パワハラ上司の特徴
パワハラとひと言でいっても、いろいろな特徴があります。パワハラ上司について問題となりうる行動パターンとして6つをご紹介します。
暴行・障害といった身体的な攻撃
パワハラ上司によって、足でけられたり、胸ぐらをつかまれたり、モノを投げつけられたり、ド突かれたり、土下座を強要することも身体的な攻撃になります。また、体力を必要とする職場などで、無理にハードなマラソンや筋トレなどを強要することも特徴となっています。
脅迫・名誉棄損・侮蔑・ひどい暴言などの精神的な攻撃
最も多いパワハラ上司の特徴です。言葉は、暴力などと違って身体的に傷はつけませんが、ジワジワト精神に傷をつけていきます。周囲にもわかりにくいので、問題が表面化しづらいこともあって、より深刻な問題になってしまうのが特徴です。
パワハラ上司によって、みんなの前で罵倒されたり、人格を否定されるようなことを言われたり、ときには、家族の悪口なども言われて、精神的に追い込まれていきます。隔離・仲間外し・無視といった人間関係からの切り離し
いわゆる窓際族がこのケースです。今までの席を部屋の隅っこに移動させて、同僚からわざと陸の孤島のように切り離してしまうのが特徴です。そうすることで、周囲には無視することを強要します。孤立感・孤独感を募らせ、精神的に追い込まれていきます。
過大な要求
パワハラ上司により、業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことを強制したり、仕事の妨害をしたりするのが特徴です。就業時間が終わるころになって、どっさりと緊急でもない仕事を命じたり、休日出勤させたり、理由も言わずに何度も文書のやり直しを命じたりします。
過小な要求
パワハラ上司により、業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや、仕事を一切与えないようにするのが特徴です。具体的には、営業職なのに倉庫の整理をさせられたり、技術職なのにコピーなどの雑用を強要したりするなどです。
キャリアを積んだ人は、こうした待遇は、著しくプライドを傷つけられるものです。パワハラ上司は、被害者の勤労意欲を失わせて、やがて自主退職に追い込もうとします。個人への侵害
私的なことに立ち入ることで、部下のすべてを把握しようとするのが特徴です。たとえば、交際相手の有無、家族のプラベートなことを暴露するなど業務に関係ないことを言われたりします。さらにエスカレートすると、会社が休みの時にパワハラ上司のプライベート、例えば引っ越しを手伝わされるというのも特徴のひとつになっています。
パワハラ上司の末路に共通する特徴
パワハラ上司は、部下には厳しく、そして上にはおべっかを使ったり、部下の締め付けを厳しくして成績を上げたりするのが特徴です。パワハラが公にならなければ、そこそこ出世します。しかし、あくまでも「そこそこ」です。
なぜかというと、パワハラ上司の下にいた部下が成長して、会社の枢軸になると今度は立場が逆転します。そこで、恨みを持った部下のリベンジが始まります。いわゆる「自業自得」というやつです。 また、パワハラを続けていると「評判」というものが立ちます。さらに、社内の内部告発も少なくありません。中小企業の場合のパワハラの特徴は、ひとりのパワハラ上司によって、会社の業績を左右されてしまうため、会社としてはなかなか改善を求めることはできないことです。