シングルマザーの貧困は自業自得なのか
シングルマザーの貧困は自業自得なのでしょうか。メディアでは『考えなしに子供を作ったのだから自業自得』や『離婚しなければやっていけない状況なら、離婚しなければいい』など、厳しい意見もあります。しかし、結婚して子供ができてからDVが分かったりすることもあります。
DVを我慢してまで、貧困になることが厳しいから我慢をしなければいけないのでしょうか。子供に我慢をさせてまで、離婚をせず我慢することが、本当に幸せなことなのでしょうか。たとえシングルマザーになり、貧困に苦しむことになったとしても、子供にとっての幸せを選ぶことが、親にとっての責任なのではないでしょうか。自己責任
もちろん自分で離婚し、シングルマザーになる道を選んだのですから、自己責任だという意見も多いです。実際考えなしに子供を生んでしまい、シングルマザーになり貧困に苦しむ人たちもいます。世の中のイメージとしてシングルマザーの貧困は、自己責任であるという意見が多いです。
しかし、実際のところ、そういった自己責任でシングルマザーになり、貧困に苦しんでいる人たちもいる中、DVや病気などの理由で、シングルマザーになることを選択するしかなかった人たちも多くいます。シングルマザーの貧困率
シングルマザーの貧困率は、約6割と言われています。シングルマザーのうち約半数以上が、貧困に苦しんでいるというのが現状です。他の有子世帯と比較すると、年収は約400万円低いと言われています。家賃を払うとほとんど生活費は残らず、子供の学童用品なども揃えることができず、おさがりをもらえるところがないか、必死に探したりする状況です。
貧困によって起こる家庭でのトラブル
シングルマザーの貧困によって起こる、家庭でのトラブルがあります。貧困に苦しむため、昼夜問わず必死に働かなければならないため、子供と接する時間が減ってしまい、子供が普段どんなことをしているのか、学校などでどんなことをしてどんなことがあったのかなど。話を聞いてあげることすらできないという状況です。
お金がなければ生活していくことはできませんが、子供のために必死に働いているのに、子供との距離があいてしまい、親子の関係が悪くなってしまうことも少なくありません。本当はもっと子供と接する時間を作りたいのに、貧困のために子供との時間を作ってあげることが難しくなってしまいます。 そのため、子供が寂しくて周りのお友達に八つ当たりをしたり、いじめっ子になってしまうこともあります。離婚したシングルマザーは貧困になるのか
離婚したシングルマザーは、みんな貧困になるのでしょうか。さまざまな環境がいますので、貧困に苦しまずに済むシングルマザーも中にはいます。ご両親が子供と一緒に面倒を見てくれるご家庭もありますし、離婚する前からもともと仕事をしていて、ある程度安定した収入を得ているシングルマザーもいます。
きちんと養育費や慰謝料をもらうことができ、貧困に苦しむことなく生活していくことができるシングルマザーもいますし、『売春』や『キャバクラ』『風俗』などの仕事に就き、望みどおりの仕事ではなくてもある程度の収入を得ていて、貧困にならないシングルマザーもいます。