アルギニンを多く摂取すると身長が伸びる?
アルギニンとは?
アルギニンとは、自然界に存在するアミノ酸の一種です。1886年に、ドイツで発見されたため、綺麗な銀色の輝きという意味のドイツ語、アルギュロスからアルギニンと名付けられました。アミノ酸は、人間の体に欠かせないタンパク質の最小単位です。
その中で、体内で合成することが出来ないものを必須アミノ酸といいます。大人にとって、アルギニンは必須アミノ酸ではないのですが、乳幼児や子供の場合は成長の為必要です。 体内で充分な量を合成することが出来ないため、アルギニンも必須アミノ酸であると考えられています。今回は、アルギニンを多く含む食べ物やなど、アルギニンについて詳しくご紹介します。アルギニンの効果とは
ではアルギニンを摂取すると、どのような効果が期待できるのでしょう。望める効果の一例として、性機能の改善や免疫力の向上、血管の老化防止などが挙げられますが、そのなかでも、最近クローズアップされているのが成長ホルモンの分泌の促進・身長を伸ばす効果です。
ただ、過剰に摂取し過ぎると下痢などの症状が出てしまいますし、逆に不足しても、成長が阻害されるため低身長になったり、生活習慣病の危険が高くなるとされています。一日の目安は2000~4000mgですので覚えておくと良いでしょう。成長ホルモン
成長ホルモンとは脳下垂体から分泌されるホルモンで、人間の骨や筋肉の成長を助け身長を伸ばす効果があるとされています。特に成長期の子供には、盛んに分泌されるホルモンです。
この成長ホルモンが不足してしまうと、低身長になったり免疫力が低下したりと様々な影響が出てしまいます。ですから体内での合成が充分に行えない乳幼児や子供は、食べ物などを通して、アルギニンを積極的に外から摂取する必要があるのです。アルギニンを積極的に摂取することで、成長ホルモンの分泌が促進される効果があることが分かっています。 また、成長ホルモンは眠っている間にたっぷり分泌されます。現代の子どもは忙しく睡眠不足になりがちです。栄養と同時に、質のいい睡眠をとる環境を整えることも心がけましょう。成長ホルモンは大人にも欠かせない!
成長ホルモンという名前から、どうしても子供のためのホルモンと思いがちですが、そんなことはありません。成長ホルモンは若返りホルモンとも言われているのをご存知でしょうか。成長ホルモンには、ダイエット効果や美肌効果、さらにはバストアップ効果まで期待できると考えられているのです。
しかし成長ホルモンは10代をピークに、年々減少してしまいます。悲しいことに40代で半分に、80代では20分の1にまで下がってしまうのです。成長ホルモンが不足してしまうと、脂肪の増加や筋力・骨密度の低下などに繋がってしまいます。このように、大人にも欠かせない成長ホルモンですが、その分泌を促してくれるのがアルギニンです。L-アルギニンとアルギニンの違い
アルギニンについて調べた経験のある人なら、L-アルギニンという言葉を目にしたことがあるのではないでしょうか。このL-アルギニンという物質は、一体アルギニンとどう違うのでしょう。
実は、アミノ酸はL型とD型に分かれます。したがって、L-アルギニンはL型のアルギニンということになります。ではアルギニンと表示されているものはD型なのかというと、そうではありません。L型かD型かというのは薬学や生化学では重要ですが、体に作用されるアルギニンはL型のみなのです。 ですので一般にアルギニンと言われる場合は、ほぼL-アルギニンのことを指しているのです。紛らわしいですが、結論としてアルギニンとL-アルギニンは、表示が違うだけで同じものと言えます。