猫へのまたたびの与え方・効果・危険性|おもちゃ/スプレー/水

動物・ペット

お香など

新しく猫を飼い始めたとき、居心地の良い家だと教えるためにお香を炊いたり、ここがあなたのお家だよ、と教えるためにまたたびのお香を焚く飼い主もいらっしゃいます。また、隠れてしまった猫を探すのにもまたたびは効果を発揮します。

猫が元気すぎる場合に、匂いを嗅がせるとうっとりと恍惚状態になりおとなしくなるので、用事を済ます間、おとなしくして欲しい時に使用するのもいいでしょう。またまたたびの香りと飼い主さんがリラックスできるローズマリーやラベンダーなどの香りが一緒になったお香も発売されています。飼い猫と一緒にリラックスタイムを設けるのも、コミュニケーションとして最適です
Blockquote firstBlockquote second

猫も楽しめる香との事で、部屋で焚いてみました。 寝ていたり別の部屋にいた猫が、なにやらウロウロしだしたのが 面白かったです。 もちろんローズマリーのイイ匂いも楽しめました。

猫にまたたびを与える効果

猫へのまたたびの与え方・効果・危険性|おもちゃ/スプレー/水

またたびは、人間にも身近な漢方薬として知られています。その主成分はまたたび酸やビタミンC、アミノ酸、ミネラルです。その昔疲れ切った旅人が、またたびの実を食べたところ、疲れが吹き飛び、また旅を続けられるようになった、という名付けに関しての一説もあります。このことから、またたびは滋養強壮に効くとして使われてきました。

しかし人間は猫のように、またたびを食べたり匂いを嗅いでも「性的興奮」を引き起こすことはありません。実はまたたびがなぜ猫だけに「性的興奮」を引き起こすのかいまだ解明されていない部分が多いのが現状です。

またたびの木でデンタルケア

またたびは、粉末が一番その効果が薄く、粉末→液体→実→木→葉の順に効果が高くなります。またたびの木はは噛んだり、体をすりつけたりするのに最適です。うっとりと木をガジガジと噛む姿が見られるでしょう。

木にしろ枝にしろ、猫が噛むため、歯垢の除去などの虫歯予防や歯の健康に期待することができます。新鮮なうちはたくさん遊んでくれるようですが、時間が経つと匂いが飛んでしまうので、数日で飽きてしまう場合もあります。

枝で遊ぶ

枝も木と同じ使い方をしますが、細いため噛みやすいです。しかし、粉末状のまたたびに慣れた猫には反応が薄く、思ったような反応が見られない場合もあります。

また、またたびの木は自生しているものを採取して加工することができます。加工の仕方は簡単です。適当な長さにカットしたものを天日で乾燥させるだけです。また枝先の葉っぱがついている部分の柔らかい小枝は、編んでボールにすると喜んで遊んでくれます。

自生しているまたたびを採取してきたら

またたびの木は山などに行くとよく出会います。木や枝、葉や実などを採取してきて猫に与えることも可能です。木や枝などは天日乾燥して適度な長さにカットして与えます。葉はそのまま与えると噛んで飲み込んでしまうので、窒息の可能性があり危険です。おもちゃのボールの中に入れてあげると、飲み込む心配がないため安心して与えることができます。

またたびの猫を酔わせる物質は揮発性のため、密閉できる袋や容器に入れての保管を推奨します。そうしないとすぐに匂いが飛んでしまい、猫が見向きもしなくなるからです。 実は、綺麗な形のものよりも、虫癭果と言われる、虫が卵を産みつけた不恰好な形のものの方が、猫に作用する有効成分が多く含まれています。虫癭果は、正常な実よりも先に木から落ちるため採取しやすいです。虫癭果を採ってきたら、熱湯を2、3回に分けてかけ殺虫し、天日干しにします。 この天日干しにしたものを「木天蓼」(もくてんりょう)と呼び、漢方薬にも利用されます。実を粉末状にするのは難しいので、そのまま与えます。が、あげすぎは良くないので一粒だけにした方が無難です。 山には所有者がいる場合もあります。勝手に山に入って採取するのは、不法侵入や盗伐に当たりますので、山の所有者の許可がある場合のみ採取可能です。また、またたびは山中の湿り気のある日陰を好み自生しています。湿り気がある日陰というのは滑りやすく危険です。必ず自身の安全を確認してから採取します。

