枯れ専はきもい？枯れ専な人の恋愛・枯れ専あるある

『娚の一生』はコミックスは累計発行部数150万部を記録した、漫画家・西炯子の代表作ともいえる作品です。田舎の祖母の家で暮らすことになった30代半ばの主人公・つぐみは、祖母の教え子だという50代の大学教授の男性・海江田と、奇妙な同居生活を送ることになる……というストーリーです。

ひょんなことから男女が同居生活を始める事になるというストーリーは、少女漫画の王道ストーリーでもあります。従来は、10代の若い読者向けの少女漫画でみられたような設定を、30代女性と50代男性に置きかえて、再現しています。 これは、まるで、恋愛や仕事に疲れてしまった30代枯れ専女性のために描かれたような、夢の胸キュン設定ではないでしょうか。ページを読み進めながら、主人公・つぐみの姿に、自分を重ねてしまうことうけあいです。

『エレジー』は、イザベル・コイシェ監督、ペネロペ・クルス主演、2008年公開のアメリカ映画です。年齢の差と価値観の相違からすれ違うカップルの苦悩が、美しい映像で描かれた、恋愛映画です。

老年期に足を踏み入れつつある大学教授のデヴィッドは、30歳年下の学生・コンスエラと出会い、恋に落ちます。奔放な生活を謳歌してきたデヴィッドと、保守的で生真面目なコンスエラの恋愛観は正反対で、二人は価値観の相違にとまどいます。 デヴィッドは独身貴族で未婚であり、コンスエラは真面目で建設的な女性です。大学教授と学生ということを除けば、二人の交際にハードルはありません。しかしながら、この映画全編に漂うけだるいムードはなんでしょうか。コンスエラの完璧な美貌が、歳の差恋愛に背徳感を抱かせるのでしょうか。

枯れ専というキーワードが注目されたことで、枯れ専女性向けのゲームも誕生しました。『制服の王子様（オジサマ）』は、いわゆる乙女ゲームと呼ばれるジャンルの、女性向けスマホゲームアプリです。現在は、買い切りベスト版がリリースされています。

ゲーム内での、攻略対象の男性キャラクターは、基本的に40歳以上の年齢設定です。その上、警官、バーテンダー、医者など、魅力的な制服を着た男性キャラクター揃いです。枯れ専嗜好と同時に、制服フェチの女性のニーズを満たせるものとなっています。 枯れ専女性向けの乙女ゲームはというジャンルは、大変、挑戦的なものですが、いつの時代にも一定のニーズがあるジャンルでもあります。続く、枯れ専ゲームが開発されることに、期待をしましょう。

何歳くらいの男性俳優が、枯れ専の対象となるのでしょうか。20代の女性からみれば、20歳上は40代です。しかし、40代が人気俳優のボリュームゾーンともいえる現代では、40代の男性俳優はイケメン俳優としてメディアに取り上げられています。40代、50代の男性俳優を、枯れていると表現してしまうには、やや、時期尚早といえるでしょう。

その上、見られることが仕事である芸能人は、若々しいルックスをしています。今回は、誰が見ても文句なしの渋さを持つ、60代のオジサマ俳優をとりあげます。