射幸心を煽る言葉・射幸心を煽るのは違法なのか・例|法律

雑学

5号営業には、スロットマシンやテレビゲーム機などの遊技設備で、本来の用途以外に射幸心を煽る可能性がある遊技にもちいることができるものを設置した店舗が該当し、ゲームセンターなどがこれにあたります。

ゲームセンターなどではメダルゲームが盛んにおこなわれていますが、4号営業にあたあるパチンコ店での遊技に比べてメダルの排出量が多く設定されていることがほとんどで、現金への換金は不可能になりますが、その分長時間のめりこみやすく、射幸心を煽るものとして見られています。 ゲームセンターでは、営業時間の規定以外に時間帯によって入店に年齢制限が加えられており、青少年に悪影響が及ばないようにされています。

射幸心を煽るものの例

ここまで射幸心を煽る言葉、行為やそれにかかわる法律を紹介してきましたが、ここからは、すでに紹介したものも含めて射幸心を煽るものの例をあげていきます。

ガチャ

ソーシャルゲームでのガチャを含まずに紹介します。ガチャにおいては、ガチャ機にどんな景品が出るかが表示されていることがほとんどですが、中にはシークレット扱いで出るまで分からないものが表示されていて消費者の射幸心を煽る広告がされているものもあります。

また、ガチャ機1台あたりに景品がどのような比率で入っているかは表示されていることはほとんどないため、回してみるまで分からないというものになります。

宝くじ

宝くじについてはすでに言及しましたが、CMなどで高額な賞金を謳うものや、「次に当たるのはあなたかも」と購入を促す文句が使われることが多く、これらが消費者の射幸心を煽るようになっています。

また、チャンスセンターをはじめとした宝くじ売り場では、その売り場での過去に排出した高額賞金の当選数を表示するなど、実際には確率は変わらないのにその売り場で購入すると当たりやすいと思わせるような表示がされていることもあり、これも射幸心を煽ることにつながります。

ソシャゲ

ソーシャルゲームにおけるガチャ販売については、ガチャに母数がなく、単純に確率での当選のみであることや、ガチャで排出されるアイテムが著しくゲームを有利にさせるものであるなど、消費者の射幸心を煽る広告がされていることが非常に多く、のめりこんだ子どもによる多額の課金が問題になることもあります。

また、過去にコンプリートガチャと呼ばれる商法が景品表示法における「絵合わせ」を取り締まる条項に該当するとして禁止になる事件がありました。 コンプリートガチャとは、特定のアイテムひとつを入手するためにほかに必要なアイテムを課金要素によってそろえる必要があるガチャを指します。規定のアイテムをそろえて入手できるアイテムは非常に優秀だが、その過程でそろえるアイテムは実用性がないなど、問題の多いものでした。 ほかにも、期間限定の排出アイテムなど、射幸心を煽る表示が非常に多いのが特徴です。

パチンコ

パチンコやスロットは、昔から射幸心を煽るギャンブルの最たるものとしての認識が強い人が多いでしょう。1度の遊技での支払金額が非常に高額になるケースが多く、依存性も高いことが原因です。

また、広告も派手で目につくものが多く、排出量が緩和されている台があるように思わせる広告や、技量による差異が生じる余地が少ないように思わせる広告なども氾濫していました。近年では、広告による消費者への誤認を避けるように規制が強まるなど、多くの対策が取られています。

射幸心を煽る言葉に疑問を持つようにしましょう

人が常により良い条件やサービス、幸せを求めるのは当然の感情です。しかし、そういった感情を刺激する言葉や広告が日常にあふれているのも事実です。

CMやメール、雑誌などの情報で「これはいいかも」と思った商品について、それが本当に必要なものなのか、コストパフォーマンスはいいのかを考えてみましょう。 また、パチンコをはじめとしたギャンブルなどは、自制心を持って遊技するようにしましょう。自制できないと思ったら、そういった遊びを自分から遠ざけることも必要です。 自分の中にある射幸心と、それを煽る文言との折り合いをしっかりとつけて、過度なリスクを負わないようにしていきましょう。
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