猫へのまたたびの与え方・効果・危険性|おもちゃ/スプレー/水

動物・ペット
このような反応をするしないは遺伝による要素が大きいので、まったくの無関心を示すこと個体もいれば、大喜びで飼い主が不安になるほどの反応を示す個体もいます。

噛み付く子もいます

猫へのまたたびの与え方・効果・危険性|おもちゃ/スプレー/水

中にはまたたびを与えると、怒り始めるものや、またたびに夢中になるるあまり飼い主を噛んでしまう子もいます。またたびを与えて、怒る、噛むなどの反応を見せた時には、おもちゃに振りかけて与える、またたびの木を与えるなど、飼い主が怪我をしないように配慮して与えるようにします。

また、理性飛んでいる状態なので、思いっきり噛んだりしてしまうため、歯茎などを傷つけてしまう場合もあります。必ず監視下で注意して与えてください。

効果が持続する時間は?

またたびの効果は一過性です。ですのでどんなに長くてもその効果が持続するのは、10分から30分です。またたびは中毒性も依存性も、副作用もないため、安心して与えることができます。

またたびの猫への危険性

猫へのまたたびの与え方・効果・危険性|おもちゃ/スプレー/水

あげすぎ

またたびは、ストレス解消のために大きな効果をもたらします。またまたたびにメロメロになるようすは見ていてとても微笑ましく、ついついあげてしまいますが、あげすぎには注意しましょう。

またたびはそのようすから「またたびに酔っ払う」と表現されますが、酔っ払っているのではなく、「麻痺している」が正しいです。またたびは麻薬をうっているのと同じで、大脳を麻痺させ、運動中枢や脊髄といった反応機能を鈍らせています。 麻痺をさせていると知るとその危険性はわかります。あげすぎによる呼吸困難やまたたびを与えたことによる凶暴性の増幅などは、いろいろな猫関連の雑誌やサイトでその危険性について詳しく掲載していますので、一度目をとおしておいても良いでしょう。しかしまたたびは上手に使えば害はありません。適量適切な間隔を守って与えましょう。

またたびの適量、適切な回数は

またたびの適切な量として、粉末状のものであれば、一回につき0.5gが推奨されています。 酔うようすが面白いからといって、たくさんあげすぎてはいけません。一回につき1gはあげすぎになってしまいます。市販されている小枝は一回につき一本あげれば十分に猫は喜んでくれます。少量あげるには問題のないものですので量は必ず守りましょう。

また間隔ですが、またたびは害になることも中毒になることもない植物ですが、あまり与えすぎると、猫が関心を示さなくなります。ですので、「またたびは特別なもの」として数週間に一回、または月に1、2回など、食欲不振やストレスが溜まっていると感じた時に与えるのが一番効果的な与え方です。

猫にまたたびを与える時は必ず飼い主の監視のもとで

猫によってさまざまな反応見せるまたたびですが、どの猫にも言えるのは、恍惚状態になり、いつもとはまったく違う状態になります。ですので今まで予想もしなかった状況が引き起こされる可能性があります。

「腰が抜けた」状態になる猫もいます。高いところからの落下、本棚などに当たり物が落ちてきても避けることができない可能性もあります。また餌入れや水をこぼしてしまい、不衛生になったりと普段なら考えられない状況になるため、猫が危険な目に遭わないように、必ず見ている前で注意して与えましょう。 また拒否反応や使用した後、嘔吐や下痢がないか必ず確認してください。猫の体調を見るのは飼い主の仕事です。責任を持って与えましょう。

またたびの効果がない猫の特徴

猫へのまたたびの与え方・効果・危険性|おもちゃ/スプレー/水

猫の中にも、またたびに全く興味を示さない個体もいます。またたびは、中枢神経に作用し、麻痺や性的興奮を起こすため、子猫や避妊、去勢した猫には効果が薄いどころか、ほとんど関心を示さない猫もいます。

またたびは、お酒や麻酔と同じ作用があります。しかもお酒とは違い、中枢神経にダイレクトに作用し、麻痺を起こすため、子猫には与えない方が賢明です。しかも与えても子猫のうちは特別喜んだりしないため、猫を喜ばせたいとの気持ちでまたたびを子猫に与えても、特別興味を引きません。 またたびを与えるともっとも顕著な反応を示すのが去勢していない雄猫です。またたびを喜んで欲しいなら、成猫になってから与えた方が喜んでくれるでしょう。 反応が薄いからといって、大量に与えたりするのは危険です。人間でもお酒に興味のない人がいるように、猫にも個性があります。興味示さないのなら、無理に与える必要はありません。

どのくらいの割合でまたたびに反応するのか

猫へのまたたびの与え方・効果・危険性|おもちゃ/スプレー/水

個体によってその反応が大きく違うまたたびですが、その反応の度合いは遺伝子によるものが大きいと言われています。ある実験よると、猫にまたたびを与えたところ、20%が「泥酔状態」となり、60%が「適度に嬉しそう」という結果が出ています。特にオス猫には顕著な反応を見せ、オス猫の3割が「泥酔状態」に陥っています。実に8割の猫がまたたびに喜ぶ反応を見せます。

また猫科のとらなどの大型動物にも同じような効果がありましたが、これは試験頭数が少ないため、一般的な反応かどうかは不明です。しかし面白い実験には違いありません。

またたびは成猫になってからあげましょう

またたびは「性的欲求」に似た錯覚を起こすものですので、子猫に与えても関心を示すことはありません。中には喜んでくれる子猫もいますが、子猫のうちは体も脳も未発達なため、成猫と同じ感覚でまたたびを与えてしまうと、子猫には効きすぎるため調整が必要です。

では子猫にはいつ頃あげると喜んでくれるのでしょうか。一般的にメス猫は、生後6ヶ月をすぎると、大人としての自覚が芽生えます。発情期が始まるのもこの頃です。一方オス猫は生後1歳を迎えて、やっと大人として体が完成します。もちろん個体差はありますがまたたびを与える目安としてはメス猫ならば生後6ヶ月、オス猫なら1歳を目安に与えれば、思い描く反応が見られます。 またオス猫はメス猫の発情のフェロモンを嗅いで、発情期に入ります。またたびに強い反応を示すのはこのためです。ですので、オス猫がまたたびに反応を示し始めた、ということは生殖機能が成熟してきたという証拠です。去勢手術を考えているのなら、用意を始める頃合いとなります。

猫にまたたび 上手に使おう

猫へのまたたびの与え方・効果・危険性|おもちゃ/スプレー/水

またたびは、猫に幸福感を与えてくれます。またたびを与えて、ぐっすりと眠った後はいつもより機嫌がいいはずです。またたびは人間にとっての「お酒」や「タバコ」と同じ「嗜好品」です。

またたびは依存性も中毒性も、また体に害もありませんし薬にもなりません。それがお酒やタバコと違うところですが、やはり与えすぎはよくありません。呼吸困難に陥る、酩酊状態になって高いところから落ちたり、どこかにぶつけたりして怪我をしたりする場合があるからです。また個体によっては下痢や嘔吐の症状を見せることがあるので注意が必要です。 またたびの危険性については「全く問題ない」というものや「常用すると呼吸困難や昏睡状態になる」という、全く真逆の説がありますが、今の所、どうして猫だけに作用するのかも含め、わかっていないことも多いため、与え方には気をつけた方が賢明と言えます。 しかし合う猫にとっては、ハッピーになれるツールです。容量用法を守って、「特別なおもちゃ」としてたまに与えるのが猫とまたたびの幸せな距離ではないでしょうか。
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