電車のきせる乗車のやり方とばれたとき・由来|犯罪/逮捕

社会問題

刑事告訴

悪質なケースや、常習が認められる場合は、刑事告訴される場合もあります。逮捕や起訴されると、さらに追加で賠償金を支払うことになります。過去にもいくつかこういった例はあり、例えば2011年では京都大学の学生が無断で停車中の貨物列車に乗車し、鉄道営業法の違反や、業務妨害で起訴されました。

他には、2015年では千葉県の高校教諭が無人駅を悪用し、初乗り運賃の回数券で通勤していたことが発覚し、処分されました。追徴金や賠償金といった、金銭的な問題だけではなく、社会的な地位も奪われかねないのがきせる乗車です。

きせる乗車の判例

電車のきせる乗車のやり方とばれたとき・由来|犯罪/逮捕

京都市内に勤務する男性は、松江駅から米子市を経由し、再び京都までの往復間の電車運賃を支払わず、不正乗車を何度も繰り返した行為は悪質であるとし、一審では無罪となったものの、最終的には懲役3ヶ月、執行猶予2年という判決が出ました。

ただし、罰金として鉄道会社に支払いをした場合は、その時点で示談が成立したことになり、不起訴処分とされることも多くあります。いずれの場合でもきせる乗車は犯罪であり、通常の運賃の支払いをせずに乗車することは違法であることを忘れないでください。2度と電車に乗れなくなる可能性もあります。

電車の「きせる乗車」の由来・語源

電車のきせる乗車のやり方とばれたとき・由来|犯罪/逮捕

きせる乗車とは、本来支払わなけらばならない乗車賃を支払わずに乗車する、不正乗車のことを言います。ここで言うきせるとは、タバコを吸う際に使う煙管のことを刺し、煙管が吸い口と、タバコを入れる先端部分だけが金属でできているところから、乗車区間の最初と最後だけ金を支払い、間の区間の支払いが抜けている様子が似ていると、きせる乗車と呼ばれるようになりました。

また、当時は学生の間だけで言われていた、いわゆる若者の言葉でしたが、今では多くの人が使うようになった言葉であり、本来のきせる乗車のことだけではなく、不正乗車そのものをきせる乗車とも言うようになりました。

海外でも多発しているきせる乗車

電車のきせる乗車のやり方とばれたとき・由来|犯罪/逮捕

無賃乗車

日本では、きせる乗車の割合は減少傾向にあります。今やほとんどの方がICカードで乗車しているためだと言われています。しかし、海外ではいまだにきせる乗車が後を絶たず、特に多い方法が、無賃乗車です。

方法はとてもシンプルで、前の人との間隔を空けずに、改札をとおり抜けるという手段です。日本とは違い、開閉式のドアがついている改札が多くあり、このような改札ではきせる乗車をする方が後を絶たないといいます。特にロンドンではこの手口で電車に乗る方が多くおられます。
タイトルとURLをコピーしました