ワセリンの効果と副作用
ワセリンを使ったことがあるという方は多いのではないでしょうか。お肌にやさしい、低刺激、市販のワセリンのパッケージがかわいかったなど、ワセリンを試してみた理由はさまざまでしょう。では、ワセリンは一体どのような効果があるのでしょうか。また、気になる副作用についてもまとめました。
保湿効果
実はワセリンの成分は、石油なんです。ワセリンの原料「ペトロラタムゼリー」は石油を精製する過程で出てくるもの。このでペトロラタムゼリーから不純物を取り除き、高純度に精製したものがワセリンとなります。
ワセリンには、皮膚の水分が失われないように保護するという効果があります。お肌が乾燥しやすい寒い冬やエアコンの効いた室内などで、乾燥肌の対策が手軽にできるため、人気があります。 お肌の乾燥が気になる部分に塗っておくだけで、お肌をコートしてくれ、お肌の水分が失われないように守ってくれる効果が期待できます。また、お肌への刺激が少なく、お肌の表面に留まるので顔のデリケートな場所にも使用できます。 ただ、ワセリンは油からできたものですので、塗り過ぎてしまうとベタついてしまいます。そんな時には、やさしくふき取ってあげるといいでしょう。外部の刺激から肌を守る効果
ワセリンにはお肌を守る効果もあります。乾燥からお肌を守る効果はすでにご紹介いたしましたが、その他にもお肌の角質に作用し、皮膚をやわらかくしたり、外部の刺激(水や空気など)からお肌を守る効果があります。
もっとも効果を感じられるのは、カサカサした唇や目じりの小じわ、ひびわれ、乾燥が原因の体のかゆみなどです。お肌が乾燥しているなと感じたら、その部分に薄くのばしながら塗って、その効果を実感してください。ワセリンの副作用
ワセリンは低刺激で、副作用とは無縁な感じがしますが、副作用はあるのでしょうか。実は、ワセリンを塗った時は「紫外線」に充分な注意が必要なんです。ワセリンの成分は油ですので、ワセリンを塗ったまま紫外線を浴びると、油やけの症状が出てしまいます。
ワセリンを塗って紫外線に当たってしまうと、黒ずみやシミ、皮膚が変色するなどの症状が出ることがあります。ワセリンを塗っている時は、紫外線を浴びてしまわないよう外出を避けるか、外出する場合には、ワセリンを使用しないようにしましょう。白色ワセリンの効果や効能
ワセリンは知っているけど、白ワセリンって何?と、疑問に思う方もおられるでしょう。実はワセリンには2種類あります。この2種類のワセリンの違いと、白ワセリンの効果や効能、副作用についてまとめました。
ワセリンと白色ワセリンは同じ?
では、ワセリンと白色ワセリンは、何が違うのでしょう。ワセリンは、少し黄色味がかった色をしていますが、白ワセリンはその名の通り、白色または半透明。色が少し違います。これは、白色ワセリンがワセリン以上に精製が繰り返されているから。そして、不純物がより少なく、純度も高くなっています。
そして、日本では薬事法により、ワセリンは化粧品、白色ワセリンは医薬品扱いとなっています。これが最も大きな違いです。そのため、赤ちゃんやお肌の弱い方、お肌のデリケートな部分には白色ワセリンを使うことをおすすめします。効果・効能
白色ワセリンは、水を通さず、傷口の保護や保湿作用もありますので、お肌の保湿、湿潤に高い効果が期待できます。そして、白色ワセリンは医薬品扱いです。刺激が少ないので傷口を潤して治す「湿潤療法」にも使われています。
また、低刺激、保湿力も高く、お肌を守るバリア作用の効果もあります。白色ワセリンの副作用
白色ワセリンは、すでにご紹介の通り刺激が少ないので、大きな副作用はあまりないのですが、稀にかぶれることがあるようです。もし、白色ワセリンを使用中に、かゆみやかぶれがあれば、白色ワセリンの使用は中止しましょう。
また、白色ワセリンも塗ったままで紫外線を浴びると油やけの症状になります。ワセリンと同様、紫外線には充分に気を付けましょう。