キウイも実はまたたび科なのです

猫へのまたたびの与え方・効果・危険性|おもちゃ/スプレー/水

キウイは四季を問わずスーパーなどで手にはいる果物です。このキウイ実は、またたびと同じマタタビ科マタタビ属のフルーツです。このキウイも猫が好み、またたびと同じ効果があります。

キウイの幼木や若葉は、猫によって根を掘り起こされたり若葉を食べられたりと、キウイ農家に猫害と呼ばれるほどの被害にあいます。キウイの根を掘り起こす作業をしていると猫がたくさん集まって、酩酊状態になっている姿が見られます。 しかし、市販のキウイにはあまり反応を見せないことが多いです。人間が美味しく食べるために品種改良されているので、猫が反応する成分が弱くなっているのでしょう。しかし中には熟したキウイでまたたびに似た反応を見せる猫もいます。 キウイには食物繊維や水分が多く含まれていますから、消化しきれずに下痢をしてしまう可能性があります。猫に与える時はようすを見ながら少量与えた方が良さそうです。

キャットニップもまたたびと同じ反応を見せます

またたびのおもちゃと一緒の棚で売られていることが多いのがキャットニップを使用したおもちゃです。キャットニップとは欧米で使用される、猫がまたたびと同じ反応を示すハーブです。キャットニップはまたたびよりも効果が劣りますが、またたびのように死亡事故の事例の報告がなく、また猫に対する影響や効果も調べられているため、安全性が高いです。

またたびは「マタタビラクトン」が猫を幸せな気持ちにさせるのに対し、キャットニップは「ネペタラクトン」という物質が、恍惚感を与えます。「マタタビラクトン」が中枢神経に作用するように、「ネペタラクトン」は、扁桃体や視床下部に影響を及ぼします。 扁桃体は情動の処理を行う器官で、不安や緊張、恐怖感への反応において重要な役割を担っている器官です。視床下部は生命維持に欠かせない、いろいろな器官の中枢をコントロールする、いわば司令塔です。 これらに影響を及ぼし、恍惚状態にします。こう文章にすると何やら恐ろしい感じもしますが、キャットニップは安全性が確立されされているので、またたびと同じく容量を守れば安心な「嗜好品」です。

よだれなど

またたびの匂いを嗅いでどうしてヨダレを垂らすのか。それは、またたびに含まれる、猫の恍惚状態を引き起こす「マタタビラクトン」「アクチニジン」「βーフェニルエチルアルコール」の中の「βーフェニルエチルアルコール」が催涎作用があるからです。

「βーフェニルエチルアルコール」はバラの香りの本体としてよく知られています。ヨダレを垂らして、恍惚状態になった姿は異常に見えても、体にはまったくの無害です。

そんな状態になるの?

猫へのまたたびの与え方・効果・危険性|おもちゃ/スプレー/水

猫はまたたびの香りに引き寄せられます。引き寄せられた猫は、噛んでいるうちにヨダレを流し始め、口のあたりを軽く痙攣し始めます。そしてフレーメンという笑いによく似た表情になり、放尿したり、喉を鳴らしてじゃれ始めます。

そのうち瞳孔が拡大、目がすわってきます。そしてまたたび以外への関心を示さなくなり、そのうちぐっすりと眠って、起きた時には普段の状態になっています。これがまたたび反応と呼ばれる状態です。 こう文章にして読むと何か恐ろしい心持ちになってきますが、これは完全に反応が起こった状態の場合の反応です。もちろん猫の個体差や、健康状況によって異なりますが、これがまたたびを与えた時に起こる反応です。またたび踊りと称される動きは、またたびの木に体を擦らせ、匂いを嗅ぎ、体をくねらせる状態のことを言います。
タイトルとURLをコピーしました