女性の社会進出におけるメリット・デメリット・問題・歴史
女性の管理職の割合
男性に比べると女性の管理職の割合はまだまだ多いとは言えません。日本はもともと「寿退社」という言葉もあり、女性は結婚後は家庭に入るという風潮が残っています。結婚を理由に退職する女性が多い事もあり、管理職の年齢になるまで勤めている女性が少ない事や、就業時間と家庭とのバランスを取るのが難しいという理由があげられるでしょう。
家庭の不和
女性の社会進出が多くなってきたといわれていますが、男性の家庭進出はどうでしょうか。結婚後、奥さんは家にいて暖かい食事を振る舞って迎えてほしいという男性は多いです。女性が家庭に入らない、家事はおろそかになるというのは、夫婦喧嘩や家庭の不和を生む原因にもなるでしょう。家庭・夫婦間よりも仕事を優先し、すれ違いが生まれてしまうケースもあります。
女性の社会進出の歴史とは?
戦前の日本社会の夫婦では夫のみが外に出て働き、女性は家事や育児をしながらその家の農作業などの家業に従事し、家を守ってきました。今の世でもこの生き方をする女性はいますが、確実に少なくなってきています。
女性の社会進出の契機は戦後と言われています。日本は、敗戦により徐々に変わっていきます。アメリカの文化が日本に入り、家制度の崩壊も背景にあり、国内の女性による社会進出が少しずつ増えていきます。民主化政策によって男女の機会均が実現、女性の選挙権の獲得で女性の権利が向上した事も大きな要因でしょう。 高度経済成長期を経て日本の国力が強くなり、労働者の受け入れる場も広がっていった事が働く女性が増えていった理由です。女性の社会進出がわかるデータとは?
日本の女性の就業率は高いともいわれています。女性の就業率の高い国は、北欧、西欧、カナダやオーストラリアで、これらの国は就業率は7割を超えています。日本も71.8%と、女性の労働参加は極めて高い国の一つでしょう。
しかし、女性の社会進出が進んでいる国の出生率を見るとドイツ1.38・イタリア1.43・ノルウェー1.82、日本においては1.43と出生率は2.0を下回っています。女性就業率の低いインドは出生率2.48と高く、日本でも1970年代は2割を超えていましたがそこから徐々に下降線をたどっていきます。