠している事実に気づくのが遅くなる場合があります。
つわりがない事で胎児に異常がある訳ではありません。ただ気をつけたいことは、つわりがある人に比べて日常生活においてあまり慎重にならない、という点があげられます。流産してしまう可能性のあることに対しては慎重に行動しましょう。二人目のつわりはいつまでつづく?
二人目のつわりの特徴
よく「二人目からつわりは軽くなる」と聞きます。それは本当なのでしょうか?また、二人目以降のつわりの特徴はあるのでしょうか?そして、いつまで症状が続くのでしょうか。
一人目で苦労したつわりでも、二人目のつわりは一人目の時と変わりましたか?という質問に対し、軽くなるという人も、ひどくなった、という人もいるようです。一人目の時と二人目の時の環境や状況の変化、子供の性別など考えられます。いつまで続くか知っていれば、気持ちも楽になります。二つの例を見ていきましょう。二人目から軽くなった、という例
二人目から軽くなったという意見がありますが、つわりが全くないではないと考えられます。ただ、二人目ということは一度目の妊娠と違って上に子供がいる状態ということで、生活スタイルが変わっているためと考えられます。
育児に追われ仕事や家事に追われているので、つわりを感じている暇がない、上の子供とあちこち行かなくてはならなかったから気が紛れた、という精神的な理由からくると考えられています。 そして一度目で経験していますから、つわりが始まった時は「ああ、またつわりが来たな~」と納得し、いつまでも続くものではないと経験していますから、ゴールが見えているという経験は大きい安心感をもたらします。経験からどっしりと構えることができ、心に余裕を持つことができるからこそでしょう。二人目以降のつわりがひどくなった例
上記の「軽くなった」という反対に上の子の育児や家事、仕事があるからこそ辛く感じる、という精神的からくる為に体調を崩す人もいます。上の子供がまだ赤ちゃんの場合は手がかかりますから、おむつを替えたりいつまでも泣く子供をだっこしたり、いつまでも寝ない子供に手を焼いたり睡眠もままなりません。
身の回りの世話で 食事を作るだけでも時間が取られます。家族で夫や両親と同居ともなれば、食事の買い物から支度、片付けと大変な労力です。朝から夜まで、いつまでも終わりが来ません。辛かったのは身体より心だった、と言う経験者もいるようです。